Windows RT 版 Office の開発


Posted by Gray Knowlton

9 月 13 日

 

注記:日本マイクロソフト株式会社より

マイクロソフトは先日、Windows RT版 Officeに関するブログをアップデートしました。

以下がその内容となりますが、こちらは日本以外の国に対してのものであり、日本での提供についてはいくつか変更点がございます。製品名は Office RT 2013となり、日本では、他の国では認められていない本製品の商用利用が可能となっています。

エディターズ ノート: ARM プロセッサ向けの Windows (Windows on ARM、略して WOA) が提供されることについては、Steven Sinofsky によって今年 2 月に発表されたとおりです。その際、Steven のブログ記事「ARM プロセッサアーキテクチャ向けの Windows の構築」において、Office に関する次の情報が公開されました。

WOA には、新しい Microsoft WordExcelPowerPoint、および OneNote のデスクトップ版が同梱されます。コードネームで “Office 15” と呼ばれるこれらの Office アプリケーションは、タッチ操作や電力/リソース消費量の削減を強く意識した設計でありながら、ユーザーに十分な機能を提供するものとなっており、ドキュメントの互換性も完全に確保されます」

それから数か月が過ぎ、世の中には、Microsoft が何を出してくるのかについてさまざまな憶測が流れています。そこで今回は、パートナーテスト マネージャーの David Brodsky と開発主幹マネージャーの Josh Pollock が新しい情報をお伝えします。具体的には、Windows RT 版 Office とは何なのかと、その存在理由について。Windows RT 版 Office に施された最適化の内容について (そして、他のプラットフォームのユーザーにも恩恵をもたらす要素が多いということ)。実現不可能な事項と、それに起因する機能的な違いについて。最後に、Office Home & Student 2013 RT の入手方法についてご説明します。

 

Windows RT 版 Office の誕生

2011 年 1 月に Consumer Electronics Show (CES) が開催される少し前、私たちは、ARM プロセッサ搭載リファレンス ハードウェアの上で動作する Office を作れないかというご相談を受けました。そのお話が発展して、同年の CES では Steve Ballmer が ARM 版 Word と PowerPoint のデモをお見せすることになったのです。Windows RT 版 Office が誕生したのは、このときでした。

 

Windows RT 版 Office を作った理由

Windows RT 版 Office に関するリサーチの中で、私たちは、現行の市販タブレットの使い方についてユーザーの声を聞きました。ぜひ使いたいと思わせるものを提供するには何が足りないかを知るためです。すると、ほとんど全員から「ビューアーではなく、完全な Office が欲しい」という答えが返ってきました。ただし、単に Office の機能が揃っているだけでなく「タブレット型のデバイス向けに最適化された Office が欲しい」というのです。最も重要な条件として挙げられたのは、タッチ インターフェイスに対応することと、バッテリー駆動で長時間使えることでした。

Office Home & Student 2013 RT は、ARM プロセッサ搭載デバイス向け Windows RT OS で動作するバージョンの Office です。Windows 8 と Windows RT の違いに対応するために必要となった若干の変更点以外は、他のバージョンの Office と同じコードを使ってビルドされています。Windows RT 版 Office プロジェクトの発足時に私たちが掲げた目標は、以下のようなものでした。

  • ARM を「一人前」のプラットフォームとして扱う。すなわち、外観や使い勝手が x86/x64 と変わらず、洗練度および信頼性も同等レベルであり、Office 機能の豊富さと忠実度において十分に優れ、サービス対応 (SkyDrive への保存、ローミング設定、他の Windows Live 機能との連携、Office.com の使い勝手など) でも見劣りしないようにする。
  • 非常に長いバッテリー駆動時間 (使用時、不使用時のどちらも) と、優秀な処理性能および応答性を実現する。

Windows と Windows RT の両方に対して、同じくらい優れた Office 環境を統一的に提供しなくてはならない。しかし一方で、Windows RT という新プラットフォームのデバイス向けに Office を最適化する必要もある。そういう認識があったわけです。

 

Windows RT プラットフォーム向けに Office を最適化する

Office Home & Student 2013 RT を構成するアプリケーション ― Word、Excel、OneNote、PowerPoint ― は、Windows RT のデスクトップ上で動作します。私たちの最優先事項は、Windows RT デバイス上で、Office を使用してユーザーが一番重要な作業を行えるようにすることでした。

Windows RT の Office を使ってみれば、別のプラットフォーム上で使い慣れた環境と同じ使用感を備えた、馴染みのある環境であることが分かっていただけるでしょう。また一方で、自動的に有効化されるタッチモードなど、Windows RT 環境向けに施された改良にも気づかれるかもしれません (あるいは、単にすべてが期待どおりに動くと感じるだけかもしれません。それも結構なことです)。

