OneNote で授業に弾みを付ける


(この記事は 2016 年 6 月 2 日に Office Blogs に投稿された記事 OneNote—the instructional springboard for your classroom の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、アイルランドの Coláiste Bhaile Chláir スクールで教頭を務める Lara Dabbagh 氏と、マイクロソフト学生アンバサダーの Daragh Jordon さん、Niamh McCullagh さん、Sarah McHale さん、Vitska Mulroy さんによる寄稿記事をご紹介します。

Coláiste Bhaile Chláir スクールは、Microsoft Showcase Schools (マイクロソフト本社が認定する教育 ICT 先進校) に選定された学校の 1 つで、マイクロソフトの OneNote と Office 365 を仮想学習環境 (VLE) として活用し、従来の教科書からデジタル教材への転換を果たしました。

教頭の立場から

当校のすべての教科書を切り替えるという (アイルランドではかなり思い切った) 変革を進めていた当時は、それによってどのような世界が開かれるのか、想像もつきませんでした。

各教科の担当は OneNote を使用して教材の開発に着手しました。Office 365 を VLE としてとして活用することで、当校のコミュニティ内でのシームレスな共有が促進されました。以前は、教師のだれもが複数のメールや複数のユーザーでのやり取りに時間を取られるという問題を抱えていましたが、このおかげで解消されました。教師たちの当初の目標は、各教科に必要な学習コンテンツを生徒が利用できるようにすることでした。取り組みを始めてすぐに、私たちは、コンテンツの見栄えが単なる一要素にすぎないことに気付きました。学習アクティビティを第一に重視し、コンテンツの見せ方はその次に考えることで、生徒主体の学習を促進し、より生徒を引き付ける環境を作り出せることがわかったのです。

OneNote は、すべての学習アクティビティに勢いをつけるためのジャンプ台となり、プラットフォームとなりました。授業用ノートブックのすべてのトピックには章ごとにタブが設定されており、各タブのページに、生徒の理解を深めるためのガイドとなるその章のコンテンツとアクティビティがまとめられています。アクティビティには学習目標として、シラバスの内容に沿ったコンテンツの目標と、生徒が 21 世紀型スキルを身に付けるためのスキルの目標の両方が設定されています。課題を通じて生徒の学習を導くページ構成になっており、トピックについて十分理解することができます。生徒は情報を入手し、吟味し、学習したことを発表します。宿題を完成させて終わりとするのではなく、学習そのものが自分たちの目標であると生徒が認識できるような環境となっています。教師にとって、OneNote は 21 世紀型の授業計画に最適なプラットフォームであり、多面的なアプローチから生徒を評価できるものです。コンテンツや教材をきめ細かく管理でき、特定の要素についていつどのような形で共有するかを選択できることにより、教師主導の指導方法を補完しています。教師は、それぞれのトピックを適宜調整したり、個々の生徒の能力の違いに合わせて調整したりして、より包括的な学習環境を作り出すことができます。すぐにフィードバックを返したり、すべての生徒の学習成果に効率的かつ簡単にアクセスしたりできます。

OneNote-the-instructional-springboard-for-your-classroom-1a

教師として、私たちは常に、生徒のモチベーションや責任感を高めようと奮闘しています。その取り組みに一役買っているのがプラットフォームとしての OneNote Class Notebook です。Office Mix を埋め込むと、反転授業やブレンド型授業も簡単に行えます。このようにして教室という枠を広げることにより、生徒は一時停止ボタンを活用し各自の学習ペースをコントロールすることができます。つまり、どの生徒にも公平な環境を用意することが可能なのです。生徒は、次の授業でどのようなことを学習するのか、教材を見て予習しておく時間を持つことができます。クラスメイトの前でミスをすることや笑われることを心配する必要がなくなると共に、効果的に学習する機会が広がり、モチベーションが大幅に向上していきます。このようなモデルを用いることによって、活発な授業へのスムーズな参加が促進されています。生徒は予習を完了しているため、積極的に授業に参加できるようになりました。OneNote では課題を設定する以外に、達成条件や評価方法をまとめたりもしています。Web サイトやアプリなど、参考になる教材を含めるようにすることができ、必ずしも技術的な課題を設定する必要はありません。たとえば、地理の教師が、学校の周辺で石を採取するという課題を設定する場合、OneNote は達成条件と参考教材を提示するサポート役です。生徒は、授業用ノートブックの該当セクションに各自採取したものを (写真、ビデオ、スケッチを挿入するなどして) 記録できます。これにより、生徒は主体的に学習を進めることができ、ポートフォリオを作成して学習成果を保存することもできます。また、共同作業スペースの共有機能を活用して、グループでの共同プロジェクトを完了させることもできます。共同プロジェクトでは、それぞれの自宅周辺で石を集め、さまざまな種類を比較するといったことが可能です。同様に、Skype の機能を使用して世界中のクラスとつながり、同じ課題における成果を紹介し合うこともできます。

OneNote-the-instructional-springboard-for-your-classroom-2a

埋め込みのリンクなど、最も使用するアプリの独自の統合機能によって、生徒が自ら学習を進める力を身に付けることができます。こうした機能と Microsoft Surface ペンを組み合わせることで、生徒はデジタル インク機能のメリットを最大限に活用できます。生徒は課題を手書きで行えるため、OneNote は学習テーマをすべて書き写す場所としての役割と、リング バインダーとしての役割を併せ持っています。

