ジーニアス アワーで生徒の力を高める – 第 2 回: 才能を伸ばす


(この記事は 2016 年 2 月 10 日に Office Blogs に投稿された記事 Empowering students with Genius Hour—Part 2: Accelerating your genius の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、STEM の教育学修士号を持ち、カリフォルニア州のマンテカ統一学区で 5 年生を受け持つかたわら、同州ストックトンの Teachers College of San Joaquin で教育工学を教える Tammy Brecht Dunbar 氏による寄稿記事をご紹介します。

この記事は、Angela Maiers 氏による無料の電子ブック『Liberating Genius: the First 20 Days (才能の解放: 最初の 20 日間) (英語)』 (OneNote で提供) に基づく実際の授業のようすを詳しく観察した全 3 回のシリーズの第 2 回目です。詳細については、更新版の OneNote の授業計画ノート (英語) をご覧ください。第 1 回「Accepting your genius (才能を認める)」と、第 2 回「Accelerating your genius (才能を伸ばす)」が含まれています。

人は 17 回褒められて初めて自分に自信を持つと言われます。ジーニアス アワーの一環として生徒の才能を引き出す取り組みである「Liberating Genius (英語)」を導入して以来、カリフォルニア州マンテカ統一学区の 5 年生、9 号室の生徒は、そこまで褒められなくても自分の才能、アイデア、情熱は価値あるものだと信じられるようになりました。生徒たちは、そうした才能を他者のために使っています。

他者を助けることで才能を伸ばす

生徒はしっかりと、すぐにこの考え方を受け入れることができたため、「Accepting your genius (才能を認める)」のセクションから「Accelerating your genius (才能を伸ばす)」のセクションに授業を進めることができました。そのとき、タイミングよく 2 つの出来事が起きました。

1 つ目は、ホリデー シーズン恒例のフード ドライブ (缶詰の寄付を募る運動) のチラシを配布したときのことです。生徒はそのチラシをかばんに入れる前に、地域のフード バンクについて、また同施設が何世帯の家族に食料を提供しているのかを質問してきたのです。私は驚きました。何個の缶詰が 4 人家族の 1 日分の食事に相当するかということに関心を持ち、今年はこれまでよりも多くの缶詰を集めることはできないかと考えていました。

それからわずか数日後、生徒は自らプロジェクトを推進し、地域のフード バンクである Second Harvest についてインターネットと直接訪問によって調査して、何個の缶詰が 4 人家族の 1 日分の食事に相当するかを算出したほか、宣伝活動 (広告) について学習したことを活用してウィンドウ ディスプレイをデザインしたり (当校の窓は街の主要道路に面しているのです)、マンテカ市民にフード ドライブについて告知する新聞記事を作成したりしました。

2 つ目は、2015 年の World Wonder Day Global Project (英語) に参加する機会に恵まれたことです。私たちと同じように、飢餓に苦しむ人々に食事を提供するという取り組みを行っていたギリシャのあるクラスとペアを組み、疑問を抱いたことや発見したことを互いに発表しました。

集計されたデータを見て、私たちはその数字に驚きました。集められた食料は、昨年度の 2 倍以上だったのです。プロジェクトの成功を祝して作成した Sway (英語) をご覧ください。

「あなたには才能があり、世界があなたの貢献を必要としている」という考えを受け入れたときに実現される成果を 9 号室の生徒は身をもって経験したのでした。

自己意識 沈黙は金

多くの生徒は沈黙に慣れていません。私たちが日中起きているときには、常に何らかの情報が入ってきます。

「Accelerating your genius (才能を伸ばす)」のセクションの授業では、ひらめき、情熱、長所について考える有意義な時間を過ごすように指導します。そこで、私は沈黙の重要性について話し合う必要があると感じました。私は「My Passion Profile (私の情熱に関するプロフィール)」の授業の冒頭で、「Self-Awareness (自己意識)」について話すことにしました。

Thrively.com (英語) で自己評価を行う前に、決定を下す際に私たちを導く「うちなる声」についてクラスでディスカッションをしました。特別に作成された別の Sway (英語) を使用して、普段身の周りにはどれほど多くの情報やノイズがあふれているかということを確認しました。普段の生活の中で静寂な時間はないに等しいことに気付いたとき、生徒たちはとても驚いていました。私は、大きなプロジェクトの期限を迎えたときに沈黙の価値を見出したという実体験について話し、この授業中は静かにしてみるように求めました。

生徒は Thrively.com にサインインし、正直に回答することに完全に集中しながら静かに自己評価を行いました。

回答を終えると、5 つの優れた特性に加え、自分の長所とそれを活かす方法に関する説明が画面に表示されます。生徒はその結果にとても勇気付けられたようで、結果を保存して家に持ち帰り、家族に見せるにはどうしたらいいか質問してきました。Liberating Genius の授業の次のステップは Thrively.com の結果を OneNote Class Notebook で振り返ることだったため、OneNote の「画面の領域」機能を活用するように勧めました。それぞれが自分の結果を OneNote のページに保存したので、インターネットに接続していなくても、振り返って考察したり、家で家族と共有したりできるようになりました。

才能と心を開かせる

「内なる声」についての話し合いにおいて土台となったのは、「My Passion, My Heart (私の情熱、私の関心)」のセクションの授業でした。この授業では、生徒が自分にとって大切であり、意思決定に影響を及ぼす物事について考えることに挑戦しました。9 号室の生徒は完成した作品をとても気に入り、生徒の希望で廊下に飾ったところ、学校全体が刺激を受けたようでした。さらに生徒は、この授業を KinderTechBuddies プログラムの子供たちにも教えたいと言い出しました。この一件は、心に抱いていることを伝えるとき、心が育ち他者を感動させるのだということをよく表しています。

—Tammy Brecht Dunbar

OneNote チームのソーシャル フィードは @OneNoteEdu でご確認いただけます。このシリーズの最終回の記事の公開情報も配信しますので、どうぞお見逃しなく。

Tammy Brecht Dunbar 氏はカリフォルニア州のマンテカ統一学区で 5 年生を受け持つかたわら、同州ストックトンの Teachers College of San Joaquin で養成課程の学生向けに技術指導を行っています。Dunbar 氏は講演者として、また指導者として米国中で広く知られる存在で、2015 年の Microsoft Global E2 カンファレンスで講演 (優れたプロジェクトに贈られる世界的な賞を 2 つ受賞) したほか、今年は ISTE 2016 (Angela Maiers 氏も登壇)、CUE 2016、ETC! 2016、CTA の Good Teaching Conference 2016 で講演を行う予定です。Twitter アカウント @TammyDunbar および Web サイト www.teachergeekischic.com (英語) も併せてご覧ください。

 

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