Windows RT デバイスの仕様を見ると、ほとんどの機種には以下のような共通の特徴があります。

  • タッチ操作に対応
  • 持ち運びしやすく、バッテリー駆動で長時間使用できる
  • メモリ容量はおよそ 2GB 以上
  • 16 ~ 32 GB の SSD ドライブを搭載
  • ワイヤレス接続

したがって、Office にはこれらの機能を踏まえた最適化を施しました。タッチ インターフェイスへの対応については、記事「新しい Office のタッチ対応」で既に説明されていますが、Office アプリケーションでは、いっそう自然に最初からタッチ操作を使っていただけるよう、あらかじめ「タッチモード」が有効になるようにしました。

以下では、Windows RT 版 Office の開発時に盛り込んだその他の改良点をいくつかご紹介します。

バッテリー駆動時間を極力長くする

バッテリー駆動時間の問題は、なかなか容易には解決できません。最良の結果を出すには、システムを構成するすべての部分がそれぞれの役割を果たし、協力しあう必要があります。ハードウェア、ドライバー、ソフトウェアのどこかに望ましくない挙動をとるものが 1 つあれば、達成可能なバッテリー駆動時間が大幅に短くなる可能性があります。私たちは、Office Home & Student 2013 RT がシステムに及ぼす影響について慎重な評価作業を実施したうえで、総合的に、このプラットフォームにおける適切なパフォーマンスを出せるよう万全を期しました。たとえば、アイドル状態にあるときの Office はその存在の影響をユーザーにまったく意識させないことが理想ですが、現実には、データを最新の状態に保つなどのメンテナンス処理で若干の電力を消費せざるを得ません。何らかの機能のためにバッテリーを消費することが避けられない部分については、その影響を小さくするよう努力しました。具体的には、次のようなことがよく問題になります。

できるだけ長く CPU を眠らせておくこと

バッテリーの使用効率向上に関して一番の工夫のしどころは、どれくらいの頻度で CPU をウェイク アップして (アクティブな状態に切り替えて) 処理を実行するかです。特に、ユーザーのキーボード入力やスクロール操作があまり行われていない間にソフトウェアがどう振る舞うかが問題です。CPU の電力消費状態の切り替えはリソースを消費するので、切り替え回数を減らすことが重要ですが、処理をだらだらと少しずつ実行していてはウェイク アップが頻繁に発生してしまいます。私たちは、必要な処理がなるべく一度にまとめて実行されるよう、1) タイマーの使用を集約して減らすことと、2) 一部のタイマーを使う必要性自体をなくすことの 2 つに注力して、ウェイク アップの発生頻度を減らしました。

ソフトウェアがシステムをウェイク アップするために使われる最も基本的な仕組みは、タイマーです。Windows 8 以前の Windows は「tickless」な設計ではなかったので、何もしなくても常に定期的なウェイク アップが発生していました (約 16 ミリ秒間隔)。また、一定時間の経過後にプロセスをウェイクアップしたり、一定間隔で繰り返しウェイク アップしたりするためにタイマーを使う手法もよく使われていました。Windows 8 には、なるべくバッテリーを消費しないで処理を実行できるようにする集約可能なタイマーが導入されています。アプリケーションがこの仕組みを使ってウェイクアップを設定する場合は、厳密ではない、ある程度の幅を持たせたタイミングを指定します。したがって、システム側では複数のウェイクアップ指定を適宜まとめて扱うことができ、CPU のスリープ時間が多く確保されるので、バッテリーによる駆動時間を大幅に延ばすことができます。

Office 2010 では、アプリケーションがアイドル状態のときも、場合によっては毎分 1000 回もの CPU ウェイク アップを発生させることがありました。新しいバージョンでは、ユーザーによる操作が行われていないときのウェイク アップ発生頻度が最大 95% 削減されています。この違いは、奥深くで行われる Office とシステムとのやり取りに関する部分なので人間が意識することはありませんが、よく見ると微妙に挙動が変わる部分もあります。たとえば、カーソルの点滅は、ハードウェアや OS で実現されているわけではなく、タイマーを使って個々のソフトウェアにより実装されています。Windows RT 版 Office は、ユーザーによるアプリケーション操作が行われなくなって数秒経過すると、電力消費を最小限に抑えるためにカーソルの点滅処理を停止します。放置されているときカーソルを常時表示にするとタイマーが不要になるので、電力消費の点で非常に効率的です。ほかにも目に見える変化は若干ありますが、多くの点についてはユーザーが気づくことはないでしょう。明確な変化は、バッテリーが長持ちするということだけです。

ハードウェアの節電能力を生かすこと

Windows RT は、ARM システムオン チップ (SoC) プロセッサで動作するように作られています。従来の PC では、CPU、グラフィック カード、ネットワーク アダプターなどシステムを構成する部品が分かれているのが一般的ですが、SoC プロセッサはそれらのコンポーネントを統合したワン チップの構成になっています。ワン チップ化には、性能を向上し、消費電力を低減する効果があるほか、システムを構成するコンポーネントが確定するので、リソース負荷の大きい処理 (たとえば、ビデオ再生など) を確実にハードウェアに任せられるメリットがあります。

