OneNote と AVID: 生徒にも教師自身にもプラスの影響


(この記事は 2015 年 3 月 9 日に Office Blogs に投稿された記事 OneNote and AVID—positively impacting my students and teaching career の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)


今回は、テキサス州パサデナにあるサン ジャシント インターメディエイト スクール AVID クラス担当教師兼現場コーディネーターを務める Madeline “Brandi” Collins 氏による、教育現場での OneNote 活用に関する寄稿記事をご紹介します。

 

古い格言に「愛する仕事を見つければ、人生で 1 日たりとも働く必要はなくなる」というものがあります。この言葉はまさに私の現状を言い表しています。3 年前、テキサス州パサデナのサン ジャシント インターメディエイト スクールで AVID クラスの教師となったときから、私は働く必要がなくなったのです。AVID (Advancement Via Individual Determination、英語) は、すべての生徒の大学進学準備とグローバル社会での成功を支援し、習熟度の格差をなくすことを目的とした非営利団体です。AVID プログラムは、1 人の教師の壮大なビジョンの下に 1 グループの生徒を対象として始められ、30 年以上たった今では 44 の州と 16 の国と地域で 80 万人の生徒を支援するまでに成長しました。

AVID クラスの教師は、バインダー、コーネル式ノート、個人指導の 3 つを活用して授業を行うように指導されています。この 3 つの中で、有用な整理術を身に付ける土台となるのが、AVID の 3 穴リング バインダーです。生徒が学校での授業をうまく進めていけるように考えて設計されています。このバインダーは 5 ~ 8 cm 程度の厚さで、ルーズ リーフ用紙、仕切りカード、コーネル式ノート、カレンダー、予定表、さらにはペン ケースまでがぎっしり詰まっています。そのため、すぐに中身が溢れかえり、特に中学生にとっては扱いがたいへんです。最初はバインダーにきれいに閉じても、課題のプリントが破れたり、紙をなくしたりといった光景を毎日のように見てきました。私は教室にバインダー修理コーナーを設け、修理に必要な粘着テープ、追加の用紙、仕切りカードなどを用意したりもしました。生徒はそうした面倒なところも前向きに受け入れ、バインダーを常に持ち歩くことに大きな誇りを持っていました。バインダーを大事に使おうとする生徒の努力を私は全面的に支援していましたが、何かもっと簡単な方法があるはずだと考えずにはいられませんでした。

昨年の夏、パサデナ独立学区の技術エキスパートを務める Sherrie Grounds 氏から、次年度の授業でマイクロソフトの Office 365 を試験的に導入してみないかという話を受けました。その瞬間にピンと来ました。これが探し求めていた答えだったのです。

パサデナ独立学区は、10 の中学校 (junior high school) と 5 つの高等学校に加え、いくつもの中学校 (middle school) と小学校を含む大規模な学区です。この多数の学校の中から、AVID クラスの 86 人の生徒と私が、この画期的なプロジェクトの第一人者として選ばれたのです。まず Microsoft Outlook に簡単にアクセスできるように、学区用のメール アドレスを生徒 1 人ひとりに配布しました。それからあっという間に生徒のコミュニケーション能力は飛躍的に向上し始めました。

 この進歩に手応えを感じた私たちは、OneNote を利用して、AVID のバインダーの完全な電子化を短期間で成し遂げました。私が受け持つ 4 つの AVID クラスでは、コンテンツ ライブラリと共同作業用スペースを備えた独自の OneNote Class Notebook (英語) をそれぞれ作成しました。コンテンツ ライブラリでは、生徒は私が共有したドキュメントや課題にアクセスし、生徒の個人用ノートブックにそれらを直接コピーできます。

コンテンツ ライブラリの優れた点は、教師のみに編集する権限があり、アップロードされたコンテンツは読み取り専用として生徒に提供されるというところです。コンテンツ ライブラリには、AVID クラス用のほぼすべての基本的なコンポーネントに対応するタブが用意されています。そこから、コーネル式ノートや個人指導依頼フォームなど、頻繁に使用するドキュメントのテンプレートに数回のクリック操作で簡単にアクセスし、使用できるようになります。

 AVID プログラムでは、WICOR という実証済みの支援体制を採用しています。これは、Writing (書く)、Inquiry (問う)、Collaboration (協力する)、Organization (整理する)、Reading (読む) という小学校から大学まで、さらに社会に出てからも必須となるスキルの頭文字です。OneNote Class Notebook の共同作業 (WICOR にも Collaboration は含まれています) 用スペースでは、問題解決のためのブレーンストーミングや社会問題のディベートを行うほか、数の力という考え方に基づき、困難なプロジェクトに集団で挑戦します。共同作業用スペースを活用する方法の 1 つとして、私のクラスではよく「Philosophical Chairs (哲学の講座)」というセッションを実施します。まず、私が [TAKE A STANCE (立場を示す)] というタブに、大きな話題となっている問題を提示します。生徒はそのタブにアクセスし、問題の内容を読んで自分が「賛成」、「反対」、「わからない」のいずれの立場であるかを回答します。

そのため、共同作業用スペースでは生徒にも編集する権限が与えられています。そこで、注意事項として「このフォーラムには、良識に基づき、互いの意見を尊重する回答のみを投稿するものとします。他の生徒や先生の意見を削除したり、修正したりしないでください」と表示することにしました。この注意を促してからというもの、生徒が不適切な回答をするといった問題は発生していません。

私のクラスに OneNote を導入してからわずか数か月の間に、私自身と生徒にプラスの影響があったことは明らかです。だれもが自信を持ってテクノロジを使用できるようになり、整理のスキルも確固たるものとなりました。私のクラスは、キャンパス内で初めて完全にペーパーレスな環境を実現したため、これだけでも他の教師の関心や注目を集めています。私のクラスが OneNote を活用して行っている取り組みについてキャンパス全体、7、8 年生のすべての主要なクラスに広まるまでに時間はかかりませんでした。意欲的な教師の多くがすぐに OneNote を採用し、自分のニーズに合わせて簡単にカスタマイズするようになりました。それから間もなく、学区全体の他の AVID クラスの教師を対象に OneNote のトレーニングを実施してほしいという依頼を受けました。さらに、OneNote の体験談を州都オースティンで発表する機会まで与えられました。私の受け持っている中でも OneNote に特に習熟した 4 人の生徒は、各学校で新たなテクノロジを活用するための資金を獲得しようと、州議会において自分たちの授業での活用方法をプレゼンテーションしてくれました。

今回の取り組みを通じて、OneNote が授業や私の生活にもたらす無数のメリットを繰り返し体感してきました。生徒のバインダーの確認や、個人指導の実施に時間を費やす必要がなくなったことだけでも非常に大きな収穫です。サン ジャシント インターメディエイト スクールとパサデナ独立学区に OneNote を導入できたことをとても誇りに思うと共に、OneNote 活用を通じて明るい未来を築けることを楽しみにしています。

Comments (0)

Skip to main content