SharePoint のイノベーションによってさらに進化する Office 365 のインテリジェンスと共同作業


(この記事は 2016 年 9 月 26 日に Office Blogs に投稿された記事 SharePoint innovations further advance intelligence and collaboration in Office 365 の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

今回は、OneDrive および SharePoint 担当コーポレート バイス プレジデントを務める Jeff Teper の記事をご紹介します。

マイクロソフトは今年 5 月、SharePoint と OneDrive に関するクラウドファースト、モバイルファーストのビジョンとロードマップを発表しました。これは、ユーザー、チーム、組織が、あらゆる場所からあらゆるデバイスを使ってコンテンツをインテリジェントに検索、共有し、共同で作業を進めることを支援するものです。

マイクロソフトでは、シンプルかつ強力なファイル共有の実現、インテリジェントなモバイル イントラネットの確立、業務への関連性と価値の高い情報による生産性の向上を提供します。このほか、最新の Web 開発標準とオープン標準に準拠した、ネットワークに接続されたオープンなプラットフォームを開発者に提供することや、IT 部門が常にセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスに対応できるように取り組んできました。

ここ数週間から数か月間にわたり、マイクロソフトはユーザーの皆様に対して上記のことを実現してきました。まず、Office 365 の SharePoint を刷新しました。チーム サイト、ドキュメント ライブラリ、リスト、ページは最新のものに作り替え、強力な機能を維持したまま、シンプルで直観的に扱えるようにしました。また、SharePoint チーム サイトをすべての Office 365 グループに導入しました。加えて、OneDrive モバイル アプリを拡張しました。Office 365 ですべてのファイルを扱えるようになったほか、Microsoft Graph の推奨機能により、重要なコンテンツを見つけやすくなりました。さらに、Microsoft Flow を SharePoint リストと統合しました。これにより、ビジネス プロセスの自動化が可能になっただけでなく、リストを他のデータ ソースやサービスに接続できるようになりました。このほか、リストには PowerApps も追加しています。このため、SharePoint データを集約するアプリケーションを迅速に作成できるようになりました。開発者の方には、SharePoint Framework とその Webhook のプレビューをリリースしました。最後に、SharePoint Server 2016 の一般提供を開始しました。これは、ハイブリッドなエクスペリエンスと機能によってオンプレミスのユーザーとクラウド イノベーションをつなぐという点で、将来の基盤となるものです。

マイクロソフトのチームは、コミュニティから数多く寄せられたご意見にお応えするべく、夏の間に力を注いできました。20 万を超える組織の数億人ものユーザー、100 万人の開発者、100 億ドル規模のエコシステムを構成する 5 万社以上のパートナーの皆様に、深く感謝します。マイクロソフトのビジョンと各種の新機能に対する熱い支援に支えられました。

そしてこのたび、Microsoft Ignite において次世代のイノベーションを発表しました。概要は次のとおりです。

  • Office 365 ですべてのファイルを検索、アクセス、共有し、共同作業できるようにする、OneDrive ブラウザー エクスペリエンスの大幅な更新。
  • ユーザーが共有する SharePoint Online のドキュメント ライブラリとフォルダー用の OneDrive 同期プレビュー。
  • チームが常に最新の情報を把握し、重要な情報の通知を得られるチーム ニュース。
  • 同僚のプロフィールからコンテンツと詳細をインテリジェントに見つけ出す SharePoint と OneDrive for Business の People カード。
  • Microsoft Flow、PowerApps、Yammer との新たな統合。
  • Windows 10 Mobile と Android 向けの SharePoint モバイル アプリのプレビュー。
  • Microsoft Graph の新しいサイトとリスト API などの、開発者向けの機能強化。
  • 位置情報とデバイスに基づいたサイト分類と条件付きアクセスなどの、新しいセキュリティ制御。
  • Feature Pack 1 for SharePoint Server 2016。
  • ハイブリッド構成と移行をサポートする、FastTrack サービスとそのツールの拡充。

