将来性を考慮したクラウド発の SharePoint Server 2016 用 Feature Pack 1 のご案内


(この記事は 2016 年 9 月 26 日に Office Blogs に投稿された記事 Announcing Feature Pack 1 for SharePoint Server 2016—cloud-born and future-proof の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

今年 5 月、マイクロソフトは Office 365 およびオンプレミスの SharePoint に関するビジョン、戦略、今後のスケジュール、重点的な投資分野を公表し、クラウド発のイノベーションを SharePoint Server 2016 に導入する計画を発表しました。今回の記事では、ついに一般提供が開始される Feature Pack 1 の詳細をご紹介します。

SharePoint Server 2016 向けでは初となる Feature Pack の一般提供を予定よりも早く開始できることを、たいへんうれしく思っています。今年 11 月に一般提供が開始される Feature Pack 1 では、Office 365 での最近のイノベーションを活用し、UserVoice (英語) にお寄せいただいた皆様のご意見を取り入れ、以下のような機能強化を実施しています。

  • 全体管理画面や Windows PowerShell で行われた管理操作のログ記録
  • MinRole が小規模環境に対応
  • OneDrive for Business の最新ユーザー エクスペリエンス
  • SharePoint アプリ起動ツールのタイルのカスタマイズ
  • オンプレミスおよび Office 365 のサイト コレクション全体にわたる監査の統合
  • オンプレミスおよび Office 365 における分類の統合
  • OneDrive API 2.0

この記事では、Feature Pack 1 で導入されるこれらの新機能の一部を詳しくご紹介します。

Feature Pack とは

以前のバージョンの SharePoint とは異なり、RTM (Release-To-Manufacture: 製造向けリリース) 版のリリースはイノベーションの終わりではなく始まりです。マイクロソフトでは、SharePoint Server 2016 の開発を進めるうえで、お客様からのフィードバックはもとより、コンテンツ管理、チームの共同作業、デバイス間での一貫したユーザー エクスペリエンスといったトレンドや、クラウドを既存のオンプレミス シナリオと魅力的な新しい方法で融合させるにはどうすればよいのかという点を考慮してきました。従来の製品リリースの間隔は 2 ~ 3 年ほどでしたが、クラウド向けの機能をいち早く提供するため、Feature Pack を配布いたします (一部の機能はソフトウェア アシュアランスをご契約いただいている SharePoint Server 2016 ユーザー様のみご利用いただけます)。

管理者向けの新機能

Feature Pack 1 には、SharePoint Server 2016 IT Preview 版から Release Candidate 版に至るまでの開発期間中にお客様からお寄せいただいたご意見を反映して、IT 管理者向けのさまざまな新機能が盛り込まれています。

管理操作のログ記録: オンプレミス環境での管理操作によりシステムの障害などの好ましくない影響が発生する可能性が生じた場合、SharePoint 管理者はトラブルシューティングに相当な時間を費やすこととなります。

このような場合にきめ細かく有益な情報がログに記録されていたら助かるというご意見が寄せられたため、Feature Pack 1 では全体管理 Web サイトや Windows PowerShell で行われた一般的な管理操作をログに記録する機能が導入されています。

MinRole の機能強化: SharePoint Server 2016 によってもたらされたインフラストラクチャの進化に、MinRole のコンセプトがあります。MinRole はアーキテクチャに関するガイダンスをコードに落とし込んだものであり、これを使用すると、要求の送信元 (エンド ユーザーかバッチ処理か) と送信先サーバーのロールに基づき、要求が最初から最後まで同じ受信サーバーで処理されるようになるため、SharePoint の導入や拡張が容易になります。

従来の MinRole は大規模なファーム トポロジ向けに最適化されていたため、MinRole で定義されている 4 つのサーバー ロールを割り当てるには、少なくとも 4 台のサーバーで構成されるファームが必要でした。また、高可用性 (HA) を必要とするファームでは、1 つのロールにつき 2 台のサーバーが必要となるため、HA MinRole 構成を実現するには少なくとも 8 台のサーバーが必要でした。お客様から MinRole のメリットを小規模なファーム トポロジでも利用したいというご要望を受け、マイクロソフトは MinRole の機能をさらに強化しました。

進化した MinRole では、新たに Front-end with Distributed Cache と Application with Search という 2 つのロールが追加されています。Front-end with Distributed Cache ロールは従来の Front-end ロールと Distributed Cache ロールを 1 つにまとめたもので、Application with Search ロールは従来の Application ロールと Search ロールを 1 つにまとめたものです。これらの新しいロールを使用すれば、2 台のサーバーでマルチサーバーの MinRole ファームを構成できます。このため、HA を必要とする場合でもサーバーが 4 台あれば問題ありません。

Announcing Feature Pack 1 for SharePoint Server 2016 1

最新型のユーザー エクスペリエンス

OneDrive for Business の最新エクスペリエンス: OneDrive for Business は Office 365 と SharePoint Server に欠かせない要素です。OneDrive for Business はファイルの保存、共有、同期を行うための場所として機能します。OneDrive for Business を使えば、好きなデバイスを使用してどこからでもドキュメントの管理と共有ができるほか、リアルタイムでの共同作業が可能になります。Feature Pack 1 を適用すると、OneDrive for Business の最新ユーザー エクスペリエンスが SharePoint Server 2016 でも使えるようになります。OneDrive の新しいユーザー エクスペリエンスを利用できるのは、ソフトウェア アシュアランスの特典の 1 つです。

