【Hyper-V】Red Hat サポートが見えてきました

どうも最近、健康が気候に左右されることが多く、週末は風邪で死んでいました...。今年になって風邪をひく頻度が高いな...。

外に出られないときは勉強に限る!ということで、ずっと勉強してました。その成果を疲労します。

イランでは魔法の絨毯屋を絶対に買うこと / ロサンゼルスの上はラスベガス / サウジの油田が一番実入りがいいので買い占めるべし / フィリピンとニューオリンズと北京と上海は台風での損失多し

それはそうと、すこし前の情報で恐縮ですが、タイトル通り、Hyper-V 上での Red Hat の動作がサポートされる予定です。

Windows Server 開発統括部のBLOGにも掲載されていますし、Port25にも掲載されているので、既にご存知の方も多いと思いますが、最も詳しいのはMicrosoft Virtualization Team の BLOGですね。

Microsoft and Red Hat Cooperative Technical Support

この投稿によれば、

  • マイクロソフトと Red Hat はお互いの仮想化プラットフォーム上で、ゲストOSとしてRed Hat と Windows Server を動作させるためのテストと評価を行うことに合意した
  • Red Hat は マイクロソフトの Server Virtualization Validiation Program に参加した
  • マイクロソフトは 仮想環境の相互運用性に関して Red Hat とのパートナーとなった
  • マイクロソフトは Red Hat のHCL(Hardware Certification List)に掲載されることになる(2009年下半期予定)
  • 評価完了後、マイクロソフトはRed Hat 用の「Hyper-v 統合サービス」を提供する

そして重要なこと。

  • この合意には一切の知的財産権やパテントに関する事項は含まれていない

とのことです。

BLOGには、

「この合意は多くのお客様の声によって実現されたものだ」

といった主旨のことも書かれており、仮想化チームとして非常に喜ばしいことであろうことが伝わってきます。

多くの方から、「Red Hat は?」と言われ続けてきたマイクロソフトとしては、Red Hatと大変良い協力関係ができたと思います。とはいえ、今後も競合として切磋琢磨していくことに変わりは無いわけですが。

今後、System Center Operation Manager 2007 R2 のリリースによって クロスプラットフォーム エクステンションがサポートされます。つまり、OpsMgrからRHELも監視、管理できるようになることは既にアナウンスされていましたから、こういった関係が構築されるであろうことは、もしかしたら予測されていた方が多かったかもしれません。

さいごに、Red Hat on Hyper-V に関する FAQ の抜粋を以下に掲載しておきます。

  • どのバージョンが対象となるのか?
    • RHEL 5.2 (x86 or x64)
    • RHEL 5.3 (x86 or x64)
  • いつRHの統合サービスがリリースされるのか?
    • 現時点では明確にはいえない。評価は2009年末までに完了予定。
  • Windows Server 側のバージョンは?
    • Windows Server 2008 上のHyper-V
    • Windows Hyper-V Server 2008
    • ちなみに、サポートするプロセッサ数は1となる予定
  • 正式なサポートは誰がするの?
    • (現時点での予定は)両者がお互いにサポートする。最初のコンタクトした企業がMicrosoftであり、仮にMicrosoftで解決できない場合にはRed Hat と協力して解決に当たる