「Windows Update がなかなか終わらないな…」と思ったら


みなさま、こんにちは。WSUS サポート チームです。

 

今回は最近お問い合わせが増えてきた「Windows Update がなかなか終わらない!」「Windows Update の実行が重い!」問題について紹介します。

 

Windows Update を実行すると下記の「更新プログラムを確認しています...」の画面のままで、数十分 ~ 数時間も結果が返ってこないような場合には是非ご一読ください!

 

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この問題は更新プログラムが多くリリースされている Windows 7 の環境で多くの報告がされています。特に OS インストール直後に Windows Update を実行すると数時間なんの応答もない!といったお問い合わせがあります。

 

Windows Update による更新プログラムの処理対象が多い環境では、どうしても処理対象の件数が多く、処理が長くなってしまうのですが、それにしても「うわっ…私の Windows Update、長すぎ…?」と思ったら、まずは Windows Update を実行する前に、下記に 2 つの更新プログラムを手動で先に適用してみてください。

 

- 最新の WUA (Windows Update Agent) の更新プログラム

- 最新の IE (Internet Explorer) の累積的なセキュリティ更新プログラム

- (補足 1) WSUS 環境の場合に、さらに時間を短縮するためのワザ

- (補足 2) Windows 7 SP1 / Windows Server 2008 R2 SP1 環境の場合に、さらに適用していただきたい更新プログラム

 

Windows Update 環境では、上記の 2 つの更新プログラムを適用を行った後に Windows Update を実行すると、数時間なんの応答もなかった環境でも 20 分程度で処理を完了出来たとの報告も多くあります。

 

なお、WSUS を利用している環境の場合には、WSUS サーバー側で公開する更新プログラムの数を絞ることで、処理時間を短縮することが可能ですので、こちらの方法も補足として紹介します。

 

最新の WUA (Windows Update Agent) の更新プログラム

WUA のパフォーマンスは日々改善を行ってますので、最新の WUA に更新することで、Windows Update の実行速度を上げることが出来ます。本ブログ執筆時点での最新の WUA の更新は下記ですので、まずは下記の更新プログラムが適用されていない場合には、下記を適用しましょう。

 

- 2016年 7 Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 の更新プログラムのロールアップ
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3172605

 

- Windows RT 8.1、Windows 8.1 では、Windows Server 2012 R2 の更新プログラムのロールアップを 2016年 7 月
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3172614

 

※ WSUS 3.0 SP2 環境をご利用の場合の注意点 ※

WSUS のバージョンが「3.2.7600.226」の 場合、上述の WUA の最新の更新をクライアントへ適用するとWUS サーバーとクライアントの通信に問題が発生しますため、ご注意ください。本問題については、下記のブログにて紹介をしております。

 

- WSUS クライアントがエラー 0x800B0001 で更新プログラムの検出に失敗する
https://blogs.technet.microsoft.com/jpwsus/2012/07/05/wsus-0x800b0001-22833/

 

本問題を避けるためには、WUA の更新を行う前に WSUS サーバーへ更新プログラムを適用する必要がございます。WSUS の最新の更新プログラムの情報やご利用いただいているバージョンの確認方法は、下記のブログにて紹介しておりますため、もし WSUS のバージョンが「3.2.7600.226」の 場合には、下記ブログを参照の上、最新の WSUS の更新を適用してください。(2016/4/26 時点で最新の WSUS 3.0 SP2 用更新プログラムは、KB2938066 です。)

 

- WSUS サーバーのバージョン番号について
https://blogs.technet.microsoft.com/jpwsus/2016/02/16/wsus-18/

 

最新の IE (Internet Explorer) の累積的なセキュリティ更新プログラム

次に Windows Update の中でも、特に処理が重くなり易い IE の累積的なセキュリティ更新プログラムを先にクライアントに適用します。下記の手順にて月々リリースされる IE の累積的なセキュリティ更新プログラムの中から、最新のものを探し出しインストールをします。

 

- 手順 -

  1. 下記のサイトに IE で接続します。
    - Microsoft Update カタログ
    http://catalog.update.microsoft.com/
    ※ なお、Microsoft Update カタログに初回にアクセスする際、ブラウザに ActiveX コントロールのインストールが必要になりますので、ご注意ください

