XP Mode と Active Directory ドメインの関係 その4 - Win7とXPの移動ユーザープロファイル

前回の投稿で、XP Mode を使用したときのユーザープロファイルについて書きかけました…。

実は、いま、自分の不勉強に愕然としています。現場を離れて3年…おそらく多くの方がご存じのことを、自分は把握していませんでした..超恥ずかしい…orz

…というのは、Windows Vista で変更された移動プロファイルフォルダの命名仕様についてです。

もしかしたらお仲間がいらっしゃるかもしれないと思うので、念のために書いておきます。

Windows VistaとWindows 7では、移動ユーザープロファイルを使用するように設定すると、以下のように 拡張子 .V2 が付加されたフォルダが作成され、Windows XP以前のプロファイルとは明確に区別されるようになっています。

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これは、Windows XP に先立って Windows Vista(またはWindows 7)でログオンしたときも同様です。

つまり、Windows 7 と Windows XP Mode でプロファイルを区別する際に特別な考慮は必要ないということになります。

以下に、本仕様について書かれているドキュメントと、その箇所を示します。

移動ユーザー データ管理の展開ガイド(日本語)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc766489(WS.10).aspx

ユーザー プロファイルの互換性

Windows XP で使用されているユーザー プロファイルの名前空間は、Windows 2000 で使用されているものと同一であり、オペレーティング システム間で透過的な相互運用性を実現しています。ただし、Windows Vista のプロファイルの名前空間は大幅に変更されているため、1 つ問題が生じます。この大幅な変更のために、Windows Vista では以前のバージョンの Windows からユーザー プロファイルを読み込むことができません。また、以前のバージョンの Windows でも Windows Vista のユーザー プロファイルを読み込むことができません。この問題に対処するため、Windows Vista の移動ユーザー プロファイルでは、プロファイル フォルダの最後に "v2" が追加されます。この "v2" を使用して、Windows Vista の移動ユーザー プロファイルは、以前のオペレーティング システムで作成された移動ユーザー プロファイルと区分されます。

以前、たとえば Windows XP と Windows 2000 の混在環境では、OSごとに環境変数を設定し、プロファイルパスとして以下のような指定をしたりしました。

\\Server\Profile\<UserID>\ %OSName%

こうすることでログオンするOSごとに使用するプロファイルを切り替えることができましたが、ひとまずWindows 7とXP Modeでは、そうした工夫は必要ないということですね。うーん…不勉強でした。はずかしい…。

ちなみに、上記ドキュメントには Windows XPから Vista(Windows 7)へのプロファイル仕様の変更について詳細に書かれています。XPからWin7への移行を検討されている方も多いと思うので、是非ともご覧ください。XPからVista(Win7)へのプロファイルの移行および相互運用性についても書かれています。

移動ユーザー データ管理の展開ガイド(日本語)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc766489(WS.10).aspx