【Windows Server 2008】Server Core 上の Hyper-V RC0 を管理するための手順(同一ドメインの場合)

既に Server Core (RTM)に Hyper-V をインストールして使用されている方はいらっしゃるでしょうか?

Hyper-V をインストールしたまではよかったけど、管理の仕方がわからない!という方はご覧ください。

Hyper-V のインストールについては問題無く進むと思います。参考までにインストール手順を以下の記事に記しておきます。

【Windows Server 2008】Server Core に Hyper-V RC0 をインストールする
https://blogs.technet.com/junichia/archive/2008/03/31/windows-server-2008-server-core-hyper-v-rc0.aspx

さて、問題はここから先です。

Hyper-V を管理するには、WMI を使用します...が、コマンドやスクリプトはちょっとアレです(スクリプト好きな私でも少々面倒です)。 

ということで、Server Core にインストールした Hyper-V を管理するには、リモートの Hyper-V 管理コンソールから接続するのが便利です。Windows Server 2008 にインストールした Hyper-V 管理コンソールは、リモートコンピュータに接続する機能を持っています。

しかしながら、規定ではさまざまな理由で Server Core に接続することができません。

対処方法は、Server Core が管理するサーバーと同一のドメインに参加しているか異なるか(Workgroup 等)で、作業内容が異なります。当然ですが、後者のほうが複雑になります。

今回は、同一ドメインに参加していることを前提に書きます。

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インストール直後の状態では、リモートコンピュータのサーバーマネージャを使用して Hyper-V 管理コンソールから Server Core に接続すると以下のメッセージが表示されるはずです。

コンピュータ '<コンピュータ名>' 上の RPC サービスに接続できません。RPC サービスが実行されていることを確認してください。

そこで、Server Core に対して、リモートから WMI で接続することを許可します。

方法はいくつか考えられますが、今回は以下の方法で行いましょう。

【Windows Server 2008】Server Core の管理をリモートのMMCから行うための準備
https://blogs.technet.com/junichia/archive/2007/11/08/windows-server-2008-server-core-mmc.aspx

この設定が完了すると、リモートコンピュータの Hyper-V 管理コンソールから Server Core に接続する際、使用許諾契約」の画面が表示されるはずです。

正しくインストールが完了したと考えられるにもかかわらず、使用許諾契約画面が表示されれず、管理コンソールに「Virtual Machine Management サービスは利用できません。」というメッセージが表示されている場合、ハードウェア側の仮想化機能が有効になっていない可能性があります。BIOS の設定を確認してみてください。

使用許諾契約画面で「同意する」をクリックすると、管理コンソールには「 このサーバーに仮想マシンはみつかりませんでした」と表示されているはずです。これは、Hyper-V は起動しているものの、なにも設定がなされていないということであり、正しい状態です。

Server Core の「リモート管理」を有効にしたにもかかわらず、やはり「RPCCPサービスに接続できない」というエラーが表示される場合には、管理するサーバー側の「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」の設定で以下のルールが無効になっている可能性がありますので確認してみてください。

  • Hyper-V - WMI (Async-In)
  • Hyper-V - WMI (DCOM-In)
  • Hyper-V - WMI (TCP - In)

 特に問題なく「 このサーバーに仮想マシンはみつかりませんでした」が表示されたら、管理を開始することが可能です。

はじめに、「仮想ネットワークマネージャ」を使用して、ゲストOSが使用するネットワークカードを定義してから、新規に仮想マシンを追加してください。