SAP サポート関連の参考資料や情報の入手場所について


執筆者: Juergen Thomas (MSFT)

このポストは、2016 年 10 月 24 日に投稿された Where can I find documentation or information for ….?の翻訳です。

Version 2.0: Updated 11/20/2017 – Adding SBOP BI Platform 4.2 supported Azure Data Services, adjusting links to new documentation location and adding Hybris.

 

SAP のサポートに関する問い合わせ内容を分析したところ、その多くが情報や参考資料の入手場所はどこか? というものでした。そのためこのブログでは、いくつかの資料の場所と、情報を探すポイントについてご紹介したいと思います。

Q1: Azure Virtual Machines は、Azure での SAP ワークロードに認定されていますか。

その答えは、SAP Note #1928533「SAP Applications on Azure: Supported Products and Azure VM types」にあります。

ここにはサポートされる Azure VM タイプとそのサイジング情報 (SAPS) が表にまとめられています。表を見ると、すべての VM のベンチマークが 3 層構成で行われているわけではないことがわかりますが、ほとんどの VM は使用可能です。注意が必要なのは、一部の VM タイプは、データベース ファイルに、Premium Storage を使用することを条件として認定されている点です。このSAP Noteは、VM タイプが新たに SAP で認定されたときに最初に更新され、情報が公開される場所です。

Q2: Azure では、どのような SAP アプリケーションとアーキテクチャがサポートされますか。

この答えも、まずは SAP Note を確認してください。SAP Note #1928533「SAP Applications on Azure: Supported Products and Azure VM types 」をよく読むと、最初のセクションにゲスト OS としてサポートされる Windows と Linux の OS バージョンがリストアップされています。また、続く 2 つのセクションには、Windows と Linux のゲスト OS 別に SAP アプリケーションが載っており、最後の 2 つのセクションではサポートされるデータベースも確認できます。なお、Oracle DBMS は SUSE と Red Hat Linux ではサポートされません。これは、Oracle が、Azure やその他の一般的なパブリック クラウドでのゲスト OS として、この 2 つのオペレーティング システムをサポートしていないことによる影響です。つまり、Oracle のサポートがないため、SAP もそうしたシナリオをサポートしていないということです。

Note #1928533 にあるとおり、SAP Note 2145537「Support of SAP Business Objects BI platform on Microsoft Azure」も参照してください。Azure でサポートされる Business Objects 製品についてさらに詳しい説明が載っています。また、SAP Data Services の説明については、参照すべき別のノートがあります。少し見つけるのが難しいものですが、SAP Note #2288344「EIM Applications on Microsoft Azure」です。SAP Data Services は、SQL Azure Database や Azure BLOB ストアといった、Azure 上の複数のデータソースをサポートすることに注意してください。SAP Note: #2324793「Release Notes for SAP Data Services 4.2 Support Pack 7 Patch 1 (14.2.7.1237) 」を参照してください。

Q3: SAP ワークロードの Azure での実装に関する資料はどこにありますか。

計画および展開の詳細については、次の場所を参照してください。

上記リンク先では、Windows ゲスト OS または Linux ゲスト OS への SAP ワークロードの展開に関する資料が多数紹介されています。どちらの場合も、Azure Resource Management フレームワークでの展開について説明しています。Linux セクションには、Azure での SAP HANA のクイック スタート ガイドもあります。また、文書だけでなく、SAP 用の JSON デプロイメント スクリプトも公開されています。なお、このスクリプトは SAP ソフトウェアがプリインストールされた VM をインストールするものではなく、VNet、内部ロード バランサーなどがインストールされる一連の SAP VM をインストールできます。このテンプレートの詳細については、次のブログを参照してください。https://blogs.msdn.microsoft.com/saponsqlserver/2016/05/16/azure-quickstart-templates-for-sap/ (英語)