 

  1. 検索ボックスで「“<利用している IE バージョン>” “<利用している OS バージョン>” 累積」で検索します。例えば Windows 7 の環境で Internet Explorer 11 を利用している場合は、下記の通り入力し、検索をします。

 

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  1. 検索結果の一覧にて [最終更新日時] をクリックして、結果をソートします。

 

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  1. [最終更新日時] の順にソートされた結果の中から、今回利用している IE バージョンおよび利用している OS バージョンに沿ったものを選択し、[追加] をクリックします。

 

  1. [バスケットの表示] をクリックして、[ダウンロード] をクリック、対象の更新プログラムを任意のフォルダにダウンロードします。

 

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上記の手順でダウンロードした更新プログラムを Windows Update を実施する前に適用します。

ちなみに「なんで IE の累積的なセキュリティ更新プログラムを適用すると Windows Update の実行が早くなるの?」と疑問に思われた方は、下記ブログの「発生要因」の項目を読んでください。下記のブログ自体は WSUS 環境に向けて公開しているブログですが、WUA の仕組みは同じなので IE の累積的なセキュリティ更新プログラムを先行してインストールすることが Windows Update の実行時間を短縮するためには効果的です。

 

- 古い「IE の累積的なセキュリティ更新プログラム」が承認されていると、更新プログラムの検出処理時に WSUS クライアントの CPU 使用率が高くなる
https://blogs.technet.microsoft.com/jpwsus/2015/04/27/ie-354/

 

(補足 1) WSUS 環境の場合に、さらに時間を短縮するためのワザ

さてここからは WSUS 環境の場合にのみ使えるワザを紹介します。

 

WSUS の環境であれば、クライアントへ公開する更新プログラムの数自体を減らしてしまえば、Windows Update の処理時間を短縮することが可能です。このため、対処として WSUS サーバー上の不要な更新プログラムを「拒否済み」という、クライアントから完全に参照出来ない状態にすれば、さらに Windows Update の処理時間が短くなります。

 

この対処の方法については、下記ブログの ”4. 不要な更新プログラムをできる限り「拒否済み」にする” にて紹介していますので、WSUS 環境で Windows Update がなかなか完了しないと思ったら、この対処を実施してみてください!

 

- 「WSUS 管理コンソールにつながらない!」を解消するための 6 つのワザ
https://blogs.technet.microsoft.com/jpwsus/2016/02/24/wsus-1-2/

 

(補足 2) Windows 7 SP1 / Windows Server 2008 R2 SP1 環境の場合に、さらに適用していただきたい更新プログラム

Windows 7 SP1 / Windows Serer 2008 R2 SP1 の環境に対しては、SP1 のリリース(2011年2月)以降 2016 年 4 月までのほとんどのセキュリティ更新プログラム / 非セキュリティを 1 つにまとめた下記のロールアップ更新プログラムをリリースしてます。OS のインストール直後等、適用対象の更新プログラムが多い状況では、この更新プログラムを事前に適用することも、Windows Update の実行時間を短縮する効果があるため紹介します。

 

- Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 の便利なロールアップ更新プログラム
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3125574

 

この更新プログラムも Microsoft Update カタログより入手可能ですので、"KB3125574" と検索してご入手ください。また、公開情報上に記載の通り、この更新プログラムを適用するためには前提として KB3020369 の適用が必要です。適用されていない場合には合わせて Microsoft Update カタログから入手して、KB3125574 の適用前に KB3020369 をインストールしましょう。

 

なお、KB3125574 の公開情報内で既知の問題として紹介されている通り、VMware の仮想環境上で動作している環境に対し、KB3125574 を適用すると IP アドレス等のネットワーク設定がクリアされてしまう事象が報告されておりますので、VMware の仮想環境をご利用の方は充分にご注意ください!

 

いかがだったでしょうか。上記の対処は技術的な裏付けもあり、弊サポート チームで多くの実績がある方法ですので、Windows Update の実行が終わらないと思ったら、是非とも試してみてください!

 


Comments (1)

  1. ながさきから より:

    Windows7 SP1環境で同様の問題に直面しており、ここに辿りつきました。
    内容通りに作業を進めると、正常に機能するようになりました。
    ありがとうございました。

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