Windows 8 には、ハードウェアによるサポートを検出して自動的に利用する仕組みがあります。このことはソフトウェアベンダーに多大な恩恵をもたらします。従来は、たとえば、システムに搭載されたビデオ カードにどこまでのグラフィック機能があるか確かめるコードや、十分な機能がない場合にソフトウェアでそれを補う「フォールバック」コードを記述する必要がありました。フォールバックコードのソフトウェアでアルゴリズムを実行する場合は、ハードウェアの専用機能で同じアルゴリズムを実行する場合ほど高度な最適化を施すことができず、性能とバッテリー駆動時間に (多くの場合、きわめて大きな) 悪影響があります。Office では、PowerPoint 上でのビデオ再生などにハードウェアを利用します。これはシステム全体のバッテリー駆動時間を延ばすために役立ちます。

ところで、このような工夫を重ねた理由は Windows RT 版 Office のバッテリー駆動時間を長くしたいからですが、開発のコード ベースは他の Office 製品と共通です。つまり、その成果は結局、あらゆる Office エディションのユーザーのために生かされることになります。

 

使われていない間はリソースを占有しない

たいていのプログラムの動作中には、情報の画面表示やその他の処理に一時使用する情報を大量に読み込んだり、作成したりする必要があります。再読み込みや再計算のオーバーヘッドが発生するのを避け、高い性能と応答性を実現するために、そういう情報はメモリ上に保持 (キャッシュ) されるのですが、いくつものプログラムが同時に動作するとメモリ領域に余裕がなくなってきます。すると、OS はそれらのプログラムの一部または全体をスワップアウトして、ほかのプログラムに割り当てるメモリを確保しようとします。しかし、スワップを行うための「メモリ ページング」処理には時間がかかり、システムの応答性が低下する原因になります。

Office は、ユーザーによる能動的な操作が行われているかどうかを検出し、システムが操作されていないときには一時データのキャッシュを解放します。OS のメモリ ページング処理に頼らず、最適なメモリ解放のしかたを Office 自身で判断すると、限りあるメモリをより効果的に利用できるので、Office 自身はもちろん、システム上で動作する他のプログラムにもメリットがあります。

ディスク領域を取りすぎず、ユーザーのために空けておく

Windows RT システムにはソリッドステート ディスク (SSD) ドライブが搭載されているのが普通です。SSD には高速で消費電力が小さいという特長があります。しかし、ギガバイト単価が下がり続ける状況の中、ハードディスク ドライブと比べれば依然として割高な記憶装置なので、出回っている SSD の容量は概して小さめです。1 テラバイトを超える大容量のハード ディスクなら、プログラムの格納に取られる領域のサイズをユーザーが意識することはほとんどありませんが、16GB SSD に OS やプログラムを格納するとなると、かなりの部分がそれで占有されてしまう可能性があります。

Windows RT 版 Office を開発するにあたり、私たちは、Office が占有するドライブ上の領域サイズに個々の機能がどれくらい影響するかを注意深く検討しました。それを踏まえて、たとえば、ドライブ上に多数のテンプレートやクリップアートを用意しておくのをやめ、よく使われるテンプレートのみに絞りました。代わりに、Word、Excel、PowerPoint のスタート センターやオンラインで非常に充実したコレクションを利用できるようにしました。

領域節約の余地があると判断された事項の 1 つに、言語パックがあります。多くの OEM 企業はシステムに複数の言語を搭載して出荷しますが、1 つか 2 つの言語しか使わないユーザーにとっては、それ以外の言語リソース (文法チェッカー、UI 文字列など) はドライブ上の場所をとり続ける存在でしかありません。Office では、ユーザーが使用言語として指定した以外の言語パックは消去されるようになっています。いったん削除した言語を、後になってユーザーが使うことにした場合は、必要なファイルが Windows Update から自動的にダウンロードされます。

ユーザーの「パケ死」を予防する

多くの Windows RT システムには、携帯電話ネットワークによるデータ通信機能が搭載されることでしょう。携帯電話ネットワークには従量制の通信料金が設定されている場合が多いので、たくさん利用すれば、それだけ高い料金がかかります。単純にメガバイトごとの料金が決まっているプラン、月内の利用量が一定レベルを超えると追加料金が発生するプランなどバリエーションはありますが、節約するに越したことはありません。そういうネットワークに対応したデバイスに良識あるアプリケーションを提供する私たちとしては、従量課金制ネットワークが有効になっている場合にユーザーの自覚を促し、料金を支払ってネットワークを利用するかどうか、特定のアクションを実行するかどうかを選択できるようにすべきだと考えました。これに関する機能を、内輪では「パケ死予防支援機能」などと呼んでいます。

