最先端の生産性: Ignite で発表された Office の最新情報


(この記事は 2015 年 5 月 4 日に Office Blogs に投稿された記事 Modern productivity–Office news at Ignite の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

今回は、Office マーケティング チームのゼネラル マネージャーを務める Julia White の記事をご紹介します。


今回、史上初の Ignite カンファレンス (英語) がシカゴで開催され、マイクロソフト全社から新機能や新しいソリューションが発表されました。これらはすべて、IT プロフェッショナルが企業でイノベーションや変革を起こす原動力となるものです。本日の基調講演 (英語) では、Skype エンジニアリング担当コーポレート バイス プレジデント Gurdeep Singh Pall と共に Office 全体に提供する IT プロフェッショナル向けの最新技術をご紹介でき、非常に嬉しく思っています。

Office に関しては、従業員と企業の生産性に変革をもたらすことに主眼を置いています。本日 Ignite でご紹介した Office の新機能や今後追加される機能はすべて、「ビジネスの成功の鍵となるのは生産性である」という信念の下で誕生したものです。しかし、仕事をする方法、場所、相手は急速に変化しており、テクノロジによってこうした最先端の職場環境を実現する必要があります。成功を収めている企業では、静的な従業員の階層構造や従業員間のやり取りを廃止し、動的なネットワークでのオープンな共有へと移行しています。個人の生産性から共同作成を通じた集合体としての価値創出へ、仕事が場所によって左右される時代から内容によって左右される時代へと変化を遂げているのです。また、企業にとっては新しい優れた人材を確保し定着させることにもつながります。2000 年以降に成人を迎えた「新世紀世代」が従業員の大半を占めつつある今日では、職場環境に導入されたテクノロジが重要な要因となります。

今こそ、マイクロソフトと IT プロフェッショナルが手を取り合うチャンスであり、かつてないほど刺激的な時代と言えます。クラウドは、これまでよりも低コストでユーザーを満足させることができます。つまり、消費者のエクスペリエンスによって生じたテクノロジに対する要望に、今なら対応できるのです。Office 365 の詳細をご紹介する前に、1 点ご案内します。今週の Ignite では、初めて Skype for Business Server 2015Exchange 2016SharePoint 2016 について詳しく取り上げます。これらの新しいリリースには、新しいユーザー エクスペリエンス、コンプライアンスおよび保護機能の更新、画期的なスケールおよびパフォーマンスの機能強化、オンプレミスと Office 365 を組み合わせたハイブリッド展開モデルのサポートが追加されます。また、マイクロソフトでは多くのお客様が当社サーバーに大きく依存されている状況を考慮し、優れたオンプレミス テクノロジを提供することをお約束します。

それでは、職場環境におけるエクスペリエンスの各要素についてご説明しましょう。

チーム

かつて、仕事は個人で行うものでしたが、現在では集団で協力して遂行するものへと変化しました。現在でも個人所有のデバイスを使用して自分だけのスペースで自分の都合の良い時間に 1 人で仕事することはありますが、業務を遂行するうえでチームが中心的な役割を占める (英語) ケースが増えています。本日、新しい Office 365 グループを基盤とした、チームがより効率的に連携するための機能をご紹介しました。ビジネス上の課題を解決するためにチーム メンバーを迅速に集める機能には、シンプルかつ軽量なこと、ユーザーによって管理できること、チーム メンバーがそれぞれ好きな方法で作業できることが求められます。これはまさに Office 365 グループの特長です。Office 365 グループは、メンバーがメール送信、会議、メモ記入、コンテンツ作成、ビデオ録画、IM やツイートを実行できるユビキタスなチーム要素であり、これを活用すると、すべてのチーム メンバーが常にすべての情報を把握できるようになります。Office Delve の Office 365 グループ「ハブ」のプレビューや、Outlook 2016 でのグループ会話をご紹介しましたが、これはまだ始まりにすぎません。

