3D プリントを用いた課題解決型学習に OneNote を活用


(この記事は 2017 年 5 月 4 日に Office Blogs に投稿された記事 Solving 3D print problems with OneNote の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

今回は、カナダのオンタリオ州ミシサガ市にあるステファン ルイス セカンダリ スクールで理科と特別支援教育を担当している Dave Del Gobbo 氏の寄稿記事をご紹介します。

2013 年 9 月、友人であり近くの高校でテクニカル デザインのクラスを受け持っている Cam Watt の元を訪れました。放課後、Cam が指導する「メーカー クラブ」では、3D プリンター キットの組み立てが完了し、実際に使ってみようとしているところでした。ノート PC で制御された 3D プリンターは、何層にも溶融プラスチックを積み重ねながら立体を少しずつ形成していきました。できあがった立体を手にした瞬間、自分の授業に 3D プリントを取り入れたいという思いが、私の心にむくむくと湧き上がってきました。そして、生徒が作業をうまく進めるためには、強力で柔軟なツールが必要だと考えました。

これまで、生徒たちは 3D プリンターを使って、www.thingiverse.com (英語) などの Web サイト上の既存のデザインにちょっとした加工を施していました。そこから一歩進んで、実生活に役立つ物を自分の手で設計したいという意欲が湧いてくれば、生徒たちの学習効果はさらに高まるはずです。

物を一から設計するのはとてもたいへんなことなので、創造的かつ常識にとらわれない設計プロセスで、全体の取り組みを指導する必要があります。

Cam も、受け持っている生徒が芸術作品を制作する際に、同様の設計プロセスを採用していました。

私は、生徒たちが同じような枠組みで共同作業を進めながら、生徒たちの思考を目に見える形で示せるようにしたいと考えました。直線的なオンラインの共同作業支援ツールでは、ページのサイズに制限があり、生徒たちのダイナミックな思考をとらえるのは難しいかもしれないと思いました。

これまで、生徒の複雑なコンセプトを視覚化するための教育用のツールとして、グラフィック オーガナイザーが使用されてきました。ただ、手描きのグラフィック オーガナイザーは、生徒のスキルによって制約を受ける場合があります。OneNote を利用すれば、グラフィック オーガナイザーのサイズには制限がなくなるので、詳しく掘り下げていくことも、生徒の習熟度と専門知識に合わせて随時変更することもできます。

生徒は OneNote の共同作業用のノートブックを利用して、3D プリントで解決できると思われる身近な課題をリストアップし、どの課題を解決するかをクラスメートに選んでもらいました。

一見、簡単そうに見える課題の多くが、実はそうではありません。たとえば、壊れたはさみの持ち手の交換部品を作るのは、実際にはかなり複雑な作業です。実用に耐えうる新しい持ち手を作るには、正確な計測と、数学の高度なスキルや人間工学の知識が求められます。

こうした設計プロセスを突き詰めていった結果、円グラフ状のグラフィック オーガナイザーが完成しました。生徒は学習を進めながら、これを順次埋めていくのです。

教師は、オーガナイザーのステップごとに OneNote Class Notebook で指導用のページを作成して、生徒の設計用ノートブックに配布します。

生徒が各セクションを完了すると、作業結果は、元のグラフィック オーガナイザーの各ステップに表示されます。

オーガナイザーの各ステップには、課題を完了させるために、文章だけでなく、デバイスで撮った写真や動画、音声コメント、ときにはレビュー用の 3D ファイルまで取り込むことができます。

設計プロセスにおける判断材料を設計用オーガナイザーに記入していく時間も、それほどかかりません。

設計が完成したあと、生徒はそれを 3D プリントしてクラスメートに進呈しました。そのようすは、以下のビデオでご覧ください。

柔軟性の高い OneNote の利用により、生徒は学習の成果を非直線的なスタイルで視覚的に示すことができ、きわめて難しい作業にも取り組むことができました。3D プリントを授業で扱うのは難しいものです。多少の失敗があっても残念に思うのではなく、むしろ、失敗に真摯に向き合う姿勢を生徒に示す良い機会だととらえればよいと思います。

—Dave Del Gobbo

※ 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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