以下では、これらの革新的なエクスペリエンスと機能の概要を、より詳しい情報を得るためのリンクと共に紹介します。

シンプルで強力なファイル共有

ほとんどのチーム作業では、ファイル共有が重要になります。このたび、OneDrive for Business からファイルを共有したり、チームのファイルを SharePoint チーム サイトに保存したりする際に、ファイル共有を簡単に行えるようになりました。さらに、すべての Office 365 グループに SharePoint チーム サイトが導入されました。これにより、SharePoint ドキュメント ライブラリにファイルを保存するとき、Outlook でグループにファイルをアップロードするとき、Yammer の会話でファイルを共有するときのいずれにおいても、ユーザーとそのチームが必要とするファイルを整理して管理できるようになりました。

また、多くのチームとプロジェクトで作業を行うことを想定し、ブラウザーとモバイル デバイスの OneDrive の機能を強化しました。Office 365 のすべてのファイル (個人の OneDrive for Business のファイル、およびすべてのサイトとグループのファイル) のほか、他のユーザーと共有したファイルを、統一された 1 つのビューで表示できます。

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OneDrive では、SharePoint サイトや Office 365 グループなど、Office 365 のすべてのファイルにアクセス可能

Web 版の OneDrive で新たに導入された [Discover] ビューでは、Microsoft Graph がインテリジェントな推奨機能を使って重要なファイルを見つけ出します。つまり、ユーザーがファイルを見つけるのではなく、ファイルがユーザーを見つけてくれるのです。OneDrive では、ファイルのアクティビティ、範囲、影響に関する情報を得ることもできます。

外出中に作業できたら便利だというご要望に応え、PC と Mac 用の OneDrive に SharePoint 同期を追加しました。現在はプレビュー段階にあるこの新しい OneDrive 同期の機能では、すべての Office 365 ファイルを同期する際に優れた信頼性、パフォーマンス、制御が実現します。OneDrive for Business、SharePoint サイト、Outlook と Yammer のグループ、そして他のユーザーと共有しているフォルダーから、オフラインでファイルを取り出すことができます。

また、サイトまたはグループあたり 25 TB の大容量ストレージをサポートすることを発表しました。これで、ユーザーが Office 365 のファイルを使ってできることにほとんど制限がなくなりました。

Microsoft Ignite で発表された情報はこれだけではありません。ユーザーと IT 部門向けの新しい OneDrive の詳細情報については、「Ignite 2016 で発表された OneDrive メジャー アップデートに含まれる SharePoint Online 同期機能プレビュー版のご案内」をご覧ください。

インテリジェントなモバイル イントラネット—People エクスペリエンス、チーム ニュース、強力な統合

SharePoint は 15 年もの間、世界中の数億人のユーザーから信頼を獲得してきました。共同作業のためのチーム サイト、部門や組織のポータル、カスタム ビジネス アプリケーションのすべてにわたり、ユーザー、コンテンツ、プロセスを相互に結び付ける、豊富な機能を備えたイントラネットを構築するために使用されてきました。

チームや組織にとって最も重要なのは、そこに所属するメンバーです。大切なのは知識を持っているだけではなく、人間関係を構築できていることであり、適切な人物を探し出し、その人物が持っている知識を活用できることが重要です。今回 SharePoint ドキュメント ライブラリと OneDrive に導入された People カードでは、一緒に作業するメンバーの詳細と作業内容が表示されるため、専門知識を持つメンバーに意見を求めたり新しいリソースを見つけたりすることができます。

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People カードでは、SharePoint や OneDrive for Business での作業に必要な同僚のプロファイル情報、組織での関係、作業内容を確認できる

その他の新しい People エクスペリエンスの詳細については、「Office 365 で新たに People エクスペリエンスを導入、専門知識やコンテンツに簡単アクセス」をご覧ください。

