オフライン メディアの Azure へのインポートを支援する Offline Media Import プログラムを発表

執筆者: Dean Paron (Director, Azure Silicon Valley)

このポストは、2018 年 4 月 10 日に投稿された Offline media import for Azure の翻訳です。

 

マイクロソフトには、多くのお客様から「オフラインのデータ ストアからクラウドにデータをアップロードしたい」というご要望が寄せられています。しかし、どのお客様も、テープを挿入したり、古いハード ディスクを接続したり、フィルムをどうすればデジタル化してアップロードできるか調べるような手間は省きたいと考えています。そこでこのたびマイクロソフトは、パートナーの協力のもと Microsoft Azure へのデータ アップロードを支援する Offline Media Import プログラムを発表しました。パートナーの協力を得ることで実現したこのプログラムをご利用いただくことで、お客様は、テープ、光学ドライブ、ハード ディスク、フィルムなどほぼあらゆるメディアからデータを Azure に簡単に移動することができます。

そもそも既存のストレージ メディアから Azure にデータを移動する必要があるのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし Azure では、アーカイブ用の低コストのストレージから高パフォーマンスの SSD ストレージまでストレージ オプションを幅広く提供しており、お客様にはストレージのサービス レベルを選択していただくだけで、それ以外のことはすべてマイクロソフトにお任せいただけます。データを Azure に移動するだけで、分析、変換、配信などの付加価値の高い新たなシナリオを実現できるようにもなります。ここからは、このプログラムの一般的なユース ケースをご紹介しましょう。

メディアとエンターテイメント

エンターテイメント企業のお客様には、コンテンツ資産の環境を一新して Cognitive Services や Media Analytics などのさまざまクラウド サービスを活用したい場合に、この Offline Media Import プログラムをご利用いただくと便利です。現在、世界最大の放送機器展「NAB Show」が開催されていますが、私はメディア企業の方々を対象に、このプログラムによって制作ワークフローがどのように変わり、既存のコンテンツに新たな命が吹き込まれるかお話しさせていただく予定です。Microsoft Azure の詳細やメディア ワークフローとビジネスにどのようなメリットがあるかについては、Tad Brockway が執筆したブログ記事 (英語) をお読みください。

バックアップとアーカイブ

グローバルな高可用性ストレージをさまざまなレベルで提供する Azure クラウドは、バックアップ データやアーカイブ データの格納先として最適なソリューションです。また、Azure では ISV の手厚いサポートを受けられ、Azure Backup や Azure Site Recovery といったビジネス継続性ソリューションも充実しているため、データやアプリケーションの DR プラットフォームとしても容易にご利用いただけます。障害発生時にはダウンタイムが短縮され、迅速な復旧も可能です。

データと分析

地震調査やゲノム解析などの大規模なデータの保存先には、テープがよく使用されていますが、テープに収められた情報は高度な解析を行う際にすぐには取り出せないため、活用しにくい面があります。このようなデータを Azure に移行すれば、HDInsight や Machine Learning などのリッチな分析ツールを利用して、より詳細なインサイトを引き出せるようになります。

クラウドへの移行をパートナーが支援

マイクロソフト パートナーは、ディスクやテープ、SAN や NAS、ビデオ カセット、35mm フィルムなど、ほぼあらゆる種類のメディアをサポートしています。このためお客様が現在どのメディアを使用している場合でも、世界中のパートナーからさまざまな支援を受けることができます。Offline Media Import の Web サイト (英語) でお近くのパートナーをお探しください。

データの容量がテラバイトでも、ペタバイトでも、エクサバイトでも問題ありません。従来のメディアのデータを Azure クラウドに移動するには、Offline Media Import プログラムをぜひご利用ください。Azure ではデータを永続的に保存でき、再びデータを移動する必要はありません。