【パートナー事例】Microsoft Office 365 の Cloud PBX機能にいち早く対応~CloudBond 365 の提供を開始したマクニカネットワークスの先見力と販売戦略【1/12更新】


マイクロソフトは 2015 年 12 月 1 日、Office 365 の法人向け新プラン「Office 365 Enterprise E5」の新機能として、クラウドで内線電話の交換機能などを提供する「Cloud PBX」を発表しました。これにいち早く対応し、Cloud PBX をサポートする AudioCodes 社「CloudBond 365」の提供開始を 12 月 2 日に発表したのが、マクニカネットワークス株式会社 (以下、マクニカネットワークス) です。
それではなぜ同社は Cloud PBX にこれだけ早く対応したのでしょうか。 また CloudBond 365 にはどのような特長があり、今後どのような戦略に基づいてビジネスを展開してく予定なのでしょうか。マクニカネットワークスで事業部長代理を務める鈴木 健一 氏にお話をお聞きしました。

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今回の取材に対応してくださった皆様。

向かって左から、マクニカネットワークス株式会社 セキュリティ第2事業部 プロダクト第4営業部 部長代理 寺門 努 氏

マクニカネットワークス株式会社 セキュリティ第2事業部 プロダクト第4営業部 第2課 中西 紗弥子 氏

マクニカネットワークス株式会社 セキュリティ第2事業部 事業部長代理 鈴木 健一 氏

AudioCodesジャパン株式会社 日本支社長 松村 淳也 氏

 

 

マクニカネットワークスの概要と Cloud PBX への対応について

まず御社の概要についてお教えください。

MN2当社は、株式会社マクニカの社内カンパニーだったマクニカネットワークスカンパニーを母体に、株式会社マクニカの 100% 子会社のネットワーク技術商社として、2004 年に設立された会社です。
マクニカ社内における活動は、インターネットの基礎となるイーサネットが誕生した 1980年から始まっており、インテリジェント型イーサネットカード などのネットワーク機器の販売を行ってきました。 近年ではネットワーク関連ソリューションだけではなく、セキュリティや SMAC (ソーシャル、モバイル、ビッグ データ、クラウド) 、IoT など、幅広い領域を視野に入れながら、世界の最新テクノロジーの開拓および提供を進めています。

マクニカネットワークス株式会社

セキュリティ第2事業部

事業部長代理

鈴木 健一 氏

 

 

マイクロソフトが 12 月 1 日に発表した Office 365 の新機能である「Cloud PBX」に対応した製品も、いち早く提供を開始していますね。

AudioCodes 社の「CloudBond 365」のことですね。これは以前からマイクロソフトの認定を受けていた「OneBox365 シリーズ」を機能拡張し、12 月 2 日に名称を変更した製品です。OneBox365 は、マイクロソフトの Skype for Business ソリューションをシンプルかつ高い費用対効果で利用できるようにしたアプライアンス製品であり、筐体内に Skype for Business ソリューションに必要なコンポーネントを完備することで、サーバー構築などを不要にしています。また既存のテレフォニー サービスとの統合が容易で、Office 365 のサブスクリプションと組み合わせた音声展開も可能です。

AudioCodes 社の製品は、いつごろから取り扱っているのですか。

10 年以上前から、AudioCodes 社が開発した VoIP チップセットなどのデバイス製品を販売していましたが、2012 年に再契約を行うことで汎用ゲートウェイの取り扱いを開始、2013 年から本格的にビジネス展開を進めています。日本における OneBox365 の製品リリースは 2015 年 2 月に行っており、マイクロソフト パートナー ネットワーク (MPN) にも登録させていただきました。2015 年 12 月 9 日にはマイクロソフト社内で CloudBond 365 のセミナーを開催しましたが、これも MPN プログラムの一環として行ったものです。

 

 

CloudBond 365 の特徴とメリット

CloudBond 365 とはどのような製品ですか。

MN3OneBox365 は Skype for Business のためのアプライアンスでしたが、CloudBond 365 はこれにマイクロソフトの Cloud PBX 対応機能を加えた、ハイブリッド型のアプライアンス製品です。このアプライアンスの中には Skype for Business のサーバー機能と PSTN インターフェイスが格納されています。電話にもつながる Skype for Business のゲートウェイだと考えていただければいいでしょう。

CloudBond 365 導入のメリットは。

最大のメリットは、マイクロソフト社の Cloud PBX と組合せることにより企業内の PBX が不要になることです。PBX が社内からなくなれば、その運用コストも不要になります。またユーザー体験の向上も期待できます。Skype for Business は非常に使いやすいユニファイド コミュニケーション ツールであり、これに対応する電話機も提供されています。当社でも Skype for Business に対応した AudioCodes の IP 電話機を取り扱っていますが、中~上位モデルでは筐体右側にプレゼンスを表示するディスプレイが備わっており、在籍状況を確認したうえで、ワンタッチで電話をかけることができ、また、日本企業でのご要望が多いグループ着信も可能です。2015 年初頭には日本語表示にも対応しており、今後 Cloud PBX へ対応する予定です。AudiCodes では金融業界やコールセンターでのニーズが高い通話録音も提供しています。2016 年にはこれらの電話機などを、マイクロソフトの本社オフィスに展示することも検討しています。

