IT 業界私的英雄列伝 ー 富士榮 尚寛 氏「フェデレーションが難しい?美しいものほど攻略には苦労するものさ(フッ)」というセッションで Identity にどっぷりつかる


富士榮(ふじえ)さんと初めで出会ったのは MIXI でした。

まだ残っていると思いますが、MIXI 上で Identity Management グループを運営していて、メンバーは富士榮さんを含むたった2名(笑)。ほとんどスレッドなんて立っていない状態でしたが、なんか武骨な雰囲気がよさげで参加申請したのが始まりです。

当時の写真はこんなかんじで、ちょっと付き合いたくない雰囲気を醸し出していました。だって「華羅王(ファラオ)」とか名乗ってるし。中2病に決まってます。

オンラインで何度か会話をしているうちに、なんの因果か飲むことに。場所は新宿の思い出横丁にあるホルモン屋。私のお気に入りの場所の1つでした。

やってきたのは、驚くなかれ大手 SIer の課長様。当時、まだ 33,4 じゃなかったかな。

当初は軽快な大阪弁から繰り出される Identity 話で盛り上がりつつも、酒が進むにつれて次第に彼の野生が顔を出してきました。

変態でした。ドが付くほどの変態でした。それは間違いありませんでした。

MIIS(Microsoft Identity Integration Manager、現 MIM:Microsoft Identity Manager)や Sun Idetity Manager の内部の仕組みや問題点などを的確に、かつ深く語りつつ、そこにどうしても下ネタを交えないと気が済まない人でした。

私は「この人は確かに変態なんだけど、MS MVP にノミネートして広く発信するチャネルを与えないと IT 業界の損失だ」と感じるようになりました。いや、もっと正直に言うと、彼を取り込んで味方につけないと後々面倒かもしれない。そう考えていたのかもしれません。

彼はすでに IdM 実験室 http://idmlab.eidentity.jp/ という blog を運営しており、その中身はといえば、まーそれはそれは詳細な Identity Management に関するノウハウがびっしり。当時の MS の MIIS サポートチームが彼の Blog を参考にするくらい、その筋の方々に愛されているサイトでした。

MS MVP ってスキルだけじゃなれないんです。外部にインフルエンスするスキルも求められるため、そこで多くの人が脱落するのです。が、彼の場合はスキルセットも明確だし、Blog からは幸いにして変態性は伝わらないのでノープロブレムでした。ノミネート1回目にして難なく審査通過。これは、かなり珍しいことだと思います。

2008年か2009年の TechEd ?だったかな。ちょっと記憶はあいまい。

私は当時リリースされたばかりの Windows Server 2008  Active Directory フェデレーションサービスのセッションを担当することなったのです。

いかにして AD FS を平易に解説するかに腐心し、やっとの思いでスライドを書き上げたものの、どうにも不安でしかたない。

どのテクノロジーもそうですが、それができた過程や背景ってとても大切なんです。そこを理解していないと、たんなる機能説明になってしまい中身が浅くなってしまいます。

本当に自分の理解は正しいのだろうか?

こんなにプレッシャーがかかったセッションは初めてです。誰かに相談したい。でも社内には相談できる人がいない。

そうだ!富士榮さんがいるじゃないか!あのひと、変態だけど天才だし、ここはいっちょ頼ってみるか!

結果、大大大正解でした。

新橋の、とある飲み屋でのこと、生ビール片手に PC を開いて私のスライドを富士榮さんに見てもらいました。

彼は、「ここは認識が異なっている。このテクノロジーのバックグラウンドはこういうことだから、こういう表現でないといけない」「ここはクレーム認証とアイデンティティ フェデレーションを混同した表現になっている。」など、瞬時に私のスライドと認識の脆弱さを見抜き、指摘してくれました。

完全に惚れました。彼が年上だったら。。。危ないところでした。

イベントの担当セッションは大盛況で、確か全セッション中の 2 位を獲得しました。

そんな彼も 40 を迎え、エンジニア兼マネージャーとしてますますアブラがのってきました。

彼は IdM 部 という日本では珍しい Idenetity 専門部隊のマネージャーで、現在組織を拡大すべく新たな精鋭を募集中のようです。

Active Directory & Security Conference 2016 では、Azure AD を使用した SSO に関するディープなセッションをお願いしました。

「あーこの人変態なんだなぁ」と思いながら、是非ご視聴ください!

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