最先端のビジネスを見据えて: TechEd 2013 における Windows 8.1 の発表内容について


 

 

 皆さん、こんにちは。

 いよいよ、開発者向けカンファレンスである BUILD の開催が来週に迫ってきました。これまでもお伝えしたとおり、BUILD では Windows 8.1 の Preview 版を公開予定です。BUILD に先立って米国で開催された TechEd North America で紹介した Windows 8.1 の情報について、Windows for your Businessブログ(英語)で公開しました。以下はその日本語翻訳となります。

 米国時間 6 月 26 日より開催される開発者向けカンファレンスである BUILD での発表内容について本ブログでも随時情報を更新していく予定ですので、引き続きご注目下さい。

   

ニューオーリンズで TechEd North America (英語) を開催しました。マイクロソフトが発表する最新のプラットフォームやサーバー、そして Windows 8.1 の情報を入手しようと、IT プロフェッショナル、開発者、アナリスト、報道関係者など、多くの方に参加いただきました。

Windows 8 を開発するにあたり目指したのは、最も強力かつ最先端のコンピューティング エクスペリエンスを各企業の皆様に提供し、ビジネス ユーザーが同僚や顧客といつ、どこにいてもつながることができるようにすることでした。今年後半にリリース予定の Windows 8.1 ではこのビジョンをいっそう推し進め、新たな管理性、モビリティ、セキュリティ、ユーザー エクスペリエンス、ネットワーク機能を提供します。さらに Windows 8.1 では、今日のビジネスに対応した最も強力なオペレーティング システムをベースとする、ビジネスに最適なタブレットや、幅広い用途に使える新世代のビジネス向け PC をお客様にお届けすることを目標としています。
     

ビジネスを推進する Windows 8.1 の機能

6 月 3 日朝に行われた TechEd の基調講演では、Windows のプログラム マネジメント担当パートナー ディレクターを務める Iain McDonald が、Windows 8.1 で実現されるビジネス向け機能について紹介しました。この記事では、企業で BYOD (Bring Your Own Device: 個人デバイスの活用) シナリオを導入するためのツールなど、モビリティとセキュリティの向上に役立つ各種機能について、私のお気に入りのものをいくつか紹介させてください。

モバイルでの生産性向上に最適なネットワーク機能。
Windows 8.1 の新しいネットワーク機能によって、NFC タグ搭載デバイスや Wi-Fi 接続対応デバイスを活用できるようになり、モバイル環境で作業する今日のビジネス ユーザーの生産性が向上します。

  • NFC を利用したプリンターとのペアリング – 企業の NFC 対応プリンターに Windows 8.1 デバイスをかざしてタップするだけで、すぐに印刷を開始できます。この機能は、お使いのマシンに NFC タグを接続するだけで使用可能です。マシンと対応しているプリンターをネットワーク上で探したり、マシン専用のプリンターを購入したりする必要はもうありません。さらに、プリンター側にも NFC タグを接続するだけで良いので、NFC 対応のプリンターを新しく購入する必要もありません。
  • Wi-Fi Direct を利用した印刷 – ドライバーやソフトウェアを追加することなく、Windows 8.1 デバイスを Wi-Fi Direct 対応プリンターに接続し、デバイスとプリンター間でピア ツー ピア接続を確立できます。
  • Miracast 無線 ディスプレイのネイティブ サポート – ドングルを使わず、ワイヤレスにプレゼンテーションを行えるようになります。使い方は簡単で、NFC と Wi-Fi Direct 接続を使用して Miracast 対応デバイスをペアリングすることで、有効な Wi-Fi 接続を経由してデバイスにコンテンツが映し出されます。これでプロジェクターへの出力も座ったまま楽々、ワイヤレスに実行できます。
  • ブロードバンド テザリング – モバイル ブロードバンド対応の Windows 8.1 搭載 PC またはタブレットを、個人用の Wi-Fi ホットスポットとして設定し、他のデバイスをインターネットに接続することが可能になります。
  • VPN の自動実行 – インストール済みの VPN 機能を通じてアクセスする必要があるアプリケーションやリソース (企業のイントラネット サイトなど) を選択すると、自動的にワンクリック操作のサインインが要求されます。この機能は、マイクロソフト製またはサード パーティ製のインストール済み VPN クライアントで使用できます。

      
デバイスの多様化とモバイル化に対応するセキュリティの強化。
セキュリティは依然として、世界中の企業の最優先事項です。こうした状況を受け、マイクロソフトは企業のデータ、アプリケーション、デバイスを保護するための取り組みに引き続き尽力していきます。

  • 最新のアクセス制御 – デバイスのサインインと認証に新しく指紋生体認証のサポートが追加されます。また、仮想スマートカードを使用した多要素認証も、より簡単に使用できるようになります。
  • マルウェア対策 – Windows 8 に搭載されているマイクロソフトの無料ウイルス対策ソリューションである Windows Defender に、ネットワーク挙動監視機能が追加されます。この機能により、既知/未知のマルウェアを検出して実行を阻止できます。Internet Explorer ではマルウェア対策ソリューションを使用してバイナリ拡張 (ActiveX など) をスキャンし、疑わしいコードが実行される前に検出することが可能です。

