「CityNext ソリューション フォーラム 2014」で考える日本の成長戦略を支える IT とは


 

 みなさん、こんにちは。公共・医療・教育機関のお客様を担当している織田と申します。弊社では、6 月 2 日(月)に大手町サンケイプラザで、「CityNextソリューションフォーラム 2014」を開催しました。「CityNextソリューションフォーラム 2014」は、エンドユーザー様およびパートナー様の事例発表や講演を通じて、安全便利な社会インフラの提供、地域経済の活性化、医療の高度化などによる日本の成長戦略の実現に向けて、IT が果たす役割を明らかにすることを目的としたイベントです。今回は、そのセッションの一部をご紹介したいと思います。

 

   

 

 最初にご紹介するのは、「世界最先端 IT 国家創造宣言」でも、重要な政策の一つとして掲げられているオープンデータの推進に関するセッションです。総務省様より、クラウド上でのデータセットの収集・公開に関する進捗や、今後新たなビジネス基盤を生み出すための官民連携の必要性についてお話しいただきました。
すでにオープンデータを利用し、住民サービス向上や行政サービス効率化を実践している事例として、自治体様から、愛媛県、富山市、川口市や龍ケ崎市の取り組みが共有されたほか、こうした自治体と連携し、民間企業として住民サービス向上に寄与している「子育てタウン:ママフレ」の事例を、アスコエパートナーズ様より紹介いただきました。これらのセッションを通して、「行政の透明性」、「市民参加」、「官民コラボレーション」を実現するオープンデータ基盤としてのクラウド活用が、いよいよ本格化してきたことを実感しました。

 

 次にご紹介するのは、新しいテクノロジの導入でワークスタイルの変革を目指す取り組みのセッションです。焼津市様からは、全庁規模での Windows 8  タブレット導入の事例紹介がありました。“とりあえずタブレット”という風潮が強い昨今において、業務に活用し利便性を享受するために考慮すべき選定ポイントや、導入時のユーザーサポートの重要性などを、ご経験を踏まえて共有いただきました。焼津市様では、会議のペーパーレス化やノート PC としての活用(タブレットとノート PC の 2 in 1)などにより、5 年間で約 3,000 万円の経費削減を見込んでおられます。また、NPO 法人グリーンバレー様からは、過疎化が進む地域における企業の誘致やベンチャーの起業に活用された遠隔コミュニケーションシステムを紹介いただきました。Microsoft Lync を利用したこのシステムは、離れた場所で働く同僚や顧客と、距離を超えた共同作業や商談を可能にしています。本イベントの協賛企業として参加された株式会社ダンクソフト様も徳島県神山町のサテライトオフィスで遠隔コミュニケーションシステムを活用されています。

 

 

 続いてご紹介するのは、遠隔医療や地域医療連携など、急速に進む医療現場の ICT 利活用に関するセッションです。亀田メディカルセンター様に紹介いただいたのは、周辺の医療機関とクラウド上でビッグデータを共有し、これらの情報を活かしたサービスを医療、介護、福祉の各方面に提供する取り組みです。これに関しては、現在議論が進むマイナンバー制との関連性を含めた展望もお話しいただきました。同じく周辺の医療機関と病診連携を進める国立病院機構 神戸医療センター様には、BCP 対策としての電子カルテの遠隔バックアップの事例をご紹介いただきました。Windows To GoDirectAccess などのテクノロジを基盤としたバックアップの仕組みにより、どこにいてもどの端末からでも診療情報にアクセスできる利便性と、万一デバイスの紛失や盗難などがあった場合でも、一切のデータアクセスを防ぐ強固なセキュリティを両立されています。

 最後に行われたパネルディスカッションでは、各国でオープンデータの活用が進みつつある中で日本政府や医療機関がオープンデータをどう捉えているか、また少子高齢化や地方空洞化が進む現代の遠隔医療やワークスタイル変革の重要性についても議論がなされました。特にオープンデータの活用は注目度の高いテーマですが、日本は法制度の整備など先進諸国に比べ遅れを取っている部分もあるようです。パネラーの方々も仰っていたのですが、検討はもちろん重要であるものの、実現に向けて行動に移していくことが必要だと感じました。

 


 

 

 今回のイベントでは、多くのお客様がメモを取られながら、熱心に聞き入っている姿が印象的でした。 ご参加いただいた皆様のお役に立つ情報が提供でき、これからの皆様の行動の一助となればこんなに嬉しいことはありません。

 

【ご参考リンク】

◆本イベントのセッション一覧:
 http://www.microsoft.com/ja-jp/business/publicsector/cnsf.aspx

◆セッションの参考情報(五十音順、敬称略)。
 愛媛県:
  http://www.microsoft.com/ja-jp/news/Press/2014/Apr14/140422_Ehime_Microsoft.aspx
 クラウド型オープン DB 協議会 (Cos-DEC):
  http://cos-dec.net/archives/7763963.html
 国立病院機構 神戸医療センター:
  http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/kobemc.aspx

◆その他
  オープンデータの活用に関して官民協働でデータを共有するサービスを提供している一例として、バルセロナ市があります。こちらもぜひご覧ください。
  https://www.youtube.com/watch?v=xLu1slLU-CQ

 

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