Semi-Annual チャネルとして最初の System Center をリリース

執筆者: Bala Rajagopalan (Principal Group Program Manager, System Center)

このポストは、2018 年 2 月 8 日に投稿された First System Center Semi-Annual Channel release now available の翻訳です。

 

このたび、System Center バージョン 1801 がリリースされました。このリリースではお客様からのフィードバックにお応えして、Linux の監視強化、VMware のバックアップの効率化、Windows Server のサポートの追加、ユーザー エクスペリエンスとパフォーマンスの向上をはじめとする多くの新機能や機能強化を提供します。

System Center バージョン 1801 は、今までより速いペースで新機能を提供する最初の Semi-Annual チャネル リリースです。Semi-Annual チャネル リリースには、18 か月のサポート ポリシーが適用されます。また、これと併せて、5 年間のメインストリーム サポートとその後 5 年間の延長サポートを提供するリリース頻度の低い Long Term Servicing チャネル (LTSC) も引き続きリリースします。

System Center バージョン 1801 での変更点

System Center バージョン 1801 では、主に System Center の Operations Manager、Virtual Machine Manager、Data Protection Manager が強化されています。また、Orchestrator、Service Management Automation、Service Manager を含む System Center のすべてのコンポーネントにセキュリティやバグの修正が行われ、TLS 1.2 のサポートが実装されました。

今回のリリースでの変更点は以下のとおりです。

  • Virtual Machine Manager Windows Server 機能のサポートを強化 : Nested Virtualization (英語)ソフトウェア ロード バランサー構成 (英語)ストレージ QoS の構成とポリシー (英語) のセットアップが可能になったほか、VMware UEFI VM を Hyper-V VM に移行できるようになりました。また、Windows Server バージョン 1709 のサポートのほかに、ホスト監視、ホスト管理、フォールバック HGS、暗号化 SDN 仮想ネットワークの構成 (英語)Shielded Linux VM の Hyper-V での管理 (英語)、バックアップ機能などのサポートが追加されました。
  • Operations Manager での Linux の監視 : カスタマイズ可能な FluentD ベースの Linux エージェントの追加など、Linux の監視機能 (英語) が大幅に強化されました。また、Linux のログ ファイル監視機能が Windows Server のものと同等になりました (皆様のご要望にお応えして実現しました!)。
  • Operations Manager Web コンソール エクスペリエンスを改良 : System Center Operations Manager の Web コンソールが HTML5 で構築され (英語)、エクスペリエンスが改良されました。また、各種ブラウザーに対応しました。
  • サードパーティ製管理パックの更新と推奨 : System Center Operations Manager が拡張され、サードパーティ製管理パックの検出と更新 (英語) がサポートされました。
  • VMware バックアップの高速化とコスト効率の向上 : Data Protection Manager の最新のバックアップ ストレージ テクノロジの使用で、VMware VM のバックアップが高速化され (英語)、コストも最大 50% 削減できるようになりました。
  • その他多数 : Linux での Kerberos のサポート、Operations Manager で多数の管理パックを使用している場合の UI 応答性向上なども実装されました。Virtual Machine Manager では、SLB ゲスト クラスターでのフローティング IP のサポート、VMM クラウドでのストレージ QoS の追加、ストレージ QoS の SAN ストレージへの拡張、拡張セッション モードでのリモートから VM への接続、ドメイン非参加ホスト エージェントのシームレスな更新、ホスト更新の高速化 (最大 10 倍) が実装されました。
  • このほか、各コンポーネントで一貫した評価エクスペリエンスとライセンス エクスペリエンスを使用できるようになりました。

System Center と Azure のセキュリティおよび管理機能を併用すると、オンプレミスや Azure リソースの管理が強化されます。System Center バージョン 1801 では、以下のような更新が行われました。

  • サービス マップと Operations Manager の統合: System Center Operations Manager で分散アプリケーション ダイアグラムを使用すると、アプリケーションやサーバー、ネットワークの依存関係がサービス マップから自動的に推測されます。この高度なエンドポイント監視機能はダイアグラム ビューで表示され、診断作業で役立ちます。
  • Azure ARM VM の管理と特殊リージョン (英語): Virtual Machine Manager アドインで Azure ARM VM と Azure Active Directory を管理できるようになりました。また、管理可能なリージョンが拡大されました (中国、米国政府機関、ドイツ)。
  • Service Manager と Azure の統合: Azure ITSM と Azure アクション グループを使用して、System Center Service Manager で自動的にインシデントを作成するルールを設定し、Azure や Azure 以外のリソースでアラートを生成できるようになりました。

System Center バージョン 1801 を入手する

System Center バージョン 1801 は、Evaluation Center またはボリューム ライセンス サービス センターから今すぐお試しいただけます。

次のステップ

今後数か月のうちに、Semi-Annual チャネルの 2 回目のリリースと Long Term Servicing チャネルの次回のリリースについて情報を発表する予定です。このブログでは今後のリリースやその他の製品ニュースについてもお伝えしていきますので、ぜひチェックしてください。

いつものお願いではありますが、次回リリースに向けて新機能や機能強化に対するご要望をお待ちしています。また、ご提案や他のユーザーのアイデアへの投票は、UserVoice (英語) までお願いいたします。