持続可能な成長を実現する秘訣【3/16更新】


(この記事は 2015 年12  月16 日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 The secret to finding a sustainable growth rate の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

Michael Harvath author block

 

収益性を高め、事業を成長させたいとお考えの皆様は、成長のペースが適切かどうかを測定するベンチマークが欲しいと思っていらっしゃるかもしれません。

成長が速すぎて需要に追い付けていない状態でもなく、需要を生み出しきれずに成長が遅れている状態でもない、絶妙のバランスを見つけるにはどうすればよいのでしょうか。

つまり、IT サービスの分野で、企業の適正な成長率を維持するには何が必要なのでしょうか。

 

具体的な数値を理解する

一般に、ほとんどのエコノミストは 2 ~ 4% の GDP 成長率を良好な経済成長と見なしており、歴史的に見ると、平均で年 2.5% 程度の成長が望ましいとされます。

ご存知のように、テクノロジ業界は独自の世界で営まれているため、2 ~ 4% の成長率では手緩いと思う方がほとんどではないでしょうか。そこで以降では、この独自の業界で競争する企業にとって合理的かつ適切で達成可能な数値を導き出すことのできる、成長率の公式を考えてみたいと思います。

当社は文献を当たり、この業界に当てはまる成長率に関するデータを探しました。UCLA の Flamholtz 教授と Randle 教授は、著書『Growing Pains: Transitioning from an Entrepreneurship to a Professionally Managed Firm』 (訳書『アントレプレナーマネジメント・ブック: MBA で教える成長の戦略的マネジメント』) の中で、小規模な企業の成長率を 5 つに分類しています。

1. 年間 15% 未満: 多くの人は、かなり平凡な成長率だと思うかもしれません。15% の成長率は、5 年で企業規模が 2 倍になるペースです。
2. 年間 15 ~ 25%: 急速 (Rapid) な成長
3. 年間 25 ~ 50%: きわめて急速 (Very Rapid) な成長
4. 年間 50 ~ 100%: 超急速 (Hyper) な成長
5. 年間 100% 超: 光速 (Light Speed) の成長

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当社は、社員数名の企業からグローバルな巨大企業まで、IT 業界のありとあらゆる会社の成長率を見てきましたが、多くの企業はできるだけ速い成長を目指しているように思います。しかし、IT サービス企業の幹部が力を注ぐべきは、本当にそこなのでしょうか?

 

最適な成長のペースとは

バランスの良い成長の鍵は持続可能であることです。損益分岐点について考えてみてください。これはビジネスを継続するうえで、絶対に確保しなければならない最低限の売上レベルです。売上の成長の下限に当たります。それに対し、持続可能な成長率は上限に相当します。新たな借り入れやキャッシュの枯渇を招くことなく売上を伸ばせる最適なレベルです。

当社は IT サービス企業の最適な持続可能成長率を探ろうと試みた結果、Revenue Rocket の成長原則、「45 の法則」を見いだしました。

詳細については、こちらの動画でご紹介しています。

この法則についてごく簡単に説明しましょう。当社は、売上高が 500 万ドルを超える多数のクライアントについて調査しました。その結果、収益を上げつつ成長するには、売上の前年比成長率の割合と、EBITDA (金利、税、有形固定資産の減価償却費、無形固定資産の償却費を差し引く前の利益) が売上に占める割合を合算したときに、45% を超えてはならないことを発見したのです。

この原則の 2 つの構成要素の理想的な内訳は、売上の前年比成長率が 30%、EBITDA の成長率が 15% で、合計 45% になります。

 

光速の成長を目指す必要はない

当社の経験によれば、この 45% の目標を上回って成長する企業は、収益を上げられていない傾向があります。こうした企業は、過去の費用を先送りにして貸借対照表上のキャッシュを多く見せているか、将来の収入を当て込み融資元や投資家から資金を調達していることが少なくありません。どちらも適切とは言えないシナリオです。費用を計上せずに収益を増やしても、ビジネスの運転資金が増えるわけではありません。また、収益促進のために借り入れをすれば、債権者を満足させるためにより速い成長を求められるだけです。悪循環が始まってしまいます。

当社はビジネスを成長に導くコンサルタントとして、責任ある、管理可能かつ持続可能な成長を企業に推奨し、アドバイスを提供しています。企業の幹部の方からビジネス モデルや夢をお伺いして、超急速または光速の成長を目指していることがわかると心配になります。目標は慎重に設定することをお勧めします。

 

 

 

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