未来のつながる自動車を目指してトヨタとマイクロソフトが協力


By Susanna Ray

当ブログは2016年4月4日に米国で発表されたブログの抄訳をベースにしています

トヨタとマイクロソフトは、みなさんが乗っている自動車が走る巨大なスマートフォンになる世界を作り出すため、協力することになりました。バーチャルアシスタントが、どの道を選べばよいか、渋滞で会議に遅れそうな時は誰に連絡すればよいか、のろのろ運転の時にあなたの血圧がどうなっているか、次の出口でどのレストランが一番好みに合うかを教えてくれる世界です。

本日、トヨタは、自動車を人々の日常生活と結びつける取り組みの一環として、データサイエンスのハブとして機能する新会社Toyota Connected (以下、TC)の設立を発表しました。自動車の運転をよりパーソナルに、より直感的に、より安全にするためにTCが作り出すあらゆるものに対応するため、マイクロソフトのAzureはコンピューティング プラットフォームとしてハイブリッドなソリューションを提供します。

TC の社長兼CEOであるザック ヒックス (Zack Hicks) 氏は次のように述べています。
「われわれはビッグデータについて長い間議論してきましたが、自動車に新たなサービスと機能を提供することで、今まで実現したかったことがテクノロジによってようやく実現可能になったという点で、今は歴史上特別なタイミングです。」

自動車メーカーにとってテクノロジは、エンジンや鉄鋼と同じくらい重要になっています。テキサス州プレイノに拠点を置くTCを通してマイクロソフトとの既存のパートナーシップを活かし、この分野での能力をさらに拡大していくことがトヨタの目標です。この新しいベンチャー企業では、ヒックス氏の下にデータセンター管理、データ解析、データに基づいたサービス開発の業務を集約します。また、同氏は北米トヨタのCIOの職務も継続します。

マイクロソフト コーポレートストラテジープランニング担当 エグゼクティブ バイスプレジデント カート デルベーン (Kurt DelBene) は次のように述べています。
「ドライバーがデジタルライフスタイルを拡張するモバイルデバイスとして自分の車をとらえる傾向が強まる中で、自動車産業は大きな変革の時にあります。これは、人々が自分の車のエンジン馬力と同様に、コンピューターとしての力も重視していることを意味します。このため、マイクロソフトは運転体験を全体的に向上できるセンサー、スクリーン、コネクティビティ、そして、膨大なデータのネットワークによって自動車をよりインテリジェントにするために、トヨタとの今回の強力なパートナーシップを初めとして自動車メーカーと緊密に協力しています。」

ヒックス氏は、TCが多様なテクノロジの評価と開発を行っていくと述べています。

たとえば、ハンドルがドライバーの心拍や呼吸をモニターし、シートが体重計として機能するようになるかもしれません。これにより、現在のウェアラブルデバイスと同様に継続した健康管理機能が提供されます。車載システムが他の車と通信して前方の渋滞状況を知り、ドライバーが出席予定の会議の担当者に到着が遅れる可能性があることをメールできるようになるかもしれません。エンジンの警告システムが、ドライバーとディーラーのスケジュールをチェックして最適な予約時間を提案し、画面のタッチ操作だけでサービスを予約できるようにしてくれるかもしれません。

TC は、人々がテクノロジに萎縮したり、スマートフォンや車内ディスプレイを前にして当惑したりすることがないようにしながら、直感的で没入型な体験を提供し、運転者の注意を削がずに安全性を強化するために、テクノロジを「人に優しく」することを目指しています。

ヒックス氏はは次のようにも述べています。「当社は、お客様の生活を快適にするためのサービスを提供するために、テクノロジをバックグラウンドに置き、お客様が本当に必要なものだけを提供することができます。必要なのは派手な画面ではなく、たとえば会議に遅れそうだということを知らせられることが重要なのです。」

マイクロソフトは、最近、コネクテッドカー関連の提携に関する発表をいくつか行いましたが、TCとはテキサス州の新施設で協業し、データ解析とモバイルプログラムの広範な領域で継続的にエンジニアリングサービスを提供していくと述べています。TCはまず、北米で製品とサービスを提供し、他のトヨタの市場へと地域を拡大していく予定です。

ヒックス氏は「将来を見据えると、トヨタ一社だけですべてを行えるわけではありません。他社も同じです。このトヨタとマイクロソフトの素晴らしい協力関係は、新たに周囲の状況を反映した没入型の革新的なドライブ エクスペリエンスの提供に欠かせないものです」と述べています。

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