Windows 10 version 1803 から version 1809 にアップグレードするとビルトイン Administrator が無効化される

Windows 10 version 1803 をご利用されている方で、version 1809 にアップグレードをご検討されている方がいらっしゃいましたら、意図せずビルトイン Administrator アカウントが無効化されてしまう問題が報告されていますので、ご注意いただけますようお願い申し上げます。

 

この問題は以下の条件がともに成り立つ時に、Windows 10 version 1803 から version 1809 にアップグレードすると発生することが分かっています。

 

// 本問題の発生条件 (以下の条件の両方ともに合致する場合に本事象が発生します)

* ビルトイン Administrator アカウントが有効である。

* 他にも Administrators 権限を持っているローカルのアカウントが存在している。

つまり、AdministratorsグループにビルトインAdministrator 以外に、ローカル ユーザのアカウントが存在する場合のみ、この問題が発生します。

 

 

現在、Windows 10 version 1803 から version 1809 にアップグレードする時に、自動的に修正が適用され、本不具合の発生を回避できます。

2019 年 1月 22 日以降、Windows Updateを使用する場合1809にアップグレードする過程で本問題を修正する処理が行われるようになっており、事象は発生いたしません。

留意点といたしましては、この修正は、アップグレードの際のみ適用可能であり、通常の更新プログラムのように事前に Windows Update から適用することはできません。

SCCMやWSUSを利用して1809にアップグレードするお客様は事象が発生してしまい、事前予防の解決策はありません。

もし、事象が発生した場合は、事象発生後にその他の管理者ユーザーでログオンし、必要に応じてビルトインのAdministratorを有効化する必要があります。

 

適用方法といたしましては、インターネットにつながる環境にて、Windows 10 version 1809 にアップグレードを開始し、以下の画面が表示されましたら、「更新プログラム、ドライバー、オプション機能をダウンロードする (推奨)」を選択してください。