全社員データサイエンティスト化を実現するマイクロソフトのビッグデータ戦略


  

 皆さん、こんにちは。サーバープラットフォームビジネス本部の梅田です。今回は、最近注目を集めている「ビッグデータ」について、マイクロソフトがどう考え、どのようなソリューションをお客様にご提供しているかをご紹介したいと思います。
    

ビッグデータとは

 「ビッグデータ」とは、一般的に下記の 3 つの V で語られ定義されていることが多いのですが、

1) Volume (容量): 大量のデータ

2) Velocity (頻度/スピード): データの発生から、判断するまでの間隔の短縮

3) Variety (種類/多様性): たくさんの情報ソース(発生源)

今までの情報システムでは扱ってこなかった膨大なデータの総称と言えます。ソーシャルメディアや、様々なセンサーから集められるデータなど、今までは入手すらできなかったデータや、POS(販売時点情報管理)の明細など、今までは捨ててしまっていたデータを、捨てずに活用できるようにしたものもビッグデータになります。

    

ビッグデータが注目される背景

 このようなデータをビジネスに活かすことで、競合他社に対する競争優位性を確立したり、業務効率を向上させて無駄なコストを削減できるなどの様々な可能性があることが、注目されている理由です。ビッグデータの議論の背景には、アプライアンス(特定用途向けに作られた専用機器)によるデータベースの高速化技術の発達や、Hadoop のような比較的安価に大量のデータを扱うことができる技術の登場があることは紛れもない事実ですが、そのために、企業の情報システム部門において、ビッグデータの対応のために、これらの技術を導入することを目的にするような議論が多くなされているように見えます。

    

ビッグデータをビジネスに活かすために

 しかし、我々マイクロソフトはこの議論に疑問を持っています。それは、大量データを高速に処理できる機器を用意したとしても、それを活用できる人 (社員) がいなければ意味が無い (宝の持ち腐れ) と考えるからです。日本マイクロソフトが株式会社アイ・ティ・アールと共同で実施した調査 (※) でも、データ活用ツールを導入している企業の 51% が、データ活用の課題として「利用者のスキル不足」を挙げており、機器などのインフラの整備だけでなく、実際に利用するユーザーのスキルも必要な要素であることが浮き彫りになりました。

 

 そうした利用者個々のスキル向上が難しく時間がかかるためでしょうか、市場ではデータ活用のスペシャリストである「データ サイエンティスト」と呼ばれる人材を雇ったり育成したりすることが、ビッグデータ活用に必要な条件であるという論調も生まれています。しかし、マイクロソフトでは、データ サイエンティストの雇用や育成は、ビッグデータ活用の課題解決にはなかなかつながらないと考えています。 ※2012 年 12 月に実施。データ活用ツールを利用している、従業員数 500 名以上の国内企業の従業員 500 名を対象とした調査

    

全社員データサイエンティスト化を推進する理由

 データ サイエンティストは統計解析のプロかもしれませんが、それぞれのビジネスにもっとも深い洞察力を持った人間であるか?という点には疑問があるからです。データ サイエンティストがビジネスを深く理解するのが先か、ビジネスに最も造詣の深い人間 (現場社員) がデータを活用できるようにするのが先か、ということになりますが、マイクロソフトは後者が成功への近道だと考えています。利用者のスキル不足が課題になる理由を考えると、その大半がデータを活用する際のツールの使い勝手が悪いということに行き当たります。現場社員が、ビッグデータ活用だからといって専門のツールを使うのではなく、普段使い慣れたツールでデータを活用できれば、スキル不足という課題は浮き彫りにならないと考えるからです。

 ソフトバンクモバイル株式会社様では、全国に展開する通信拠点の情報や稼働状況をリアルタイムで把握、解析するシステムに Microsoft SQL Server を導入されましたが、技術や設備に関連する部門に在籍する社員のうち 4 分の 1 にあたる約 1,000 名が、使い慣れたツールを使って設備の情報や稼働状況を日々監視し、その情報を基に管理および運用プランを立てています。

    

使い慣れたツールでビッグデータ活用とは

 では、使い慣れたツールとは何でしょうか? ここでの答えは Excel です。表計算ソフトの Microsoft Excel は、今や文房具といっても過言でないくらい、企業などで日々誰もが使うツールになっています。我々マイクロソフトのアプローチはまさにここにあります。「誰もが使い慣れたツールである Excel を使って、ビッグデータ活用を可能にする」という点です。我々が提供するデータ ウェアハウス アプライアンスである SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse や、高速データベース アプライアンスであるSQL Server SSD Appliance は、超大量データを超高速に扱うことができるのはもちろん、Excel と透過的に連動したデータ活用が可能です。ピボットテーブル機能による多次元分析や、リボンインタフェースによるボタン操作だけでデータ マイニング(大量データの中から有用な情報を見つけ出すこと)ができるデータ マイニング アドイン機能まで標準機能として提供しているからです。

    

Hadoop のデータも誰もが使い慣れたツールで活用可能

 SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse は、本年 5 月からの提供開始を予定していますが、この製品の大きな特長は、Hadoop データと通常の RDB ベースのデータ ウェアハウスを統合して横串で分析できる点です。ユーザーが利用する Excel から、Hadoop のデータを誰もが簡単に活用できます。

    

全社員データサイエンティスト化を実現

 このようにマイクロソフトでは、ビッグデータをビジネスに活かしていただくための

・大量データを高速処理する基盤技術

・誰もがビッグデータを活用できるフロント ツール

を包括的に提供しています。誰もが簡単で迅速にビッグデータを活用できる環境をご提供することで、新しいイノベーションの創出に貢献していきたいと考えています。

 

 

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