みなさんはマイクロソフトと聞くとどういう会社を思い浮かべますか。パソコン上で動く Windows や Microsoft Office を販売している会社というイメージですか?最近では Office 365、Microsoft Azure といったクラウドサービスもはじめましたね。iOS や Android 上で動く Office アプリなんかも配っているようです。でも、それだけじゃありませんよ。
Linux に代表されるオープンソース (OSS) は、かつてはマイクロソフトの宿敵といわれていました。しかし、いまや、マイクロソフトは世界で一番オープンソースに熱心な企業かもしれません。マイクロソフトでは、オープンソースへの貢献、開発環境の提供、そして運用環境の提供を積極的に行っています。
この記事では、マイクロソフトの最近のオープンソースに対する "本気の" 取り組みについて記事になっているものをまとめてみました。
団体への参加
- GitHub 上に 500 を超えるリポジトリ
- 2,000 を超えるオープン ソース プロジェクトに参加
- 2016/03/08: マイクロソフトがEclipse Foundation に参加
- 2015/12/10: The Linux Foundation の支援を受け MCSA Linux on Azure 資格の提供開始
- 2009/07: Linux カーネルに 2 万行以上の貢献
ツールや製品の提供
- 2016/03/08: SQL Server を Linux 上で提供すると発表
- 2016/01/27: 機械学習ソフト (CNTK) をオープンソースで公開
- 2016/01/08: ビッグデータ解析プラットフォーム Microsoft R Server を Linux, Teradata, Hadoop ディストリビューション版も提供開始
- 2015/12/10: ブログ投稿ツール「Windows Live Writer」をオープンソースに
- 2015/12/09: JavaScriptエンジン「Chakra」をオープンソース化
- 2015/11/19: Mac OS X や Linux でも動作する Visual Studio Code がオープンソース化
- 2015/04/30: .NET Core を Mac OS X と Linux にも提供してオープンソース化
- 2014/05/19: PowerShell DSC (Desired State Configuration) for Linux で Linux ボックスの管理が可能に
Microsoft Azure における取り組み
- Azure 上の 25% の VM が Linux
- 25 % 以上の Azure Web Apps が オープンソース フレームワークを実行
- Azure Marketplace から販売されるソフトウェアの 60% 以上が Linux ベース
- 2016/02/18: Red Hat Enterprise Linux を Azure Marketplace から VM で提供
- 2015/09/30: Azure Container Service でLinux コンテナをサポートすると発表
- 2012/06/09 : Azure VM 上で Linux が実行可能に
アーキテクチャの取り組み
- 2016/03/10: オープンソースのネットワークソフトウェア「SONiC」を発表
- 2014/10/16: Docker が Windows Server でフルサポート
また、このブログでもオープンソースに対するさまざまな取り組みを OSS タグにてご紹介しています。
その他の参考記事
- 意外と知らない!? マイクロソフトってオープンソースやマルチプラットフォームの会社なんです
- マイクロソフトがオープンソースを重視する理由–Azure担当CTOに聞く (ZDNet)
- 若手の開発者がマイクロソフトに持ちがちな、よくある3つの誤解と、異なる事実 (@IT)