Imagine Cup 2015 日本代表は、世界に類を見ない”風”をインターフェイスとしたソリューション。香川高専の『すくえあ (SCREEN feels AIR.)』に決定。次の舞台はシアトルへ


    

皆さん、こんにちは。7 月 27 日(米国時間)より、米国・シアトルで開催される Imagine Cup 2015 世界大会に挑む日本代表を選出する日本予選大会が 4 月 11 日(土)に開催されました。私も最終審査員を務めさせていただきましたので、その模様をご紹介します。今回の会場は羽田空港国際線旅客ターミナルの 4 階に位置する TIAT SKY HALL。「Imagine Cupをきっかけに世界に羽ばたいて欲しい」そんな想いを込めました。


全 57 作品の応募作品の頂点に立ち、世界大会に挑むことになったのは、イノベーション部門の部門賞に輝いた香川高等専門学校「すくえあ」チームによる「すくえあ (SCREEN feels AIR.) 」となりました。

またゲーム部門では チーム「絆」(トライデントコンピュータ専門学校)の「Fleeting Light」、ワールドシチズンシップ部門はチーム「CHAMPIGNON」(筑波大学)の「CHILDHOOD」がそれぞれ部門賞を受賞しました。


 

[View:https://www.youtube.com/watch?v=-MvBzNqDD0o&feature=youtu.be&list=PL7kfJO91otmZ-fWfFWz2UhT1ZI9DruUOt:0:0]
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日本予選大会では 10 分のプレゼンと 5 分の質疑応答の審議によって部門賞を選出し、さらに部門賞の 3 チームとの公開審査によって最優秀賞=日本代表を決定しました。このプロセスとその審査基準は世界大会の方式に則っています。審査員には、当社社員に加え、ITの未来と可能性を信じ、学生に近い感性とグローバルな感覚を持っているみなさまにご協力いただきました。

昨年から 6 作品増えて、全 57 作品の応募となった今年の日本予選大会は、作品のアイデア、技術レベル、プレゼンテーション、質問への受け答え、全てが過去最高のクオリティだったと思います。白熱した審査の議論の中で、審査基準に加えて判断の拠りどころとなったのは、『世界大会で優勝できるかどうか?』という点です。この 12 年間の Imagine Cup の歴史の中で、2012 年のシドニー大会での東京工業高等専門学校のソフトウェアデザイン部門 世界 2 位が過去最高です。今年こそは優勝したい。そんな我々の想いを汲み取っていただいた審査員のみなさまとの審議の結果、「すくえあ」の皆さんを最優秀賞に選出させていただきました。

 どのチームも、本当に素晴らしい技術を持ち、またパッションにあふれていました。以下、出場 9 チームの皆様の作品のご紹介です。

ゲーム部門
インタラクティブな遊びの体験を与えるゲームコンテンツが対象

Fleeting Light/絆/トライデントコンピュータ専門学校
一台の Surface を 2 名が向かい合わせに持って、協力し合いながら進めるプレイスタイルの提案が新鮮でした。4 人の「絆」がしっかりと伝わったプレゼンが印象的でした。言語や国籍に関係なく遊べる点も、ゲーム部門賞に選出された理由の一つです。

PicGather/Creative House/バンタンゲームアカデミー
子どもの「知育」をテーマに取り組んだゲームで、絵を描く楽しさとその描いた絵をゲーム空間に持ち込んで育てるという発想がユニークでした。知育とゲーム性の関連を突き詰め、具体的に「知育」に役立つソリューションとしての魅力をさらに高めていける作品だと思います。

TWIDIVER/RTableProject/HAL 大阪
プラン、プログラミング、デザイン、ミュージックの精鋭が集まって、自分たちが遊びたいゲームを作りたかったというだけあり、完成度の高さが圧倒的でした。展示でも、実際にプレーして面白かったという声が続出。是非世界に名を残すという志を持って今後も取り組んでいただきたい、将来性のある作品とチームでした。

イノベーション部門
既成概念や常識を打ち砕くサービス、テクノロジの新しい使い方を提案するアプリ、最先端のテクノロジを駆使したアプリなどが対象

すくえあ (SCREEN feels AIR.) /すくえあ/香川高等専門学校
“風”をインターフェイスとするその発想とセンサーを自前で開発した技術力、シミュレーションするプログラミング力、のれんや風鈴、射的に活かしたコンテンツ力、力強いプレゼンに感銘を受けました。審議中にも「すくえあ」をプラットフォームにして、こんなビジネスに使えるのでは?あの会社にコンテンツを作らせたら楽しそう。そんな議論を呼んでいました。さらなる可能性を審査員全員が感じました。

P.M.Karaoke/MOOMAN/鳥羽商船高等専門学校
元気いっぱいのプレゼンが魅力的でした。女性ならではの4色のカラーパンツで揃えてきたところなど聴衆を惹きつける工夫がされていました。カラオケに新しい価値を提供するビジョンと、 Kinect と Windows Phone を組み合わせた等身大のプロジェクションマッピングなどを開発する技術力、さらにビジネスプランを元に実地検証を重ねてきた、その行動力も審査員を唸らせました。

Robograph/Robograph/大阪府立大学、同志社大学、立命館大学
世界的な自撮り棒のブームから、撮影するカメラそのものを被写体に合わせて動かしてしまおうという発想とそれを支える顔認識と制御の技術力がすばらしいですね。プレゼンでも触れられていたとおり、ドローンへの応用なども期待できる、発展性のある作品です。

ワールドシチズンシップ部門
病気や自然災害、人権、貧困、情報へのアクセス、男女の平等といった社会問題を IT で解決するアプリ、サービスが対象

CHILDHOOD/CHAMPIGNON/筑波大学
フランスでの学会参加中のため、深夜から早朝に Skype でプレゼンをしていただきました。知覚を子供へ変換するというより、「時間を超える」ソリューションという言葉には夢が詰まっていました。ヘッドマウントディスプレーを子どもの視点に使うその発想はまさにワールドシチズンシップ部門の理念そのものです。3D プリンタでグローブのパーツを作るなど普及に向けての知恵も見事でした。

HackforPlay/HackforPlay/石川工業高等専門学校
若々しく、元気がありながらも緻密に練られたプレゼンが印象的でした。子どもたちにプログラミングの楽しさを知って欲しい、その熱意が気持ちよく伝わってきました。もう一段高度なロジックに対応することで、この作品の目的でもあるプログラミングの楽しさを多くの人に伝えていっていただきたいです。

jThird/Web3D Makers/新宿山吹高校、慶應義塾大学、東京大学
このプロジェクトに懸ける熱い想いが、その個性的なプレゼンで会場中に響き渡っていました。Web3D プログラミングを扱いやすくして、みんなに使って欲しい。このプラットフォームにはそんな可能性があると思います。

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最後に、これから世界大会までの3か月間、日本マイクロソフトが総力を挙げて、チーム「すくえあ」山﨑 啓太さん、金子 高大さん、瀧下 祥さん、東山 幸弘さんの世界大会への挑戦をサポートしていきます。作品そのもののブラッシュアップに加え、英語でのプレゼンスキル向上も求められますが、受賞コメントで山﨑さんから発せられた「本大会でも優勝してみせます」の宣言通り、優勝を狙いに行きましょう!

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