DPM System Recovery Tool を使用したディザスタリカバリ その1 - セットアップ

IT Pro 道場 運用基盤構築編 も残すところ東京開催の2 回となりました。

道場では、セッションの最後に DPM (Data Protection Manager) 2007 + DPM SRT(System Recovery Tool) を使用したディザスタリカバリのお話をしていますが、時間が足りないためにデモンストレーションまではおこなえておりません。そこで、この場を借りて、どんな使い勝手になるのかをご理解いただければと思います。

DPM SRT は、DPM 2007 とは独立して動作するツールで、ベアメタルリカバリに代表される ディザスタリカバリ を実現するものです。OS のディスクイメージをパーティション情報と共に丸ごと複製し、それを回復ポイントとして使用できます。残念ながら、現在までに検証したところでは、DPMでバックアップした情報は DPM SRT のリソースとして使用することはできないようです(新たな情報があればお知らせします)。

  1. 準備

    はじめに、以下の準備が必要です。

    • Windows Server 2003 SP2 が動作しているコンピュータ 

    ここに DPM SRT をインストールします。DPM SRT は現時点(2008.03.11)で Windows Server 2008 上では動作しませんのでご注意ください

    • DPM SRT の入手

    DPMの評価版は、DPM 2007 評価版 とともに ここ からダウンロードできます。DPMSRTEVAL.exe が DPMSRT評価版です。

  2. DPMSRTのインストール

DPMDRTをインストールするには、ダウンロードした DPMSRTEVAL.exe を実行して解凍し、setup.exe をダブルクリックして実行します。

はじめに、SQL Server Express Edition SP2 がインストールされます。

 SQL Server Express のインストールが完了すると、DPM SRTのインストールがはじまります。

DPM SRT本体をインストールするパスと、バックアップするデータを保存するパスを指定します。DPM 2007 のように特定のボリュームを占有することはありませんが、バックアップデータの保存先の容量には十分に注意してください。規定では C:\RPStore となります。

Install をクリックすると、おなじみのプログレスバーが表示されインストールが行われます。

しばらくするとインストールが完了します。約5分といったところでしょうか。

デスクトップ上には、以下の2つのアイコンができています。

  • Recovery Center
  • Recovery Schedule Console

セットアップが完了したら、初めにすべきことは「バックアップのスケジューリング」です。これは、Recovery Schedule Console で行います。次回は、Recovery Schedule Console を使用したバックアップの手順について解説します。