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Azure Media Redactor の一般提供を開始

執筆者: Richard Li (Program Manager, Azure Media Services)

このポストは、8 月 9 日に投稿された General Availability: Azure Media Redactor の翻訳です。

 

Azure Media Redactor は、動画に映る顔を自動的に検出し、ぼかしを入れることができる強力なクラウド動画処理サービスで、公共の安全やニュース メディアなどの用途に適しています。手動での動画編集は手間がかかりますが、マイクロソフトが開発した人工知能技術に基づく Redactor を使用することで、ワークフローの一部または全部を自動化し、作業効率を高めることができます。

Azure Media Redactor のプレビュー リリースの発表と使用方法については、以前こちらのブログ記事で説明しましたが、今回のリリースではプレビュー期間中のフィードバックに基づいて複数の変更を加えたほか、SLA による完全な保証を含むように機能を更新しました。更新後の料金については、こちらのページをご覧ください。

今回の更新内容は以下のとおりです。

  • 処理速度が大幅に向上
  • 顔の検出と追跡の精度が向上
  • 顔 ID の関連付けやすさが向上
  • ぼかしモードを追加

各機能の詳細については、こちらのページをご覧ください。

Azure Media Redactor の一般提供時の料金については、料金ページをご覧ください。

パフォーマンスが向上

処理速度は、動画のサイズやフレームレート、含まれる顔の数によってさまざまに変化します。たとえば、720p、30fps の動画であれば、処理が完了するまでの時間は実際の動画の長さの 1 ~ 2 倍ほどになります。

また、顔のグループ分けの精度が大幅に向上し、動画の複数の場面に映る同じ顔に同一の ID が付与されるようになりました。以前は、同じ顔であっても複数の ID が割り当てられることが多かったですが、精度が上がったことで一人の人物の顔を特定し、ぼかしを入れることがより簡単になりました。

さらに、顔検出の精度も以前に比べて向上しました。

ぼかしに関する変更点

現在、5 つのぼかしモードが提供されており、JSON 構成プリセットから選択することができます。既定では、'Med' が使用されます。

JSON の例:

{'version':'1.0', 'options': {'Mode':'Combined', 'BlurType':'High'}}

Low (低): image

Med (中): image

High (高): image

Debug (デバッグ): image

Black (黒): image