【パートナー事例】国内最大規模の導入実績を持つソフトバンク・テクノロジー、その 6 年間の取り組みと市場環境の変化【7/28 更新】


BPOS のリリース時からマイクロソフトのクラウドを取り扱い、国内最大規模の導入実績を持つソフトバンク・テクノロジー株式会社 (以下、ソフトバンク・テクノロジー) 。Microsoft Office 365 の利用下において、社外からのアクセス制限やシングル サインオン環境を実現するなど、安全、安心、便利に利用するためのオリジナルのクラウド サービス「Online Service Gate」も提供しており、国内ユーザーの要望にきめ細かく対応できるソリューション プロバイダーとして、高く評価されています。

Office 365 以外にも、Microsoft Azure を活用した各種サービスの提供も積極的に行っており、Enterprise Mobility Suite (EMS) の導入にもいち早く着手。同社のクラウドへの取り組みは、マイクロソフトのクラウド サービスと共に進化し続けてきたと言っても過言ではありません。

今回はソフトバンク・テクノロジーでクラウド ビジネスを手掛ける関沢 秀典 氏と水田 篤彦 氏に、これまでの同社の取り組みやビジネスの特長、その間に日本企業におけるクラウドへの意識がどのように変化してきたのかについて、お話をお聞きしました。

 


ソフトバンク・テクノロジー株式会社

営業統括 ソリューション営業統括部

Enterprise Cloud 営業部

マネージャー

関沢 秀典 氏

 


ソフトバンク・テクノロジー株式会社

技術統括 エンタープライズソリューション本部

第1技術統括部 クラウドソリューション部

部長

水田 篤彦 氏


ソフトバンク・テクノロジーにおけるクラウドへの取り組み

御社は 2014 年 9月時点で、クラウド導入企業数が 331社、ユーザー数は 45 万人を超えています。これは国内トップの実績ですが、その後はどのように推移していますか。

2015 年 3 月末の時点で、導入企業数が438社、ユーザー総数は66万人に伸びています。日本におけるクラウドの採用は 2 年位前から急速に伸びており、現在も成長が続いています。

 

御社が市場成長の波に乗っているのも、それまでの取り組みがあったからだと思います。クラウド ビジネスをどのように展開してきたのか、これまでの経緯をお教えください。

 クラウド市場に最初に参入したのは 2009 年 4 月です。当時はマイクロソフトが BPOS の提供を開始したころで、私どもは国内最初期のパートナーとして BPOS の取り扱いを始めました。2010 年 1 月には、クラウド サービスへのアクセス制御や多要素認証などを可能にする当社オリジナルのサービス「Online Service Gate (OSG)」を BPOS 向けに提供開始。2011 年 5 月には国内初の Office 365 ユーザーとして、社内導入しています。その後も、Azure 上で ADFS を動かす「ADFS on Cloud」や、「SharePoint on Cloud」、「Sitecore on Cloud」など、マイクロソフトのクラウドの利便性を高めるサービスを独自でリリース。2014 年 12 月には Enterprise Mobility Suite (EMS) も自社導入し、2015 年に株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション様に導入しています

また 2012 年に「Microsoft Partner of the Year 2012 クラウド パートナー」、2014 年に「Microsoft Partner of the Year 2014 Identity and Access」も受賞しています。

 

(脚注)

※株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション様の EMS 導入事例は、以下の URL に掲載されています。

http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/village-v.aspx

 

ソフトバンク・テクノロジーのクラウド ビジネスの特徴

 

まさにマイクロソフトのクラウドと共に歩まれてきたという印象ですが、他社のクラウドも取り扱っているのでしょうか。

お客様の強いご要望があれば他社のクラウドもご用意しますが、基本的にこちらからご提案するのはマイクロソフトのクラウドです。現在までの実績でも、99% は Office 365 か Azure です。

 

御社のクラウド ビジネスの最大の特徴は何ですか。

単純なシステム構築やツール販売を行うのではなく、サービスを含めたソリューションをワン ストップで提供していることです。つまり単なる “モノ売り” ではなく、お客様にとっての “解決策” や “価値” を提供しているのです。お客様にソリューションを提案する場合も、ツールありきでアプローチするのではなく、まずお客様の状況をよくお聞きして、現在の状況からできるだけスムーズに、目指すべき状況へとつないでいくことを考えます。お客様にとって重要なのはクラウドを導入することではなく、そのうえで何を実現するかです。私どもは “お客様が実現したいこと” に対し、完成されたソリューションを提供しているのです。

 

