【パートナー事例】「Azure は仕事ではなく人生そのもの」~ 「SLinto Dictionary」の提供をサポートする Cloudlive が語る、Azure ならではの魅力とは【3/22更新】


「この手話はどういう意味なのか」と思った時に、すぐに調べられるオンラインの手話辞典「SLinto Dictionary」。このようなユニークなサービスを提供するベンチャー企業、株式会社シュアールを支援し、Microsoft Azure 上でシステム開発を行ったのが、Cloudlive株式会社 (以下、Cloudlive) です。

この会社で注目すべきなのが、Azure に深くコミットしている技術者が集まっており、その半数が「マイクロソフト MVP アワード」を受賞していること。副社長の橋本 圭一 氏は「Azure は仕事ではなく人生そのもの」とまで言い切ります。

今回は「SLinto Dictionary」を提供する株式会社シュアール 代表取締役 兼 特定非営利活動法人シュアール 理事長 大木 洵人 氏と橋本 氏、株式会社pnop 取締役CSA 桜井 剛 氏に、「SLinto Dictionary」の概要と将来構想、Azure の魅力などについて、お話をお聞きしました。

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写真右より:大木 洵人 氏、橋本 圭一 氏、桜井 剛 氏

 

 

Cloudlive の概要と手話辞典「SLinto Dictionary」について

 

まず御社の概要についてお教えください。

 

0322-2橋本 Cloudlive は、株式会社pnop (以下、pnop) とシグマコンサルティング株式会社 (以下、シグマコンサルティング) の合弁会社として、2013 年 12 月に設立した企業です。pnop は 1991 年、シグマコンサルティングは 2006 年に設立されました。実際には pnop の社員と、シグマコンサルティングの社員が、一体となってビジネスを行っています。

 

手話をキーボード入力して文字に変換する、手話辞典というユニークなサービスも構築しているそうですね。

 

桜井 「SLinto Dictionary (スリント ディクショナリー)」という、株式会社シュアール (以下、シュアール) が提供しているサービスのことですね。これはシュアールが特許を取得している手話のキーボード入力機能をベースに、候補となる手話を動画として表示、その中から選択することで文字に変換するというものです。

 

大木 かな漢字変換の手話版だと考えていただければいいと思います。手話には動きがあるので、変換候補として動画を表示する必要があります。これまで文字を手話に変換する辞典はありましたが、手話から文字に変換するものは存在しませんでした。登録語数は現時点で約 3,000 語ですが、これまでにはなかった画期的なものだと自負しています。

 

 

SLinto Dictionary」の開発経緯

 

どのような経緯で開発に至ったのですか。

 

大木 もともとは私が学生時代に考案したもので、2011 年にマイクロソフトが開催した「ブレークスルー キャンプ 2011」に応募、ここで具現化したものです。この時にメンターとして参加していた pnop 代表取締役の浅見さんに、具現化のお手伝いをしていただきました。pnop さんとはその時からのお付き合いです。2012 年 3 月には β 版サービスをリリースし、WDLC (Windows Digital Lifestyle Consortium) が開催する「Digital Youth Award」の「日本マイクロソフト賞」を受賞、2013 年 8 月から一般公開しています。

 

ユーザー数はどの程度ですか。

 

0322-3大木 登録せずに使えるので、ユーザー数はよくわかりません。手話の勉強をされている方がよく使っていると聞いています。より多くの方に使っていただくため、ユーザーからのフィードバックを基にした機能拡張も進めています。その一例として挙げられるのが、候補動画の絞り込み検索機能の強化です。また世界向けに展開できるように、各国の手話を登録できるしくみも実装しています。

 

構築基盤に Azure を採用した理由

 

このサービスは Azure 上で構築されていると伺っています。なぜ Azure を採用されたのですか。

 

橋本 実は Cloudlive のメンバーはいずれも、仕事としてではなく個人の人生にとって重要なものとして、Azure に取り組んでいます。メンバーのうち約半数は、個人としての活動を評価する「マイクロソフト MVP アワード」も受賞しています。つまり私たちは、Azure に対して非常に深くコミットしている技術者の集団なのです。

 

なぜそれだけ Azure にコミットしているのですか。

 

