【Windows Server 2008】Server Core 上でアプリケーションが動作するかを判断するには

Windows Server 2008 RTM のダウンロードはお済みでしょうか?

「まだ」 という方は、是非とも以下からダウンロードしてお試しください。
https://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/default.mspx

さて、Windows Server 2008 には Server Core という特別なインストールモードが存在しています。Server Core がどのようなものかをご存じない方は以下をご覧ください。

Windows Server 2008 の Server Core のインストール (日本語です)
https://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/servercore.mspx

この blog でも、過去に Server Core についての記事を掲載してきました。いずれもTipsのようなものですが。

https://blogs.technet.com/junichia/archive/tags/Server+Core/default.aspx

Server Core の GUI には大幅な制限があります。ほぼ全ての入力はコマンドプロンプトから行う必要がありますし、msi を使用したインストールにも制限があり、無人インストールしかサポートされていなかったりします。dcpromo も無人モードで実行する必要があります。

さてここで、開発者の方に限らずインフラを担当するSEの方でもこんな疑問がわいてきます。

「アプリケーションが動かないんじゃ?」

その通りです。GUIに制限がある以上、多くのアプリケーションが動作しないであろうことが予測できます。

Server Core を採用するに当たり、必ず認識しておかなければならないことがあります。それは、

Server Core はアプリケーションプラットフォームではない

ということです。中には動作するアプリケーションもあるかもしれませんが、それらは基本的にサポート対象外となるということにご注意ください。

とはいえ...「管理用のエージェント」等、インフラを統合管理するためのアプリケーションまでまったく動かないのでは管理に困りますね。せめて、動作を確認するための指針が無いものか?という疑問は当然のことです。

マイクロソフトは、既存の管理ツールや管理エージェントを Serve Core 上で動作するプログラムに移行するための指針を MSDN で公開しています。

Migrating Management Agents to Server Core(英語)
https://msdn2.microsoft.com/en-us/library/ms723879(VS.85).aspx

また、以下も参考になるでしょう。

Developing Management Applications for Server Core(英語)
https://msdn2.microsoft.com/en-us/library/ms723872(VS.85).aspx

マイクロソフトのダウンロードサイトでは、参考資料として以下のPPTが公開されていますので、まずはこちらで概要を確認するのもよいでしょう。

Windows Server 2008 Application Compatibility Series - Server Core
https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=85932A9A-DE77-4637-8A3F-DC5348456699&displaylang=en

p.s.

4月15日、16日に開催される the Microsoft Conference 2008 では、Server Core を担当します。当面 Server Core に関する情報発信が中心になると思います(汗)