Operations Manager 2007 R2 (日本語) 評価版ダウンロード開始

こんにちは。久しぶりの更新になってしまい、Operations Manager 2007ファンの皆様、申し訳ありません。

さて、今日は System Center Operations Manager 2007 R2 日本語版 RTM のお知らせです。既に、評価版もダウンロード可能ですので、早速評価してみてください。

https://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/bb738014.aspx

(英語版のみ提供されている旨が表示されますが、言語で日本語を選択することで日本語版の評価版がダウンロード可能です。)

Operations Manager 2007 R2 では、LinuxやUNIXのいった非Windows環境への対応が目玉機能として取り上げられがちですが、Operations Manager 2007 R2 の魅力はそれだけではありません。例えばこんな機能が新たに追加されました。

  • サービスレベル監視機能を標準機能として提供
    • 以前、この Blog でも紹介しました Service Level Dashboardですが、以前はSolution Acceleratorとして英語版のみが提供されていました。ところが、日本を含めてService Level Dashboardに対する反響が大きかったこともあり、標準機能として実装されることになりました。設定したサービスレベルの目標値も管理パックの一部としてエクスポートすることも可能です。
  • OLE DBデータソースの監視、サービス/プロセス の状態監視などを行うための管理パックテンプレートの提供
    • Operations Manager 2007では以前から、高度な監視を行うための管理パックテンプレートが用意されていましたが、Operations Mangager 2007では、新たに「プロセス監視」を行うための管理パックテンプレートが提供されます。これによって、以前このBlogで紹介したWMIクエリを使用したプロセス監視を行う必要はなくなります。また、従来からありますOLE DB データソースの監視も、データベースの接続だけではなく、実際にクエリを走らせて、そのパフォーマンスを計測することも可能になりました。 webアプリケーションの監視もより多くのURL(管理サーバーあたり2000URL)を監視できるようになりました。

さらに、今まで Operations Manager 2007 R2 を使用されていた方なら分かっていただける、うれしい機能も追加されています。その中のいくつかを紹介します。

  • とにかく速い!!
    • Operations Manager 2007 R2 は従来のものに比べ、パフォーマンスが飛躍的に向上しています。インポートされている管理パックの数にもよりますが、私が普段デモンストレーションで使用しているノートPC(Core2 Duo、Memory 4GB)上で2つの仮想マシン(Windows Server 2008 ドメインコントローラー、Opeartions Manager 2007 R2)を動作させていますが、以前は、マシンの動きがガクガクで、お客様に「今日は仮想環境で動かしてますので・・・」と言い訳をしながらデモを行うこともありましたが、ほとんどストレスを感じることなく動作させることが可能になりました。
  • 管理パックのダウンロードとインポートがウィザードから可能!!
    • 今まで、新しい管理パックのリリース状況の確認は System Center Pack Catalog を参照する必要がありました。また、管理パックをインポート使用した時に依存関係のある管理パックが足りずに怒られてしまった経験があるかと思いますが、もうその心配はありません。オペレーションコンソールからウィザード形式で一覧から必要な管理パックを選ぶだけです。万一、足りない管理パックがあってもメッセージが表示され、そこから依存関係のある管理パックを追加することも簡単にできます。
  • 通知機能がより簡単に!!
    • Operations Manager 2007には、アラート発生時にメールやインスタントメッセージによる送信、コマンドライン実行による他の管理ツールとの連携を行うための通知機能が用意されていますが、アラートのフィルタリングは少々難しい部分があり、思うようなフィルタリングが出来ずにイライラした経験もあるかと思います。今度の Operations Manager 2007 R2 では、Outlook の仕訳ルールの設定と同じくらい簡単に、通知の対象とするアラートのフィルタリングが出来るようになります。
  • 上書きの一覧も一発表示 !!
    • Operations Manager 2007で、監視を始めるにあたって、一度は悩むのが管理パックのカスタマイズや無効化かと思います。上書き機能を使用すれば実現できるのですが、カスタマイズを行えば行うほど「どこを上書き機能でカスタマイズしたのか分からない」といった事態が発生してしまいました。今まで、管理パックの上書き一覧は「上書きした情報を独自の管理パックとして保存し、xmlファイルを参照する」「Powershellを駆使する」といった方法しかありませんでした。Operations Manager 2007 R2では、新たに上書きの一覧をターゲットごとに表示することが可能ですので、自分がどんなカスタマイズを行ったのかを一発で表示することができるようになります。

その他にも、SQL Server 2008 へのネイティブ対応や Webコンソールの機能強化など、基本アーキテクチャはそのままに使い勝手とパフォーマンスが大幅に向上した Operations Manager 2007 R2。ぜひ、評価してみてください。

N.S.