最近、Windows® 8 と Windows Phone に向けたクラウドサービスの刷新についてお話ししました。そして、Windows 8 向け新アプリ 、 SkyDrive® のアップデート、そして、新しい Office Preview を支援するクラウドサービスについて紹介しました。加えて、マイクロソフトは、個人向けメールの世界をデータセンターからユーザー体験に至るまで刷新するというミッションにも熱心に取り組んでいます。本日、その目標達成の一環として、新たに今後の 10 億のメールボックスを支えるよう設計された最新のメールサービスである Outlook.com のプレビューの提供を開始します。
ウェブメールは 1996 年に HoTMaiL によって最初に実現されました。当時、勤務先や ISP から完全に独立した個人向けのメールアドレスを、生涯にわたって維持できることは斬新なアイデアでした。その 8 年後、Google は、1GB の容量と受信トレイ検索を提供する Gmail を提供開始しました。その後、Gmail、そして、Hotmail® などの他のウェブメールサービスが機能を追加し続け、受信トレイの容量不足の不満は過去のものになっている一方で、ウェブメールの世界では過去 8 年間に根本的な変化はあまり起きていません。同時に、受信トレイがソーシャルサービスの更新情報やニュースレターで一杯になり 、人々がメールのアドレス帳ではなくソーシャルネットワークで個人的なつながりを維持していく傾向が強まる中で、メールの有効性は減少してきました。これらの要因により、今日のウェブメールに限定されないより良いソリューションを求める声が高まってきました。
今が変革の時
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最新のブラウザーとデバイス向けの最新の体験: メールはもはやブラウザーの世界だけで完結するものではありません。実際、スマートフォンの使用時間の 20% はメール操作が占めており、メールは PC だけではなくタブレットでも広く使われています。Outlook.com はクラウド最優先で設計されているため、すべてのメールがどこにいても利用できます。ほとんどの人々が慣れ親しんだウェブメールと比較して、ヘッダー部分のピクセル数は 60% 削減されており、受信トレイのメッセージの表示数は 30% 増加しています。また、ディスプレイ広告や大きな検索ボックスが画面を占めることもありません。さらに、Outlook.com は Exchange ActiveSync をサポートしているため、スマートフォン、タブレット、そして、新しい Outlook 2013 プレビューにおいてもメール、予定表、アドレス帳の体験をサポートします。
どこにいても友人や同僚とつながる:過去数年間において、友人や同僚との情報共有やコミュニケーションを行なう手段としてソーシャルネットワークが驚くほど一般化しています。同時に、ソーシャルネットワークを積極的に利用する人々によるメールの利用が継続的に減少しています。マイクロソフトは、ソーシャルネットワークにおけるつながりを活用してメールの体験を豊かにすることで、メールを改善できる機会を認識しています。そこで、Outlook.com プレビューでは、メールの世界に重要な背景情報とコミュニケーション機能をもたらすために、Facebook、Twitter、LinkedIn、Google、そして、Skype(予定)と接続された初めてのメールサービスを提供します。
ユーザー自身がコントロール:メールは個人的なものであり、プライバシーは保たれなければなりません。マイクロソフトが意見を聞いたほとんどの人が将来にわたってそうであってほしいと考えています。そこで、マイクロソフトは個人のメールを個人の世界に留めることにしました。電子メールの内容や添付ファイルをスキャンしたり、その情報を広告業者などの他社に販売したりはしません。また、個人的な会話の中に広告を表示しません。アカウントをソーシャルネットワークと接続するか、そして、どのソーシャルネットワークを使用するかはユーザーがコントロールできます。また、どの友人をフォローするかもユーザー自身がコントロールします。そして、受信トレイの内容を綿密にチューニングしたいパワーユーザー向けに、独自のカテゴリー、フォルダー、ルールを作成し、自身の好みに合わせて Outlook.com をカスタマイズできるようにしています。
そして、当然ながら、Outlook.com では如何なるメールサービスにおいても期待される機能が提供されています。Exchange や Hotmail での過去の経験に基づき、実質的に容量無制限の受信トレイ、業界最先端のスパム保護、Microsoft アカウントによる堅牢なアカウント保護などの機能が提供されています。また、Outlook.com は Outlook デスクトップアプリケーションとも連携します。 さらに、個人向けメールサービスに期待されるように Outlook.com は無料です。
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Outlook.com プレビューにアップグレードを希望する Hotmail ユーザーは、 Hotmail のオプションメニューで “Upgrade” をクリックしてください。メールアドレス、パスワード、アドレス帳、過去のメール、そして、ルールは変わることなく、@hotmail.com、@msn.com 、@live.com のいずれのアドレスでもメールの送受信ができるようになります。これらの機能を新しい Outlook.com プレビューのユーザーインターフェースで体験できます。必要であれば、自分のアカウントに @Outlook.com のメールアドレスを追加することもできます。 Gmail、Yahoo などの他のメールサービスを使っている場合も問題ありません。http://www.outlook.com/ からプレビューを容易に試すことができます。マイクロソフトのアカウントを持っている場合にはログインすればすぐに始められます。また、持っていない場合でも、@Outlook.com メールアドレスの新規アカウントを容易に作成できます。次に、Gmail などの他のメールサービスを設定し、メールをOutlook.com に転送したり、段階的な手順にしたがってアドレス帳やメッセージをインポートできます。これで、当面の間、両サービスを利用できるようになりますが、長期的にはほとんどの人が Outlook.com を好んで使うようになるとマイクロソフトは考えています。 メールアドレスを持っていない場合には、Outlook.com で新しいアドレスを作成すればすぐに利用できます。