Windows RT には、現在ユーザーが使っているネットワークの状態を Office などのアプリケーションから調べる API があります。それを使えば、携帯電話ネットワークの利用に制限があるかどうかや、従量制の利用料金が発生するかどうか、もう少しで定額料金の範囲を使い切るか (または既に範囲を超えたか)、ローミング ネットワークを利用しているかを知ることができます。従量制の携帯電話ネットワークを検出した場合、Office は、課金の発生を抑えるためにネットワークトラフィックを絞ります。ローミングの利用時や、定額料金の範囲を超えている場合は、そのことをユーザーに知らせ、ネットワーク トラフィックをオフにするかどうかの選択を求めます。ユーザーが何を実行したいのか、また、実行するために料金を支払う気があるのかどうか、一番よく知っているのはユーザー自身なので、私たちは多くのことを伝え、多くのことをユーザーの判断にゆだねるようにしました。

あらゆるユーザーにメリットを

ここまで説明してきた工夫は、Office を Windows RT 向けに最適化することを目的として行われましたが、その恩恵を受けるのはあらゆる Office エディションのユーザーです。強化した機能を有効化するために必要な OS やデバイスのサポートが存在するかどうかは自動的に認識されるので、いずれかの Windows 8 エディションの上で Office を実行すれば、これらの改良点の大半が有効になります。ハードウェアによる付加的なサポートが必要になるのは、タッチインターフェイスと携帯電話ネットワークに関する機能だけです。

Windows 版 Office と Windows RT 版 Office の違い

Word 2013

Word 2013 RT

これら 2 つのアプリケーションは設計レベルから非常に共通点が多いので、スクリーン ショットもよく似ています。両バージョンの違いは比較的小さなことでしかありません。Office Home & Student 2013 RT には、PC 版 Office Home & Student 2013 で利用できる大半の機能、特に、ユーザーに最もよく使われる各種機能が含まれています。セキュリティ、信頼性、バッテリー駆動時間に関する Windows RT タブレット特有の要件に対応し、プラットフォームによく馴染むものとするために違いが生じた部分があり、以下に挙げる機能はサポートされません。それでもなお、Windows RT 版 Office は一人前の機能と完全な文書互換性を備えた Office になっています。

  • マクロおよびアドインと、ActiveX コントロールやサード パーティ製コードに依存する機能 (PowerPoint スライド ライブラリ ActiveX コントロール、Flash ビデオ再生など)。
  • 一部の古い機能。たとえば、PowerPoint による古いメディア形式の再生 (新しい形式にアップグレードすれば再生可能)、古い Office の数式エディタ 3.0 で作成された数式の編集 (表示は可能) など。
  • 電子メールの送信に関する一部機能。これは、Windows RT が Outlook やその他のデスクトップ メール アプリケーションに対応していないことによります (Windows RT デバイスに付属のメール アプリケーションなど、アプリケーションを開いて Office コンテンツを挿入することは可能)。
  • Excel 2013 RT でのデータ モデル作成 (ピボットテーブル、クエリ テーブル、ピボットグラフは使用可能)。
  • PowerPoint 2013 RT でのナレーション録音。
  • OneNote 2013 RT での、埋め込みオーディオ/ビデオ ファイルの検索、オーディオ/ビデオ メモの記録、接続されたスキャナーからの読み取り (オーディオ/ビデオ メモの挿入、他のプログラムからのスキャン画像挿入は可能)。

 

Office Home & Student 2013 RT の入手方法

Office Home & Student 2013 RT は、Windows RT デバイスに搭載した形でのみ提供され、単体では販売されません。Windows RT 発売の時点で入手可能になる Windows RT デバイスには、Word、Excel、PowerPoint、OneNote の各プレビュー版が搭載されます。Office Home & Student 2013 RT 正式版がリリースされた後は、該当する言語バージョンの Windows RT デバイスに対し、Windows Update で正式版が自動的に無償提供されます (Wi-Fi 接続が必要です)。更新プログラムの提供開始時期は言語によって異なりますが、11 月前半から 1 月までの間となる予定です。具体的なスケジュールについては、Office ブログにて 10 月 26 日に発表します。

まとめ

Office Home & Student 2013 RT の開発は大変でしたが、やりがいも非常に大きい仕事でした。Windows RT 版 Office は、Office ファミリーの一員として遜色のない充実した機能を備え、Windows RT ユーザー エクスペリエンスの重要な部分を担うものです。それを良いものにすることができ、苦労のかいがあったと思っています。皆さんに使っていただけるのが本当に楽しみです。

– David Brodsky (パートナー テスト マネージャー)
– Josh Pollock (開発主幹マネージャー)

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