Office 365 グループは、複数のユーザーで構成されるチームを定義したうえで、チームのメンバーに対し、カレンダー、OneNote ノートブック、タスクを管理するためのプラン、Outlook または Yammer で行われる会話など、グループの共同作業で使用するリソースと共有コンテンツへのアクセスを許可する機能です。このたび、チームのメンバーが SharePoint チーム サイトを使用して必要なコンテンツとアプリにアクセスできるようになりました。

さらに、チームは同じページに留まる必要があります。SharePoint ホーム ページではチーム ニュースが表示され、チームで最新の情報を共有することができるようになりました。SharePoint ページでは、マルチメディアの使用と Yammer との緊密な統合が豊富にサポートされています。カスタム Web パーツで拡張を行えるほか、既定でモバイルに対応しています。チーム ニュースの記事は、チーム サイトのホーム ページの最上部に表示されます。また、SharePoint モバイル アプリの [News] タブでは、すべてのチーム サイトとグループからニュースが収集されます。

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ブラウザーと SharePoint モバイル アプリのチーム サイト ホーム ページにチーム ニュースが表示されるため、チームはいつでも最新のニュースや重要な情報について通知を受け取ることができる

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SharePoint モバイルでは
ニュース記事を見やすく表示
ニュースはマルチメディアと埋め込み
ファイルが使用できるほか、既定で
すべてのモバイルに対応
チーム サイトからニュースを集約し、チームの状況を俯瞰できる [News]
タブ (現在 iOS に実装済み)
データの収集、管理のほか、データを使った共同作業には SharePoint リストを使用できます。最新のエクスペリエンスによって、ブラウザーでも SharePoint モバイル アプリでも、これらの作業が簡単になっていることがわかるでしょう。しかし、ユーザーが必要とする強力な機能は依然として健在です。Microsoft Flow および PowerApps との統合がいっそう緊密になったため、SharePoint リストを使ったビジネス プロセスの自動化、外部データ ソースとの統合、モバイル対応アプリケーションの迅速な開発に新たな選択肢がいくつも生まれています。

Windows 10 Mobile と Android 用の SharePoint モバイル アプリのプレビューなど、本日発表された情報はほかにもたくさんあります。インテリジェントなモバイル イントラネットの最新情報について詳しくは、「チーム ニュースと Android および Windows 用アプリの配信開始により、モバイルとインテリジェント イントラネットの可能性が拡大」をご覧ください。

ネットワークに接続されたオープンなプラットフォーム

SharePoint の成功は少なからず、その充実したパートナー エコシステムの下で高度なアプリケーションが開発され、無数のビジネス シナリオに対応している結果であると考えられます。現在パブリック プレビュー段階にある SharePoint Framework では、開発者が最新のオープン フレームワークを使って SharePoint を拡張したり、モバイル対応の Web パーツ、ページ、アプリケーションを構築したりできます。また、Webhook は、開発者がリストとドキュメント ライブラリの変更に関する最新情報を把握するのに役立ちます。さらに、Microsoft Graph により、あらゆるデバイスまたはサービスから SharePoint のサイトとリストにアクセスできるようになっています。マイクロソフトは、拡大する SharePoint 開発者コミュニティのイノベーションを歓迎し、推進します。今後数か月は、SharePoint Framework をアプリとチーム サイトの拡張シナリオに展開する作業を行うと共に、SharePoint アドイン機能を改良していく予定です。

SharePoint Framework とその他の SharePoint 開発トピックに関する詳細情報については、dev.office.com/sharepoint (英語) をご覧ください。

セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス

マイクロソフトは、SharePoint サービスを統制、管理、保護し、コンプライアンス遵守を確保するために必要な制御機能を、IT 担当者に提供しています。また、Office 365 では、今後も引き続きサイトレベルの情報分類と条件付きアクセス ポリシーを使用し、ユーザーの位置情報またはデバイスに応じてコンテンツ アクセスを動的に管理することによって、イノベーションをさらに推進していきます。サイト分類を利用すると、サイトをカテゴリ分けしてサイトに存在する情報の機密度を指定できます。このため、サイトのユーザーに対して情報ポリシーの遵守を喚起することができます。

