黒い画面にマウスカーソル (Win32/Daonol)


小野寺です。


再起動後に、黒い画面 (またはログオンスクリーンの色) に、マウスカーソルのみが表示されてしまう・・・そんな現象が報告されています。
色々と調べてみると、Win32/Daonol の最近の亜種にWindows XPが感染すると発生するようです (Windows VistaWindows 7 では起こりません)Daonolの不具合?なのか、OS の起動シーケンス中に、無限に処理待ちを起こしてしまうことがるようで、Daonolが起動中に読み込まれないようにすると、解消されます。


さて、このマルウェアですが、(1) 最近出回った、メールに添付されたマルウェア(A)を、ユーザーが実行して感染、その後、マルウェア(A)が、Daonol等別のマルウェアをダウンロードするケースと、 (2) Webを参照した際に、アプリケーションの脆弱性を悪用されて、不正なコードが実行され、Daonol等のマルウェアをダウンロードするケースのおおむね2経路での感染が多いようです。


Web 経由の感染は、いわゆる gumblar (GENO, JSRDir) の手法なわけですが、少なくとも、Microsoft Updateですべての更新プログラムを適用して、使用している他社のアプリケーション最新の状態にしておけば感染しなかったのですが、アプリケーションの更新に注意を払うということは、まだ十分に根づいていないのかもしれません。


今後も、この手の手法は頻繁に使われるでしょう。そのためにも、以下の点を再確認したいところです。



  • Microsoft Update のすべての更新を適用する
    セキュリティ上は、最新のサービスパックと、セキュリティ更新プログラムの適用のみで十分ですが、他の安定性向上のための各種更新も適用することをお勧めします。
    利用の手順は、http://www.microsoft.com/japan/security/bulletins/j_musteps.mspx に掲載しています。


  • 信頼できる、最新の状態のマルウェア対策ソフトを使用する
    まだ、マルウェア対策ソフトを導入していない場合は、すぐに販売店等で信頼できるものを入手して欲しい。 または、無償で提供している Microsoft Security Essentials の導入を検討することをお勧めします。
    企業では、Forefront の利用をお勧めしています。


  • 他社のアプリケーションを常に最新の状態にする
    他社のアプリケーションにも、脆弱性はあります。 しかし、この事を十分に認識して、対策を行っている利用者はまだまだ十分な数ではないと感じています。アプリケーションを導入する際には、自動的に更新機能が有るかを確認する、またはユーザー登録などを通じて重要な通知を受け取れるようにしておくことをお勧めします。

    参考: http://www.microsoft.com/japan/protect/yourself/downloads/applupdate.mspx


 さて、冒頭で紹介した、Windows XP で黒い画面で止まってしまう現象のかたは、一例として、以下のレジストリを削除することで回復できます。とはいえ、このレジストリを操作するために、WinPEイメージによる起動か、Windows Vista 以降の回復コンソールが必要になりますし、不用意なレジストリ操作はいささか危険です。



[HKEY_LOCAL_MACHINE\software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Drivers32]


“midi9″=”C:\\WINDOWS\\<random>.tmp <random>


PCが2台以上あれば、感染したHDDを正常な PC に接続してウイルス対策ソフトでHDD全体をフルスキャンする方法もありますが、やはりPCに十分に慣れた方以外には難しい作業だと思います。
近隣に詳しい方がいれば、助けを求めて今後感染しないように設定してもらう方法も取れると思いますが、そのような方がいない場合は、各種サービス事業者やサポートに相談するのが良いかもしれません。