クラシック デプロイメント フレームワークでの展開については、次のドキュメントを参照してください。https://azure.microsoft.com/documentation/articles/virtual-machines-windows-classic-sap-get-started/

なお、クラシック デプロイメントに関する資料は最近あまり更新されていません。これは、マイクロソフトが Azure Resource Management フレームワークを使用してデプロイすることをお客様に推奨しているためです。多くの新機能はまず Azure Resource Management で利用可能になり、他のフレームワークでは利用可能にならない場合もあります。このため、クラシックに関する資料を参照するのは、既存の古いデプロイメントの情報が必要な場合のみとしてください。また、クラシックの資料に記載されている VM とアプリケーションのサポート マトリックスは、SAP Note #1928533「SAP Applications on Azure: Supported Products and Azure VM types」よりも情報が古い可能性がありますのでご注意ください。サポート マトリックスのような情報に関しては、SAP Note が信頼できる唯一の情報源となります。

Q4: SAP HANA は Azure でサポートされていますか。また、どのようなシナリオがサポートされますか。

SAP HANA のサポートについては、いくつかの資料に記載されています。まず、SAP Note #1928533「SAP Applications on Azure: Supported Products and Azure VM types'」を参照してください。Linux OS セクションには、SAP Note 2316233「SAP HANA on Microsoft Azure Large Instance Types 」に記述されている条件を満たし、SAP HANA 認定ハードウェア一覧 (http://global.sap.com/community/ebook/2014-09-02-hana-hardware/enEN/iaas.html、英語) に該当する場合のみ SAP HANA がサポートされる、となっています。この SAP Note # 2316233 を参照してみると、Azureラージインスタンスで次のシナリオがサポートされることがわかります。

  • Suite on HANA、S/4HANA、OLTP ワークロード (最大メモリ要求 3 TB)
    • BW、BW/4HANA、OLAP ワークロード (最大 1.5 TB、最大 22 TB までスケールアウト)

SAP HANA の認定ハードウェア一覧では、次のようなデータを確認できます。

Microsoft Azure をクリックすると、次の情報が表示されます。

この情報によると、GS5 VM タイプ (G5 シリーズ、Premium Storage) は SAP HANA のすべての非運用ワークロードと、運用 OLAP シナリオ (BW、BW/4HANA など) についてサポートされています。スケールアウトは、まだサポートされていません。

Q5: Azure で実行する場合、SAP NetWeaver のライセンスに何か影響がありますか。

はい、あります。Azure で SAP NetWeaver システムを運用するには特定の SAP カーネル パッチ レベルが必要です。VM の再デプロイ後に、ライセンス キーの有効期限が切れないようにしてください。必要なカーネル パッチについては、次の SAP Note で説明されています。

  • #2243692「SAP HANA on Microsoft Azure Large Instance Types 」
  • #2035875「Windows on Microsoft Azure: Adaption of your SAP License」

Q6: SAP ST06、OS07、OS07N の監視を有効にするには、特別なステップが必要なのですか。

仮想化層で実行されているホストからリソース使用量を監視するデータを取得するには、Azure VM 内に追加の監視をセットアップする必要があります。監視の原則と提供されるデータについては、SAP Note #2178632「Key Monitoring Metrics for SAP on Microsoft Azure 」で説明されています。

Windows の場合、監視の構成とセットアップの方法は、https://blogs.msdn.microsoft.com/saponsqlserver/2016/05/16/new-azure-powershell-cmdlets-for-azure-enhanced-monitoring/ (英語) で説明されています。この説明は、ARM デプロイメント モデルに対してのみ有効です。クラシック デプロイメント モデルに対して SAP 監視を展開するには、デプロイメント ガイド (英語) の関連セクションを参照してください。
また、SAP Note #1409604「Virtualization on Windows: Enhanced monitoring」も参照してください。Azure ARM デプロイメント モデルをサポートする SAP Host Agent の正確なリリースとパスが記載されています。