マイクロソフト学生アンバサダーの意見

OneNote-the-instructional-springboard-for-your-classroom-4bマイクロソフト学生アンバサダー (左から Niamh McCullagh、Daragh Jordon、Vitska Mulroy、Sarah McHale)

OneNote は教材として使用できるほか、効果的に学習を進めるのに役立ちます。生徒と先生は非公開の環境で一緒に学習に取り組むことができ、先生はフィードバックを行ったり、生徒の書き写した内容に誤りがあれば訂正したりすることが可能です。さらに、グループ作業をすばやく簡単に行えるので、授業での共同作業が活性化されます。

OneNote-the-instructional-springboard-for-your-classroom-4a

学校におけるテクノロジの活用はすばらしいものです。想像以上に重く、中身があふれそうな昔ながらの通学かばんは、私たちの学校には存在しません。問題集、ノート、教科書、その全部がデバイスの中に入っているため、重さのせいで老人のようなよぼよぼした歩き方で通学する必要はありません。

OneNote からすべての教科書にアクセスできるため、別の教科書を開くのも簡単です。わずか数クリックで実行できることがたくさんあります。最初にノートブックを共有してそれを常時同期するといったことも簡単です。すべてのノートブックが生徒と先生で共有されているため、先生は既存のページを編集したり、ページを新しく追加したりするのも手間なく行えます。OneNote の同期は一瞬で終わります。昔の教科書だとたくさんのメモを書き留めるにはうんざりするような手間がかかりますが、そのような面倒はありません。

OneNote-the-instructional-springboard-for-your-classroom-5a

しかも、機能が強化された最新の教科書であるだけではありません。生徒 1 人ひとりの授業用ノートブックは、先生のノートブックと同期されています。これにより、先生はそれぞれの生徒が授業と家でどのくらい学習を行っているかを確認できます。生徒のノートブックは、先生と各生徒の間での機密性が確保されているため、フィードバック、訂正内容、アドバイスはすべて非公開の環境で共有されます。そのため、生徒はクラスメイトからどう見られるかを気にする必要はありません。

私たちの教科書は最新の情報に更新され、先生は学習に対する生徒の姿勢をチェックすることができます。それだけでなく、私たちの授業用ノートブックでは、これまで以上に簡単にグループ学習を行えます。共同学習プロジェクトを苦手としていたのは過去の話です。今では、学習内容をグループで共有し、メンバーが互いに編集しながら、協力してプロジェクトに取り組んでいます。しかも、それらをすべて同時に行えるのです。

OneNote-the-instructional-springboard-for-your-classroom-6a

生徒は毎日の些細なことにも常に OneNote を使用して簡単に行っています。デバイスの電源を入れるだけで、自分の宿題、教科書、復習問題、電子メールなどに OneNote や Office 365 からアクセスできます。つまり、21 世紀型の生徒なら、すべての教科に対応した 1 つのアプリケーションが搭載されたデバイスを余裕で使いこなせるというわけです。OneNote を同期させておけば、どこにいても全教科のあらゆる教材にデバイスからアクセスできます。

OneNote-the-instructional-springboard-for-your-classroom-7a

教育分野のテクノロジ リソースの可能性は、無限に広がっています。私たちの学校では Kahoot、Office MixSwayPowerPoint など、さまざまなテクノロジ ツールを活用しています。OneNote にはあらゆるリソースへのリンクを埋め込むことができ、いつでもそれらにアクセスできます。授業の理解度を測る小テスト ツールとして高い人気を集める Kahoot を使用するときは、競い合って設問に回答しています。たいていは章の終わりに Kahoot で小テストを行っていますが、1 つのトピックを始める際に使用するのも有効です。生徒が喜んで使用している Kahoot は、私たちの学校の学習アクティビティの中で、間違いなく最も楽しめるものです。Office Mix は、授業で学んだトピックを家で復習するうえで非常に効果的なツールであり、教室にいるような感覚で復習できます。Sway、PowerPoint などの多くのプレゼンテーション ツールは、視覚的なプレゼンテーションを行うのに役立ちます。

OneNote-the-instructional-springboard-for-your-classroom-8a

まとめ

ここまで述べてきたことからおわかりいただけるように、グループでの共同プロジェクトで簡単に共有、編集する方法から、OneNote の共同作業スペース、PowerPoint、Web 上のリソースなどの無限のリソースまで、テクノロジのおかげで Coláiste Bhaile Chláir スクールでは教えること、学ぶことが容易になりました。生徒は効果的に学習する術を身に付けてきており、学習へのプラスの影響が強く表れています。OneNote は、視覚的に興味を引き付けるツールであり、学習の支援に有効であることがわかっています。ページのデザインや色を変えると、さらに効果的です。スタイラスは Surface デバイスで使用できる非常に便利な機能です。これによって、画面上のページに入力するだけでなく手書きで書き込むこともできます。図を描いたり、ラベルを付けたり、さらにはカラフルなマインド マップを作成して復習したりすることが可能です (上図参照)。

Coláiste Bhaile Chláir スクールで教師や生徒がどのように OneNote を活用しているか、簡単におわかりいただければ幸いです。この記事の執筆に際して実際の取り組みや実践を共有してくれた教師と生徒の皆さんに感謝を申し上げます。

—Lara Dabbagh (@LDabbagh、@laregalwaycoll)

 

※ 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

Skip to main content