より強い日本へと生まれ変わるために


 



 

樋口です。3月の震災後、本ブログをお休みしておりましたので、ほぼ2ヶ月ぶりの投稿となります。改めて、このたびの東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。我々日本マイクロソフトとしても、被災地の復興に向けて、引き続き支援活動に全力で取り組んでまいります。

日本の復興までの道のりは、決して平坦なものではないかも知れませんが、「強い日本」へと再び生まれ変わるのだ、という強い気持ちを国民一人ひとりが持ち、それぞれの持ち場で懸命に自らの役割を果たしていくことが、復興への道しるべになると信じています。我々人間は、天災という自然の力に抗うことはできませんが、ここ日本には、長い歴史を通じて大きな災害と向き合いながら繰り返し立ち上がってきた、日本人の強い魂が宿っています。そして、多くの人々が、毎年変わらない姿を見せる桜の美しさに勇気づけられたように、四季折々の素晴らしい自然と文化があります。必ずや、かつての日本を超える素晴らしい国に生まれかわることができると、心の底から信じるとともに、一経営者としてこの状況に立ち向かっていきたいと考えております。

震災を通して、私自身、リーダーシップの大切さを痛感しました。想定外の事が次々に起こり、誰もが平常心を保ちにくい状況下で、様々な意見を取りまとめて人々を正しい方向に導いていく、力強いリーダーシップ。そして自らが現場に足を運んで、判断をし、自分の事は二の次で取り組む人間性。有事の際には、真のリーダーシップが問われるとともに、人間の厚みが顕著に出るなと感じました。この人が言うのだったら、それを信頼して動こう、と言われる強いリーダーシップを私自身が示せたかどうかは不安も残りますが、3月11日の地震発生当日は、弊社品川本社にセミナーや会議のために来社中、30階、31階に足止めとなった380名のお客様への対応を行いました。たとえば、タクシー・ホテルの手配、食料や飲料の31階へのバケツリレー、状況報告と対応についての全館アナウンスなどを行いました。そして、震災対策本部の設置、緊急対応情報の発令といったアクションに追われ、気付いたら朝を迎えていました。

4月11日の週には、全世界のマイクロソフトの各国の代表者が集う、来期(今年7月から開始する2012年度)に向けた戦略の共有の為の会議が米国本社で行われたのですが、会議の冒頭には、日本の震災を悼む1分間の黙祷が行われ、また世界中の同僚から暖かい励ましの言葉をかけてもらい、日本の復旧に向けて立ち上がるぞ、情報インフラを担う企業としての責務を全うするぞ、という思いを強くして帰国しました。日本のお客様にとりましても、震災からの本格的な復興に力を注ぐ新しい年度がスタートしています。今回の震災で注目を浴びたクラウドコンピューティングを通じた支援策を始め、日本のお客様のビジネスの継続性を支えるITインフラや柔軟な働き方の確立といったソリューションの提供を通じて、日本の復興に貢献していきたいと考えています。そして、日本人として思うことを付け加えるならば、この美徳とされている日本人の耐え忍ぶリアクティブな根性を、よりプロアクティブに困難に立ち向かっていく根性に変えていけたら、国として大きな変貌を遂げられるのではないかということです。

最後になりますが、ブログをお読みいただいている皆様にお知らせがあります。このたび、日本マイクロソフトとしての初の著書となる、『マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。』を東洋経済新報社より刊行いたしました。

 

 

設立25周年という節目を迎えた今年、日本マイクロソフトの事をより多くのお客様に知っていただき、より身近な存在として感じていただきたいという思いを込めて執筆したものです。私自身が入社以来取り組んできた様々な改革や、米国本社とのつながり、そして日本のお客様・パートナー様との関わりについてご紹介させていただいております。マイクロソフトというグローバル企業における一つの経営のあり方が、少しでも皆様の参考になれば大変嬉しく思います。よろしければ、ご覧いただければ幸いです。  

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