Linux の場合は、SAP Note #2191498「SAP on Linux with Azure: Enhanced Monitoring 」を最初にご覧ください。

SAP 監視のデプロイ時に発生する問題の分析に役立つヒントは、次のブログを参照してください。https://blogs.msdn.microsoft.com/saponsqlserver/2016/01/29/the-azure-monitoring-extension-for-sap-on-windows-possible-error-codes-and-their-solutions/ (英語)

Q7: SAP を Azure で実行するときに特別なサポート要件はありますか。

はい、特別なサポート要件があります。Windows をゲスト OS として実行する場合の大きな要件は、マイクロソフトと Premier サポート契約を締結していることです。(訳者注:この要件は緩和され、現在はProfessional Directサポートを最低要件としています。また、Windows/SQL Server上でSAPを稼働させる場合Premierサポート契約を推奨すると記載しています。)詳細については、SAP Note #2015553「SAP on Microsoft Azure: Support prerequisites 」の一覧をご確認ください。SUSE Linux の場合は、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications を使用する必要があります。Red Hat の場合は、Red Hat Enterprise Linux for SAP Business Applications または Red Hat Enterprise Linux for SAP HANA を使用する必要があります。どちらのリリースにも、Linux プロバイダーによるサポートが含まれています。(訳者注:Linuxの場合についても記載が修正されており、Linuxリリースに対応したサポート契約を持っていることを要件としています。)

Q8: Azure の Standard Storage および Premium Storage について説明している SAP Note はありますか。

はい、あります。SAP Note # 2367194「Use of Azure Premium SSD Storage for SAP DBMS Instance」を参照してください。

Q9: Azure と SAP SaaS サービスの間にシングル サインオン統合はありますか。

はい、あります。次の SAP Note を参照してください。

  • #2335666「Microsoft Azure Integration with SuccessFactors SSO」
  • #2348735「Tutorial: Azure ActiveDirectory integration with SuccessFactors」

その他の統合も進められており、今年の後半にはリリースされる予定です。

Q10: SAP CAL には、Azure にデプロイできる SAP イメージがありますか。

はい、あります。SAP Cloud Appliance Library では Azure にデプロイできるイメージが提供されています。SAP HANA、SAP S/4HANA、BW/4HANA、またはいくつかの特殊な提供 (SAP Connected Health Platform や Medical Research Insights) に加えて、Cloud Appliance Library では、Windows と SQL Server にデプロイできる SAP IDES システムも提供されています。デプロイ方法やこれらのインスタンスの詳細については、https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/virtual-machines-linux-sap-cal-s4h/ および https://blogs.msdn.microsoft.com/saponsqlserver/2016/08/03/__trashed/ (英語) を参照してください。

しばらくの間、これらのイメージは Azure のクラシック デプロイメント フレームワークにデプロイされますが、現在、Azure Resource Management でもデプロイできるように対応が進められています。

Q11: Azure では SAP のサイジングをどのように行いますか。

SAP ワークロード用インフラストラクチャのサイジングは、多くの場合、「SAPS」と呼ばれる SAP のスループットの単位に基づいて行われます。この単位は、SAP Standard Sales and Distribution ベンチマーク (http://global.sap.com/campaigns/benchmark/measuring.epx、英語) から算出されています。マイクロソフトでは、Azure でインフラストラクチャを提供するプロバイダーの義務として、SAP の使用を認定しているすべての仮想マシン タイプについてこの SAPS を明確にしています。SAP Note #1928533「SAP Applications on Azure: Supported Products and Azure VM types'」には、「2 層構成 SAPS」の列に VM 1 台あたりの SAPS スループットが示されています。SAPS を使用したサイジングの詳細については、https://blogs.msdn.microsoft.com/saponsqlserver/2015/12/01/new-white-paper-on-sizing-sap-solutions-on-azure-public-cloud/ (英語) を参照してください。

ではまた!

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