     
BYOD を実現するための管理ソリューションの改良。

各企業で一般的になりつつある BYOD シナリオに対応するため、Windows 8.1 では IT プロフェッショナルがモバイル デバイスの管理をより簡単に行えるよう、改良が施されています。

  • IT 部門の制御性向上 – IT 部門は、重要なアプリケーションにすぐにアクセスできるよう、会社支給デバイスのスタート画面のレイアウトを調整できます。さらに、ワークグループ間や組織全体での一貫性を保つため、ユーザーが独自にスタート画面をカスタマイズできないよう制御することも可能です。
  • リモートによる企業データの削除 – ユーザーが個人用デバイスから企業データにアクセスして、デバイス上にそのデータを保存した場合、IT 部門は後から、ユーザー個人のデータには影響を与えずに、デバイスからこれらのデータを効率的に削除することができます。
  • オープンなモバイル デバイス管理 (MDM) 機能 – Windows 8.1 には、新しい Open Mobile Alliance Device Management (OMA-DM) 機能が組み込まれており、モバイル デバイス管理に MobileIron や AirWatch などのサード パーティ製 MDM ソリューションを使用できます。エージェントを新しくインストールする必要はありません。ポリシーの強化により、管理者は Windows Intune およびサード パーティ製 MDM ソリューションの設定を使用して、Windows 8.1 および Windows RT 8.1 の両方を管理できるようになりました。
  • ワークプレースへの参加 – 登録された信頼済みのデバイスのみにセキュリティ保護された企業データへのアクセスを許可し、企業データへのアクセスをよりきめ細かく制御することができます。

  

ビジネス用デバイスの管理性の向上。
企業は、従業員や顧客といった各エンドユーザーに応じたエクスペリエンスを、より効果的に提供できるようになります。

  • アクセス権の割り当て – デバイス上で使用を許可する Windows ストア アプリを 1 つのみに設定することができます (生徒が使用するデバイスでは学習用アプリケーション、店舗で使用するデバイスではカスタマー サービス用アプリケーションなど)。この機能を有効にすると、他のアクションをブロックする定義済みのフィルター セットが適用されます。これにより、ユーザーは指定されたアプリのみを操作でき、システム ファイルやその他のアプリケーションにはアクセスできなくなります。
  • Windows Embedded 8.1 Industry – POS システム、ATM、デジタル サイネージなどの産業用デバイスを対象とした製品で、より幅広い選択肢を備えたロックダウン機能を提供します。

    
Windows 8.1 は近日中に公開される予定ですが、これに際してマイクロソフトが推奨する展開プロセスをご理解いただく必要があります。Windows XP を実行中の企業のお客様は、新しいバージョンのオペレーティング システム (Windows 7 や Windows 8 など) をテストし、移行を開始していただくようお願いいたします (英語)。2014 年 4 月にサポートが終了されますので、できるだけ速やかに移行を実施してください。現在 Windows 7 を展開中のお客様は引き続きお使いいただけますが、特にビジネス用タブレットを利用される場合は、Windows 8 プラットフォームの導入もご検討ください (英語)。また、さまざまなフォーム ファクターのデバイスへの Windows 8.1 の展開について評価するとともに、ハードウェア刷新の選択肢としてタッチ操作対応の Windows 8.1 PC も視野に入れていただくことをお勧めします。Windows 8 のテストと展開を既に進められているお客様は、今年後半の Windows 8.1 のリリースとともに移行を開始していただけます。

TechEd では、NASCAR ドライバーの Alex Bowman 氏 (Robbie Benton Racing (英語) 所属) と交流する場が設けられました。同氏は NASCAR のネイションワイド・シリーズにおいて、レース前の調整に TRD U.S.A, (Toyota Racing Development、英語) が開発したレーシング用 Windows 8 アプリケーション「TRD Trackside」を活用しています。RAB Racing のドライバーとエンジニアは、Surface Pro デバイスでこのアプリケーションを使用することで、レースの分析データをリアルタイムに確認できるようになりました。TRD Trackside の詳細については、今年公開されたこちらのビデオをご覧ください。

 

   
今夏に向けての予定

 

6 月 26 日にサンフランシスコで開催される Build 2013 開発者向けカンファレンスにおいて、マイクロソフトは Windows 8 および Windows RT のお客様向けに Windows 8.1 のパブリック プレビュー、Windows Embedded 8.1 Industry をリリースする予定です。Windows 8.1 には、ハードウェアに関する新しい要件はありませんし、既存の Windows Store アプリケーションはすべて Windows 8.1 と互換性があるため、アップグレードは非常に簡単です。

 

TechEd の基調講演では、他にもマイクロソフトの製品やサービスの詳細についてご紹介しました。TechEd 基調講演のビデオ (英語) が公開されていますので、ぜひご視聴ください。また、Windows Server チームの最新情報については、In the Cloud ブログ (英語) でご覧いただけます。Windows 8.1 のエンタープライズ向け機能については、こちらのページ (英語) を参照してください。

 

      

 

 

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