ADMT v3.0 による Windows Server 2008 への移行について

マイクロソフトのサポート部隊に所属する Tim Springston が書いている blog に面白い記事が投稿されたのでご紹介します。

Tim Springston's Active Directory Blog
ADMT and Server 2008

Windows Server 2008 の開発が完了してからしばらくたちますが、正式にリリースされた後に待っていることと言えば 「移行」です。

Active Directory の移行は、今後も ADMT(Active Directory Migration Tool) で行うことになりそうですが、現時点での最新バージョンは ADMT v3.0 です。このバージョンは Windows Server 2008 には正式に対応していません。

Winodws Server 2008 に正式に対応するのは ADMT v3.1 になりますが、リリースにはもう少し時間がかかりそうです。

そこで、サポートの Tim が ADMT 3.0 を使用して Windows Server 2003 ドメインから Windows Server 2008 ドメイン への移行テストを行ったところ、次のような結果が得られたとのことです(Tim の blog に投稿されたものを日本語にしたものを以下に示します)。

       
       

       
       
       
       
       
       

Tim によれば、上記のテストより、移行を成功させるには以下の条件を満たす必要があるとのこと。

  •  ADMT v3.0 は Windows Server 2003 にインストールする(2008 にはインストールができない)
  • 移行先ドメインのドメイン管理者を、ADMT v 3.0 がインストールされている Windows Server 2003 のローカル administrators グループに参加させる
  • ADMT コンソールへのログオンは移行先ドメインのドメイン管理者を使用する
  • 移行先ドメインの管理者を、移行するコンピュータアカウント(Windows XP)のローカルadministrators に所属させる(これには グループポリシーを使うとよいでしょう)

ちなみに、2008 ドメインから 2008ドメインへの移行も ADMT v3.1 からのサポートになります。

私自身が行ったわけではないため詳しく書くことができませんが、何かの参考になればと思います。