【MVA 解説編】System Center と Windows Azure を使用したハイブリッド クラウドへの移行(01 監視、管理、および運用)


※ この投稿は Windows Azure Advent Calender に参加しています。

System Center は言うまでもなくマイクロソフトの運用管理製品です。最新版は System Center 2012 R2 です。

System Center を使用すると、オンプレミスのインフラストラクチャーに加えて、Windows Azure に展開したインフラストラクチャーやアプリケーションも管理、監視できます。

以下のコースウェアでは、System Center を使用して Windows Azure を含むハイブリッドクラウド環境を管理することを学習することができます。

System Center と Windows Azure を使用したハイブリッド クラウドへの移行ジャンプ スタート
http://www.microsoftvirtualacademy.com/training-courses/38d1d8c0-240e-432b-994c-ab34e71088b6#?fbid=pJeqjxv8UId

各モジュールにはテストも用意されていますが、解説が無いので、このBLOGで各問の開設をしたいと思います。

今回は「01 | 監視、管理、および運用」について。System Center の基本的な機能について学習しましょう。

Q) System Center Operations Manager を使用して、クラウドに展開した WEB アプリケーションの可用性とパフォーマンスを監視する必要があります。次のうちどの Operations Manager の機能を使用しますか。

  1. Windows の管理パック
  2. ネットワーク デバイスの監視
  3. Hyper-V の管理パック
  4. .NET と JEE のアプリケーション パフォーマンス監視

System Center 2012 には新たに APM(Appliation Performance Monitoring)が実装されました。これは以前 AVICode と呼ばれていたもので、マイクロソフトが買収し System Center に組み込んだものです。

APM を使用すると、.NET Framework または JEE(Java Enterprise Edition)で開発されたアプリケーションを監視することができます。

System Center Operations Manager 2012: 簡単に監視機能を拡張する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/magazine/hh825624.aspx

Monitoring .NET Applications
http://technet.microsoft.com/en-us/library/hh212856.aspx

Monitoring Java Applications
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh212856.aspx

もちろん、アプリケーションが Windows Azure に展開されていても監視可能です。

Q) System Center Operations Manager を使用して、クラウド ファブリックを監視する必要があります。次のうちどの Operations Manager の機能を使用しますか。

  1. ネットワーク デバイスの監視
  2. レポート ビューとダッシュボード ビュー
  3. 通知配信登録
  4. Windows、Hyper-V、および Virtual Machine Manager の管理パック

これは特に迷うことはないと思います。ファブリックを監視するわけですから、物理レイヤ、仮想レイヤを統合的に監視できなければなりません。

よって、4. が正解です。

Oprations Manager には「管理パック」と呼ばれる監視用のアドインが用意されています。

管理パックは製品や機能ごとに用意されており、この問の場合にはOS用の管理パック、物理レイヤを監視するHyper-V管理パック、仮想レイヤを監視するVMM管理パックを使用します。

Fabric Monitoring
http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn249700.aspx

もちろん、Windows Azure を監視するための管理パックも用意されています。

System Center Management Pack for Windows Azure
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=38414

Q) System Center コンポーネントを使用して、クラウドを監視する必要があります。既定の監視対象は次のうちどれですか (2 つ選択してください)。

  1. SQL Server のファイル ストレージ
  2. クラウド ファブリック
  3. サービス正常性
  4. Microsoft Exchange インフォメーション ストア

この問題はあまり難しく考えないでください。

既定で監視できるのは、クラウド ファブリックとその中に展開されている各サービスの正常性です。

SQL Server や Microsoft Exchange を監視するには、別途管理パックを追加する必要があります。

Q)チャージバック レポートを実装する予定です。必要な System Center コンポーネントは次のうちどれですか (2 つ選択してください)。

  1. Service Manager
  2. Configuration Manager
  3. Orchestrator
  4. Operations Manager CI コネクタ

ここでいうチャージバックとは、クレジットカードの払い戻しプロセスのことではありません。顧客ごとのクラウドリソースの使用状況を計測することを意味しています。

つまり、チャージバックレポートとは、クラウド使用量に関するレポートのことでです。

チャージバック レポートについて
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj614457.aspx

チャージバックレポートを作成するための System Center コンポーネントは Service Manager なのですが、各リソースの使用量を計測するために Operations Manager と連携する必要があります。この時に使用するのが、Operations Manager CI コネクタです。CI は Configuration Item のことです。

Q)チャージバック レポートのインストールモジュールに含まれているコンポーネントは次のうちどれですか (3 つ選択してください)。

  1. 管理パック ファイル
  2. XML 構成ファイル
  3. Web.config
  4. Windows PowerShell のインストール スクリプト
  5. Excel サンプル レポート

Service Manager のチャージバック レポートは、管理パック ファイル、管理パック ファイルをインポートするための Windows PowerShell スクリプト、Microsoft Excel サンプル レポートなど、さまざまなファイルで構成されています。 これは、覚えるしかないですね。。。

チャージバック レポートをインストールする方法
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj614406.aspx

Q) 価格シートを実装する予定です。価格の対象となるプライベート クラウド オブジェクトを見つける手段は次のうちどれですか。

  1. Service Manager の手動登録
  2. Configuration Manager による探索
  3. Operations Manager CI コネクタによる探索
  4. Orchestrator の同期

チャージバックレポートを作成するには、各リソースの価格が設定されている必要があります。

その価格のリストを「価格シート」といいます。別名 レートカードとも言います。

もちろん、顧客のSLAによって価格も変わりますから、SLAごとに異なる価格シートを用意することもできます。

答えはもちろん、Operations Manager CI コネクタです。これを使用して、クラウド内のオブジェクトを探索します。

チャージバック レポートについて
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj614457.aspx

価格シートを作成または変更する方法
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj614404.aspx

Q) クラウド オブジェクトと価格シートを関連付ける必要があります。関連付けの前に必要な作業は次のうちどれですか。

  1. 価格シートを保存してエクスポートする
  2. 価格シートを作成して公開する
  3. オブジェクトの探索を実行する
  4. Orchestrator をインストールする

これは、実際にオペレーションをしたことないと難しいですが、ちょっと考えるとわかるかもです。

価格シートとは、「こういうオブジェクトはこのくらいの価格」というポリシーです。

実際のクラウドオブジェクトを値付けするには、事前に価格シートが作成されていなければいけないことは、容易に想像がつくと思います。

富士山頂にある自動販売機(クラウドオブジェクト)に、「コーラ 100円」という価格シートと、「コーラ 200円」という価格シートのどちらを適用するか決定するには、事前に「価格シート」が存在しなければならいですよね。

詳細な手順は以下を参照してください。

価格シートを作成または変更する方法
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj614404.aspx

Q) 展開したクラウドの正常性と容量に関するレポートを確認する必要があります。どの System Center コンポーネントを使用しますか。

  1. Operations Manager
  2. Windows Intune
  3. System Center Advisor
  4. Service Manager

これは悩むと思うのですが、レポートを確認するのに最適なのは Service Manager です。Operations Manager はダッシュボードで個々のコンポーネントの監視を行ったりレポートを参照することは可能なのですが、「クラウドの正常性」という大きなくくりで全体の正常性をレポートするのであれば、CMDB を持つ Service Manager が最適です。

Q) クラウドの可用性とパフォーマンスに関する値を監視する必要があります。どの System Center コンポーネントを使用しますか。

  1. Operations Manager
  2. Windows Intune
  3. System Center Advisor
  4. Service Manager

パフォーマンスに関する具体的な値を監視するのであれば、Operations Manager です。

次回は、「02 | パブリック クラウドへの System Center の接続」について解説します。

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