お客様からのご評価はいかがでしょうか。

 ソリューションをオンプレミスで構築しようとすると、どうしてもハードウェア コストの比率が大きくなってしまいますが、クラウドならアプリケーションに資源を集中でき、短期間で目的のソリューションを実現できます。そのためお客様の満足度はクラウド採用によって、以前よりも高くなっていると感じています。私どもの初期のお客様は既に Office 365 を導入して 3 年以上経過していますが、一部の特殊なケースを除き、ほぼすべてのお客様に契約を更新いただいています。

最近ではあるお客様から、表彰を受けたケースもあります。この表彰は本来、お客様社内の方々に対して行われるものなのですが、今回は例外的に、Office 365 導入を成功させたベンダーとして表彰していただきました。このプロジェクトはお客様のご要望が厳しく、スケジュールもタイトでしたが、たいへんやりがいのあるプロジェクトで、表彰式の時には心が震える思いでした。

 

日本企業におけるクラウドに対する意識の変化

 

ところで BPOS 時代からというのは、かなり早い段階からクラウドに取り組んでいると言えますが、当時クラウド ビジネスに参入しようとお考えになった理由は何でしょうか。

実は 2009 年に BPOS の取り扱いを始めたころは、まだクラウドに本格参入しようかどうか、悩んでいました。本気でやろうと決断したのは、Office  365 がリリースされた 2011 年です。

 

そこからクラウド ビジネスの急成長が始まるのですね。

 いえ、このころはまだお客様側に “オンプレミス信仰” とでもいうべきこだわりが強く、クラウド ビジネスはあまり伸びませんでした。引き合いが増え始めたのは 2012 年以降です。特に大きなきっかけになったのは、2012 年 3 月にカルソニックカンセイ株式会社様に Office 365 を導入し、その事例を 2012 年 8 月に公開したことです。2009 年にホップ、2011 年にステップ、2012 年にジャンプといった感じで、ビジネスが広がっていったのです。

 

(脚注)

※カルソニックカンセイ株式会社様の Office 365 導入事例は、以下の URL に掲載されています。

http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/calsonickansei.aspx

 

クラウドに対する日本企業の意識も、このころから変わってきたのでしょうか。

そうですね。それまでは導入規模も数百名程度のものばかりでしたが、これ以降は数千名~ 1 万名超の導入事例が増えています。最近ではクラウドへの不信感も解消されつつあるようです。セキュリティに不安があるというお客様も、そこをカバーするサービスとしてOSG の話をさせていただくと、ほとんどの場合は「それで OK」ということになります。

 

なぜこれだけ短期間に意識が変化したのでしょうか。

マイクロソフトがクラウドに本腰を入れて取り組んできたことが、大きいのではないかと思います。やはりビジネス領域で実績があるマイクロソフトは、クラウドでも信頼感があります。マイクロソフトが日本リージョンのデータセンターを開設したことも重要なポイントです。国内にデータを保管できるようになったことで、最近では企業だけではなく、公共分野での採用も増えています。

 

今後の展望について

 

今後のビジネス展開で重視していることは何ですか。

 オンプレミス システムとクラウドとの連携、いわゆるハイブリッド クラウドへの取り組みです。今後は間違いなくクラウドが IT のメイン ストリームになりますが、それでもオンプレミス システムが完全になくなることはありません。コミュニケーション基盤のようなコモディティ システムは Office 365 のような SaaS、他社と差別化すべきオーダーメイド システムのうち他社との接続が必要なものは Azure のような PaaS/IaaS へとシフトしていきますが、社内のみで完結するシステムはオンプレミスのまま残っていくはずです。

このようなシステムも含めて利便性や安全性を高めていくには、オンプレミス システムとクラウドを安全かつ高速に接続する Azure ExpressRoute や、オンプレミス システムの災害対策を低コストで実現できる Azure Site Recovery の活用が有効です。これらに関しても既に社内で検証を進めており、できるだけ早くお客様にご提案できるようにしたいと考えています。

システム インテグレーターは、今後サービス インテグレーターへと変化していく必要があります。重要なことはお客様にインフラを提供することではなく、そのうえでどのようなアプリケーションを動かすかです。お客様が求めるスピードも高まっています。これからもマイクロソフトが提供するインフラをツールとしてうまく活用しながら、お客様が求めるソリューション提供に注力していきたいと考えています。

 

ありがとうございました。

 

ソフトバンク・テクノロジー株式会社

ソフトバンク グループの中で ICT サービス事業を担う企業として、1990 年に設立。ソフトバンク グループの創業時からのコンセプトである「情報革命を通じた人類と社会への貢献」を基に、「情報革命で人々を幸せに ~技術の力で、未来をつくる~」という理念を掲げ、多様な ICT サービスの提供を通じて豊かな情報化社会の実現に貢献し続けています。

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