お客様への裁量のオフィス改善提案をするなか、
Office 365 の高いポテンシャルに着目。
-- コニカミノルタビジネスサポート愛知様が注力されている分野は?
複合機などの販売とメンテナンスを中心に事業を推進してきた弊社は、IT の進化が急激に進むここ数年、取り扱い製品を見直し、PC、周辺機器、ソフトウェアの販売やサポートなど、事業の幅を広げてきました。
-- 現在、11 社 192 ライセンスという優秀な販売実績を上げられていますが、Office 365 を商材に加えられた経緯をお聞かせください。
技術グループから発議があり、Office 365 の検討を始めました。スマート フォンの普及が進む今、BYOD は自然な流れであり、また各企業に人的な余力がなく、サーバー管理に人が割けなくなることが予見されます。もちろん災害時の BCP の認識も深まっています。
これらを鑑み、クラウド サービスがさらに注目されると考え、Office 365 の販売に取り組むことになりました。
2 名でスタートした Office 365 チーム。
その最初の取り組みは、自分たちで使ってみること。
-- Office 365 販売スタートに向けて、まず始められたことは?
新規ビジネス担当と営業支援担当の 2 名が中心となり、社内運用から取り組みを始めました。弊社は自社に取り入れたものを実践販売する社風があります。販売時にお客様にどんなメリットを伝えれば良いかは、使ってみて初めてわかることだと思います。
-- 実際に社員全員で使用されて、Office 365 の使い勝手はいかがでしたか。
特にグループウェア機能は、自社に著しい変化をもたらしました。端的に言うと、ワークフローの改善に対する有効性がいち早く確認できたということです。
たとえば営業が外出先からいちいち業務部に電話してチームの予定を確認していたのが、スマート フォンで一瞬でわかるようになる。このような日常業務の改善が数多くあり、Office 365 のさまざまなメリットを肌で感じることができました。
たとえば「お客様をお待たせしない」。
どんなシーンで日常業務が改善できるか見えてきた。
-- Office 365 ポータルに「営業行先掲示板」を設置されたとお聞きしました。
Office 365 導入以前は電話を受けた社員がわざわざホワイト ボードの近くまで来て、行動予定表を確認していました。これでは、お客様をお待たせしてしまう。この他、社員から不評だった会議室予約表や車両予約表、電話メモやタイム カードも Office 365 の社内使用によって全部廃止することができました。
必要な情報を社員が PC やスマート フォンなどで共有すれば、ロスをなくし、快適に業務を進めることができます。
また、伝達内容の進捗状況が随時確認できることで、現場のお客様対応の遅さに社内がハラハラすることも少なくなったと思います。
Office 365 の使いやすさは理解した。
では、その良さをいかに伝えることができるだろうか。
-- Office 365 チームは順調に実績を上げることができたのでしょうか?
2 名でスタートした当初は、クラウドというパッケージ (実体) のない Office 365 のセールスは案外難しく、その良さをお客様になかなかうまく伝えることができませんでした。そこで考えたのは… (第 2 話に続く)
第一話: 売れるか? そんな不安を、徹底的な社内使用で吹き飛ばす。(この記事)