ユーザーのモビリティ

今日では、仕事は場所ではなく内容によって左右されます。マイクロソフトの目標は、場所や利用しているデバイスに関係なく、ユーザーの生産性を確保することです。スマートフォンやタブレットを触っている時間のうち 80% をネイティブ アプリケーションの利用に費やしているというデータもあります。そのため、すべてのデバイスおよびプラットフォームに向けて Word、PowerPoint、Excel、Outlook、OneNote、Skype、OneDrive、Yammer などの優れたネイティブ アプリを提供することに重点的に取り組んでいます。新しい Windows 10 向けの Office ユニバーサル アプリケーションもまた、この取り組みにおける大きな一歩です。さらに、iOS および Android 向け Office のダウンロード数が 1 億件、Skype for Android のダウンロード数が 5 億件に達していることからも、この取り組みの方向性は間違っていないと確信しています。

会議

今日、事前に予定されていた会議とその場で突如開催される会議の割合はほぼ半々です。また、すべての参加者が会議室に揃っているケースは非常にまれで、多くの場合 1 人以上のメンバーがオンラインで参加しています。皆様もご存じのように、コミュニケーションの 55% をボディ ランゲージが占めており、音声のみの会議が効果的でないことは明らかです。しかしオンラインの参加者を不当に扱うことはできません。今後、Office 365 でスケジュールが設定されたすべての会議は Skype for Business を利用した会議となり、各会議をビデオ会議として開催するためにユーザーが特別な作業を行う必要はなくなります。Office 365 では毎月 8 億 3000 万件もの会議のスケジュールが設定されているため、これだけでも会議の生産性は大幅に向上します。しかしさらに、ビデオ会議は会議室に行って席に着くのと同じくらいシンプルかつシームレスに実行できる必要がありますが、新しい Skype for Business エクスペリエンス (英語) がロールアウトされることで、これが現実のものになろうとしています。Surface Hub や Skype Room System に加え、Crestron、Polycom、Smart といったパートナーとの優れたハードウェア統合などを通じて、たった数回のクリック操作で簡単に会議が開始できるようになり、ビデオ機能も利用できます。また本日は Skype for Business のブロードキャスト会議も発表されました。最大 10,000 人が参加する会議をリアルタイムに配信できるほか、動的な再生もサポートされます。しかし、これだけでは終わりません。本日の講演では、Hololens を使用して 2-D の会議のビデオを 3-D のホログラムに変える方法や、このテクノロジを驚くべき方法で利用している企業の事例についてもご紹介しました。

コンテンツの共同作成

本日リリースされた Office 2016 パブリック プレビュー では、Office が「自分中心」から「自分たち中心」の製品に移行したことがおわかりいただけるでしょう。すべての Office コンテンツは既定で OneDrive に保存されて共有されます。デスクトップ版 Word 2016 にはリアルタイムの共同編集機能が追加され、これを使用してコンテンツを作成および編集できます。電子メールへのファイル添付は廃止され、Outlook の新しい添付ファイルはクラウドから共有されるようになります。ぜひ Office 2016 プレビュー を入手して、その機能をお試しください。Office 2016 の詳細については、こちらのブログ記事 をご覧ください。

また、10 月以来コンシューマー プレビューとして提供されていた Sway 今月後半に Office 365 の一般企業向けおよび教育機関向けサブスクリプションをご利用のお客様にロールアウトされます。Office ファミリの中で最も新しい Sway では、アイデアを共有するための動的な対話型キャンバスが提供され、数回のクリック操作で見栄えの良い作品を作成できます。コンシューマー プレビューの期間中、Sway のすばらしい活用例をいくつも目にしました。今回、仕事にも Sway をご利用いただけるようになり、さらに可能性が広がることを期待しています。Office 365 の Sway の詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

