【Windows Server 2008】Server Core のディスクをリモートから管理するには

前回はServe Core に挿した USBメモリの安全な取り出し方についてお話しました。

【Windows Server 2008】Server Core に挿した USB ドライブを安全に取り出すには

今回は、その中に出てきた「Server Core の [ディスクの管理] に接続する」方法についてお話します。

Server Core のインストール直後は、一切のポートが閉じられているためリモートからは何もすることができません。当然、「コンピュータの管理」をリモートから使用することもできなければ、MMCに「ディスクの管理」スナップインを追加してServer Core に接続することもできません。

リモートからの管理を行うには、「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」の設定を変更し、必要なポートを公開する必要があります。

「ディスクの管理」を公開するには、以下の処理を行う必要があります。Serve Core側だけでなく、操作を行うコンピュータ側の操作も必要なので注意してください。

【Server Core 側】

コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力して、「リモートボリューム管理」に必要なポートをオープンします。

netsh advfirewall firewall set rule group=”リモート ボリューム管理" new set=yes

「3 規則を変更しました」と表示されてばOKです。「リモート」と「ボリューム」の間には半角の空白が入りますので注意してください。日本語がうまく入力できない場合には、以下のコマンドを使用して、一度ファイアウォールの設定一覧を表示し、コピー&ペーストするとよいでしょう。

netsh advfirewall firewall show rule name=all dir=in

さらに、以下のコマンドで Virtual Disk サービスを起動します。既に起動されていれば結構です。

net start vds

【操作する側のコンピュータ】

上記コマンドでリモートボリューム管理のポートをオープンしてもよいですし、「セキュリティが強化された Windows ファイアウォール」の管理コンソールを起動し、「受信ルール」の中の以下のルールを有効化してください。

    • リモートボリューム管理 - 仮想ディスク サービス (RPC)
    • リモートボリューム管理 - 仮想ディスク サービス ローダー(RPC)

以上で設定は完了です。操作する側のコンピュータでもポートを公開する点がミソですので注意してください。

MMC を起動し、「ディスクの管理」スナップインを追加する際にリモートコンピュータとして Server Core を指定してください。ボリュームが見えるようになっているはずです。

なお、この設定では、「コンピュータの管理」を使用することはできません。なぜならば、リモートからの管理を全面的に許可したわけではないからです。

これについては、夜も更けてきて手先が寒くて凍えているので次回にします

あ、あと「デバイスマネージャ」に接続する方法についても興味がありますよね。これも次回に説明します。