桜井 私たちは Azure が登場する以前から、これからはクラウドが主流の時代になると考えてきました。従来型のオンプレミス システムでは、まずサーバーを購入し、OS の導入/設定をして、初めてアプリケーションを立ち上げることができます。企業がサーバーを購入する場合には稟議も必要になるでしょう。しかしクラウドであれば、朝思いついたことを昼までには実現できます。これはこれまでとは全く異なるスピード感です。

 

クラウド サービスは他にもありますが、Azure ならではの魅力はどこにありますか。

 

橋本 他のクラウドは IaaS がベースですが、Azure は PaaS をメインにしている点が大きな魅力です。2008 年に Azure が登場した時、マイクロソフトは「PaaS でコンピューティングを変える」という、強いメッセージを発信しました。私たちはこのメッセージに強い衝撃を受けたのです。

 

桜井 もちろん当初はとっつきにくい部分もありましたが、そこは仲間と共にハックし、活用方法を開拓していきました。

 

橋本 この時の仲間が現在の Cloudlive のメンバーになっています。

 

 

PaaS ならではのスピード感とスケール感

 

Azure PaaS メインだからこそ、クラウドのスピード感を最大限に引き出せると言うわけですね。

 

橋本 その通りです。PaaS であればインフラ部分を意識することなく、必要な機能のインスタンスを簡単に利用できます。これは開発者にとって、非常に大きなメリットです。アプリケーションを迅速に立ち上げられるだけではなく、スケールすることも容易です。

 

0322-4桜井 たとえば「SLinto Dictionary」では、変換候補を動画データとして格納するため、登録語数に応じて必要な容量が急速に増大します。しかし Azure であれば、将来の不安を感じることなくすぐにサービスを立ち上げて、必要に応じて規模を拡張できます。インスタンスを大量調達することも可能です。今はまだ現実的ではありませんが、仮に 1 億台のマシンが必要になった場合でも、Azure であれば将来的に実現可能になると確信しています。

 

 

SLinto Dictionary」の今後の展望

 

SLinto Dictionary を今後どのように発展させていく計画ですか。

 

大木 実は手話の世界には、数多くの方言が存在します。たとえば「鶏」を表す手話は、日本国内だけで 28 種類もあるのです。もちろん国によっても手話は異なります。このような状況になっているのは、手話で情報を流通させているメディアが、ごく限られているからです。しかし SLinto Dictionary のように手話から意味を引ける辞典があれば、手話の方言の壁を超えやすくなります。またある国の手話から同じ意味を持つ異なる国の手話を見つけ出す、といったことも簡単になり、話し言葉に外来語があるように、海外の手話を取り入れることも容易になるはずです。このような活用を可能にしていくことで、将来は「手話のプラットフォーム」として発展させていければと考えています。

 

Azure で特に期待している機能はありますか。

 

橋本 昨年から IoT 関連のお話が増えているので、Azure IoT Suite に注目しています。また可能であれば、MySQL といったオープンソースのデータベースでも、Azure SQL のようなフルマネージド サービスが利用できるようになるといいと思っています。これが可能になれば、さらに多くの人が Azure を使いこなせるようになるはずです。また昨年は Azure の自習書シリーズも制作、公開しましたので、これを活用して Azure を学ぶ人が増えることにも期待しています。

 

ありがとうございました。

 

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今回の取材にご対応くださった皆さま。左から、株式会社pnop 取締役CSA 桜井 剛 氏、Cloudlive株式会社 代表取締役副社長 兼 シグマコンサルティング株式会社 代表取締役 橋本 圭一 氏、株式会社シュアール 代表取締役 兼 特定非営利活動法人シュアール 理事長 大木 洵人 氏。

 

 

Cloudlive株式会社

1991 年設立の株式会社pnop と、2006 年設立のシグマコンサルティング株式会社による合弁会社として、2013 年 12 月に設立。Microsoft Azure フル マネージド サービス、Microsoft Azure 導入支援/設計/構築/運用など、Azure に関する幅広いビジネスを手掛けています。また 3 社の技術者は個人としても積極的な活動を行っており、約半数の社員が「マイクロソフト MVP アワード」受賞経験を持つことも、注目すべき特長だといえます。

 

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