インテリジェンス

インターネットに接続されたデバイスの数は来年には倍増し、1 年間に作成されるデータの量は、2013 年には 4.4 ZB でしたが、2020 年には 44 ZB に上ると見られています。ZB は 10 億ペタバイトに相当します。これだけの膨大なデータから洞察を得ることは、「干し草の山から 1 本の針を見つける」どころではなく、「宇宙の中から 1 本の針を見つける」ようなものです。ですから、テクノロジを駆使して、これらの情報と必要な洞察との隔たりを解消する必要があります。

これほど情報が氾濫していなかったころ、ユーザーによるタスク遂行を支援するには、ナビゲーションを簡単にしたり、メニューをカスタマイズ可能にしたり、ユーザー フレンドリなアプリを構築することが重要でした。しかし今日では、本質的にインテリジェントなエクスペリエンスを提供しなければ、生産性向上を支援することはできません。

そこでマイクロソフトは Office Graph を生み出しました。これは、機械学習を適用して Office 365 全体のユーザー、コンテンツ、やり取りの関係やシグナルをマップするインテリジェントなファブリックです。Outlook の Clutter では Office Graph を使用して、ユーザーの過去の操作に基づいて優先順位の低い電子メールを削除します。また、Delve でも Office Graph を使用することで、個人に合わせてカスタマイズされたビューが提供され、各ユーザーにとって最も関連性の高いユーザーやコンテンツが表示されます。本日、新しい Delve の組織ビューの早期プレビューをご紹介しました。チームや個人向けの対話型ダッシュボードが提供され、あらゆる従業員のやり取りにおける主要なトレンド、チームのつながり、さらにはワーク ライフ バランスといった価値観なども特定することができます。2015 年中にさらなる詳細情報が発表されますので、引き続きご注目ください。

情報保護

もちろん、どれほど画期的な生産性エクスペリエンスを実現したとしても、ビジネス情報の安全性が確保できなければ意味がないでしょう。マイクロソフトは、Office 365 を最も信頼性の高いクラウド サービスにしたいという目標を追求しており、その達成に向け歩みを止めることはありません。この一環として、Office 365 に保存されている情報の透明性と制御に関する重要な機能強化について先日発表 (英語) しました。これには、Office 365 内のすべてのコンテンツや電子メールをファイル単位で暗号化する機能が含まれ、2016 のリリースで予定されている「お客様が管理するキー」テクノロジの次のステップを実現する基盤となっています。さらに、Office 365 内のデータ アクセスをお客様がこれまで以上に詳細に制御できる Customer Lockbox (英語) 機能も発表されました。

今後の展望

今回ご紹介したすべてのエクスペリエンスは、Office 365 で現在利用可能であるか、2015 年中にリリースされる予定です。Office 365 の最終的な目標は、IT 部門がビジネスの成果を促進し、ユーザーに快適な作業環境を提供できるように支援することです。10 年前を思い起こしてみれば、このようなエクスペリエンスをロールアウトするために、大規模な統合作業やカスタムのコーディング、新しいハードウェアおよびストレージの購入が必要となり、レガシ プロジェクトの負債がさらに増加する結果となっていました。しかし現在では、車の各部品を組み立てることなく、車のキーだけを入手できるようなものです。IT 部門が各ユーザーのビジネス ニーズに応じてテクノロジを最適化し、ユーザーとのやり取りを通じて生産性ツールの有効性を最大限に高め、組織のために新しい洞察を引き出すことができます。自社のビジネスについて最もよく理解しているのは、IT プロフェッショナルだからです。IT パートナーの皆様との連携を通じてどれほどのことを実現できるかと考えると楽しみでたまりません。

最先端の職場環境は常に進化を遂げており、「生産性とは何か」を全面的に考え直し革新的なエクスペリエンスを提供し続ける中で、Office はその最先端に位置しています。今週 Ignite で発表された最新情報については、Ignite サイト (英語) でご確認いただけます。また、Office 365 のあらゆる機能に関する最新情報については、Office ブログで随時お知らせしますので、引き続きご注目ください。

 

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