SharePoint のセキュリティに関して今回発表された情報について詳しくは、「SharePoint と OneDrive における条件付きアクセス制御、暗号化制御、サイト分類機能の追加」をご覧ください。

SharePoint Server 2016 Feature Pack 1

Office 365 を中心に刷新を進めるなか、私たちは、SharePoint Server 2016 にクラウドによるイノベーションを実現することも約束していました。9 月に公開された SharePoint Server 2016 用の更新プログラムでは、開発者、IT 担当者、エンド ユーザー向けの機能が盛り込まれた Feature Pack 1 が追加されます。

Feature Pack 1 では、全体管理と Windows PowerShell で実行される管理アクティビティの監査が追加されているほか、MinRole に小規模なファーム用の新しいデプロイ オプションが導入されています。ハイブリッド ユーザー向けに用意された機能としては、SharePoint Online と SharePoint Server に単一の情報アーキテクチャを実現する統一分類のほか、Office 365 レポート センターの統一された包括的な監査が挙げられます。

さらに、OneDrive for Business の更新プログラムやアプリ起動ツールのカスタム タイルなど、SharePoint Server 2016 のユーザー エクスペリエンスに対する最初の更新プログラムが含まれています。

Feature Pack 1 にはほかにも多くの機能が含まれているうえ、2017 年にはさらに追加される予定です。詳細については、「将来性を考慮したクラウド発の SharePoint Server 2016 用 Feature Pack 1 のご案内」をご覧ください。

FastTrack サービスの拡充

マイクロソフトは、オンプレミスの SharePoint ユーザーが Office 365 にスムーズかつ安心して移行できるようにサポートを続けていきます。今回、SharePoint Server 2013 から Office 365 に移行するサービスやハイブリッド構成向けのサービスが含まれた、Microsoft FastTrack の拡充を発表しました。さらに、対象となるシートを 150 以上購入されたお客様は、ネットワーク ファイル共有、Google Drive、Box からのファイル移行サービスを、無料特典としてご利用いただけます。このほか、SharePoint Server 2013 用の無料の移行評価ツールをリリースします。これは、自分たちで移行計画を開始するお客様、または Microsoft FastTrack のサポートを受けて移行計画を開始するお客様を強力に支援するものです。

FastTrack と Microsoft Ignite で本日発表された関連情報については、fasttrack.microsoft.com/ja-JP/office をご覧ください。

未来はすぐそこに

現在に至るまで 10 年以上にわたり、Booz Allen Hamilton (英語)Coles (英語)Marks & Spencer (英語) などのお客様が、チームワークの強化、ビジネス プロセスの自動化、ビジネス アプリケーションの作成、会社規模のイントラネットの構築を行う目的で、SharePoint を使用してきました。SharePoint は Office 365 の中核として、コンテンツ管理機能と共同作業機能を提供しています。ユーザーが毎日使用する他のアプリケーションとシームレスに統合されたこれらの機能を使用することで、ドキュメントを作成して共同編集したり、チームで集まって作業したりできます。また、ブレーンストーミングと分析を行って意思決定を下すことができます。加えて SharePoint は、Office 365 グループと Microsoft Graph のほか、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス用のガバナンス統制など、Office 365 の強力なクロススイート機能と統合されています。

マイクロソフトでは、お客様が自らのビジネスを変革するなかで直面する困難に対処し、さらに多くの局面で共同作業を実現できるよう、今後も支援を続けてまいります。ぜひ、SharePoint をご利用ください。これからも、優れた機能を充実させていきます。また、Microsoft Ignite の参加もお待ちしております。Twitter と Office ブログでは最新情報を入手できます。また、マイクロソフト テクニカル コミュニティの SharePoint スペースでは会話に参加することもできます。

—Jeff Teper

関連情報

5 月から 9 月中旬の間に行われた作業の内容を以下で簡単に説明します。

Microsoft Ignite で行われた発表の詳細について書かれたブログを以下にご紹介します。

次のビデオには、"SharePoint の未来" が描かれています。

※ 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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