Announcing Feature Pack 1 for SharePoint Server 2016 GIF 1

SharePoint アプリ起動ツールのタイルのカスタマイズ: SharePoint Server 2016 にタイルのカスタマイズが可能なアプリ起動ツールが導入されました。さらに、SharePoint ハイブリッド アプリ起動ツール には Office 365 で利用可能なアプリも登録できます。アプリ起動ツールには新しいアプリがまとめて表示され、オンプレミスの SharePoint アプリケーションと Office 365 アプリケーションの間を簡単に移動できます。また、SharePoint と Office 365 のネイティブ アプリケーションに加え、他の SharePoint サイト、外部サイト、レガシ アプリケーションなどに移動するためのタイルを自由に追加することができます。これにより、作業に必要なサイト、アプリ、リソースなどを簡単に見つけて移動することが可能になります。

Announcing Feature Pack 1 for SharePoint Server 2016 GIF 2

ハイブリッド機能

監査の統合: オンプレミスと Office 365 のサイト コレクション全体にわたって監査が統合されたことにより、SharePoint 管理者はファイル アクセスの履歴を詳細に確認することができるようになりました。また、監査の統合により、Office 365 のセキュリティ センターとコンプライアンス センターで監査ログを検索する際に、Office 365 の監査ログだけでなく、オンプレミスの SharePoint Server 2016 監査ログも検索することが可能になりました。詳細については、「Office 365 のセキュリティ センターとコンプライアンス センターで監査ログを検索する」をご覧ください。

Microsoft SharePoint Insights を基盤とするこのハイブリッド監査機能は Feature Pack 1 にプレビュー版として搭載されます。構成は簡単で、ハイブリッド ピッカー ウィザードのボタンを数回クリックするだけですぐに利用を開始できます。

詳細については、「Microsoft SharePoint Insights を基盤とするハイブリッド監査 (プレビュー) (英語)」をご覧ください。

分類の統合: SharePoint の管理されたメタデータ サービス アプリケーションでは、すべてのサイト コレクションと Web アプリケーションにわたる情報アーキテクチャに対して分類を作成することができます。さらに、Feature Pack 1 を導入すると、SharePoint Server 2016 ファームと Office 365 の分類を統合することが可能になります。オンプレミスの用語ストアから SharePoint Online の用語ストアにデータをインポートした後は、SharePoint Online で分類を管理できます。オンプレミスの SharePoint へのレプリケーションはハイブリッド分類機能により実行されます。

詳細については、「SharePoint ハイブリッド分類 (プレビュー)」をご覧ください。

SharePoint と Office 365 の間のその他のハイブリッド シナリオについては、hybrid.office.com (英語) をご覧ください。

開発者向けの機能強化

OneDrive API 2.0: OneDrive API は、オンプレミスおよび Office 365 クラウド内のファイルにアクセスするための共通 API です。この API は、OneDrive for Business と SharePoint ドキュメント ライブラリに保存されたユーザー データを対象としたソリューションにアクセスするためだけでなく、そのようなソリューションを開発する目的にも利用できます。

SharePoint ロードマップ

Feature Pack 1 の一般提供は 2016 年 11 月より開始されます。Feature Pack プロセスの詳細については、Microsoft Ignite で開催された「BRK2047 Microsoft SharePoint Server 2016 と今後の見通し (英語)」セッションをご覧ください。

マイクロソフトでは今後もクラウド発のイノベーションをオンプレミス環境に導入していくにあたり、どの機能に重点を置くべきかについて、皆様からのご意見をお待ちしております。マイクロソフト テクニカル コミュニティ (英語) および SharePoint の UserVoice (英語) までご意見をお寄せください。

お客様からのご意見を反映して今後もますます拡充される SharePoint Server の機能を、お客様のチームと組織のさらなる躍進にお役立ていただければ幸いです。

ご意見、ご提案について

マイクロソフトでは皆様からのご意見、ご提案、ご感想をお待ちしております。

—Bill Baer (SharePoint チーム、シニア プロダクト マネージャー、@williambaer)

よく寄せられる質問

Q. Feature Pack 1 は有料ですか。
A. いいえ。Feature Pack 1 は無料で利用できます。ただし、この記事でも紹介したとおり、Feature Pack 1 の一部機能はソフトウェア アシュアランスをご契約のお客様のみご利用いただけます。
Q. ソフトウェア アシュアランスの詳細はどこで確認できますか。
A. ソフトウェア アシュアランスの特典とご契約方法につきましては、「ソフトウェア アシュアランスの概要」をご覧ください。
Q. ソフトウェア アシュアランスの契約状況と利用可能なメリットはどこで確認できますか。
A. ソフトウェア アシュアランスでご利用いただける特典は、ボリューム ライセンス契約の種類 (Enterprise Agreement (EA)、マイクロソフト製品/サービス契約 (MPSA)、オープン バリュー契約など) と、ソフトウェア アシュアランスと共にご購入いただいたライセンス数によって異なります。
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