クラウドにより新しい知力を有するコンピューティングへ


 

はじめまして、日本のマイクロソフトで、技術と開発を担当しております、加治佐です。

Windows 1.0 が、世の中に出荷されたのは1985年11月で、今月で Windows は25歳を迎えます。最新の Windows 7 に至るまで、いろいろな困難や課題もありましたが、おかげさまで、25年という大きな節目を迎えることができました。私自身も、そのうち15年間を開発者として直接携わってきました。これまでさまざまなフィードバックを与えてくださったお客様や、Windowsの価値を高めるために一緒に活動をしていただいた業界のパートナーの皆様の努力の賜物です。本当にありがとうございます。

さて、過去25年のIT業界を振り返ると、凄まじい勢いで技術の変遷が繰り返されてきました。その結果、今日、機能や大きさの違う多様なデバイスやコンピューターが出現し、それらがさまざまな手段で高速なインターネットでつながり、仕事や生活の中で、なくてはならないものとして活用されています。個人的には、目まぐるしい技術の変遷や革新の中に身を置かせてもらいながら、常に変化を楽しむことができ、これ以上の幸運は無いと思っています。そして、現在、クラウドコンピューティングへの大きな変革が起きており、新しいクラウドの時代にふさわしいサービスやソリューションが、続々と登場しています。

産業界だけではなく、学界の研究活動でも、クラウドの活用が進んでいます。先月は、マイクロソフトのクラウドの基盤技術を、国立情報学研究所が推進する情報爆発プロジェクトで活用するための、アカデミック分野での取り組みを発表しました。情報爆発プロジェクトは、人類が創出し爆発的に増大している情報量を、管理・利活用するためのプロジェクトで、日本の情報分野の第一人者とされている大学の先生方が参加されています。このプロジェクトでは、高性能なパソコンから、超高性能のスパコンに加えて、巨大なデータセンターにあるクラウドの膨大な数のコンピューターとも、ハイブリッドでつなげながら、これまでにない規模の研究が可能になります。

クラウドの特徴は、優れた経済性などがありますが、技術的な好奇心をそそるのは、性能や規模に関連してプロセッサの数やデータの規模が、これまでとは違う次元になることにより、不可能が可能になることです。クラウドにつながる様々なセンサーやデバイスなどにも、大きな影響を与え、限界を気にしないでデータを蓄えることが可能になります。クラウドの技術により、不足や限界を前提としていたコンピューティングから、十分な計算能力と十分なデータの質と量の存在を前提とした、新しい知力を有するコンピューティングへの変革が始まります。これからも、何が起こるのか楽しみです。本ブログを通して、マイクロソフトとして、また一人の技術者として、注目すべきテクノロジや取り組みを紹介していければと思います。

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