Windows Server 2008 June CTP (IDS-3) では システム状態 のバックアップができます

すでに IT Pro エバンジェリストの田辺の blog でも紹介されていますが、Beta3 よりも新しいバージョンである Windows Server 2008 June CTP (ビルド 6001: Service Pack 1, v222) が Technet サブスクリプションおよび MSDNサブスクリプション向けに公開されています。

このバージョンの強化機能の1つとして Windows Server バックアップ がありますが、以下の強化がなされています。

GUI機能の強化 

バックアップ形式を、Volume Shadow Copy か ファイルコピーかを選択可能になった

コマンド(wbadmin)の強化

システム状態のバックアップ( wbadmin start systemstatebackup )
システム状態のバックアップの削除( wbadmin delete systemstatebackup )

例えば、システム状態を Eドライブにバックアップするには、以下のように入力します。

webadmin start systemstatebackup -backupTarget:E:

※いずれもコマンドからのみ可能(以降のバージョンでGUIに含まれるかどうかは現在のところ不明です)
※beta3ではフルバックアップにシステム状態を含め、リストア時にシステム状態を復元することは可能

Beta3のドキュメントには、システム状態のみのバックアップはできないと明記されていたため、事実上のレベルダウンに少々心配しておりましたが、どうやらそれは回避されたようです。

で、なぜこんなことを書くのか....と言えば、TechEd のセッションスライドは Beta3 ベースのため、思いっきり、「システム状態のみのバックアップはできない」と書いてしまったんです....。当日はプレゼン資料のほうで補足はしますが、念のために blog でも書いておこうかと...。

バックアップについては、ほかに、IFM(Install for Media)を使用した方式もあります。Windows Server 2008 では、IFM 方式を使用するとActive Directory と SYSVOL だけをバックアップし、それを使って復元することが可能です。Active Directory だけを考えれば、こちらを使用したほうがリカバリは早く済みそうです。これについては、また blog で紹介することにします。