公衆電話網への接続も可能ですか。

可能です。CloudBond 365 は、その名が示すとおり、ユニファイド コミュニケーションにおける "ボンド" の役割を果たすわけです。

 

 

マイクロソフトの Cloud PBX への期待

 

これだけ積極的に Cloud PBX への対応を進めているのはなぜですか。

MN4マイクロソフトがクラウド型 PBX を提供することで、日本で根強く残る PBX 神話をつき崩せると考えているからです。PBX 製品には日本製のものが多いこともあり、日本企業はなかなか PBX 文化からぬけ出すことができませんでした。そのためユニファイド コミュニケーションの流れから電話が取り残されてしまい、オフィスの生産性向上を阻害する要因になっています。OneBox365 は海外では引き合いが強く、数多くのユーザーがいますが、日本では知名度が低く、AudioCodes 製品を扱う SIer も少ないという状況です。しかし日本企業からの信頼が厚いマイクロソフトが Cloud PBX に本腰を入れるとなれば、電話までカバーしたユニファイド コミュニケーションの導入が、日本企業でも一気に進んでいくと思います。

ターゲットとなる顧客層は。

一般企業全般です。業種/業態は関係ありません。小規模なオフィス向けから、数百名規模、数千名規模まで、幅広い製品をラインアップしています。アプライアンスなので、SI の予算が確保しにくい小規模な企業でもペイしやすいと思います。

CloudBond 365 の提供におけるマクニカネットワークスの付加価値は何ですか。

当社は Cloud PBX やユニファイド コミュニケーションだけではなく、セキュリティ強化やマネジメントツールなどもカバーした、トータル ソリューションを提供できます。ハイブリッド クラウドの時代には、セキュリティやマネジメントが非常に重要になるため、総合的なアプローチが必要になります。

販売戦略と今後の取り組み

 

現在の販売戦略は。

まだ知名度が低いため、まずはマイクロソフトと共に、マイクロソフトのパートナー向けの啓蒙活動を中心に取り組んでいます。CloudBond 365 を活用すれば、既存の PBX を使用した電話システムを、低コストでリプレイスできます。既に、ある通信企業の法人営業部から、Cloud PBX を活用するためのハイブリッド ゲートウェイとして、CloudBond 365 を販売したいというお話をいただいております。またこれまでは主に、Microsoft Communications コンピテンシーをお持ちのパートナーを対象とした提案を行ってきましたが、今後はその対象を、Cloud Productivity  コンピテンシー パートナーにも広げていきたいと考えています。

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日本マイクロソフトで開催されたセミナーの模様

マイクロソフトのクラウド サービスで、他にも注目しているものはありますか。

Office 365 に対応した Express Route は、今後ぜひ活用していきたいと考えています。これを利用することで、インターネットに出ることなく、Office 365 とオンプレミス システムの連携が可能になります。セキュリティを重視する日本企業にとって、これは大きなインパクトがあるはずです。Cloud PBX の利用を一気に拡大する起爆剤になる可能性もあります。また当社ではパートナー企業のマネジメント ツールの提供も行っていますが、これを Microsoft Azure 上に載せて、クラウド型で提供することも考えています。ユニファイド コミュニケーションを含んだトータル ソリューションを、ハイブリッド型で実現するというのは、今後の大きな流れになると確信しています。

ありがとうございました。

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日本マイクロソフトで開催されたセミナーに参加されたマクニカネットワークスと AudioCodes の皆様

マクニカネットワークス株式会社

株式会社マクニカの 100% 子会社として、2004 年に設立。ネットワーク製品やセキュリティ製品などの輸入、販売、システム構築、保守などを手掛けています。また SMAC や IoT にもいち早く着目し、世界の最新テクノロジーを積極的に開拓。これまでに培ってきた海外との強力なリレーションシップを活用しながら、常に最高のソリューションを提供し続けています。

AudioCodes

1993 年にイスラエルで設立。長年にわたる VoIP ネットワーク製品の経験と実績を元に、VoIP ゲートウェイ、セッションボーダーコントローラー、IP 電話機、VoIP 音声品質監視アプリケーションなど、高性能かつ信頼性の高い VoIP 関連製品群を幅広く設計・開発・製造・販売しています。特に VoIP ゲートウェイは 100 か国以上の企業やサービス プロバイダーで活用されており、グローバル マーケット シェア No.1 の実績を誇ります。

 

 

 

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