クラウド ストレージがよりお求めやすい価格に: Azure Archive Storage の一般提供を開始


執筆者: Kumail Hussain (Sr. Program Manager, Azure Storage)

このポストは、12 月 13 日に投稿された Cloud storage now more affordable: Announcing general availability of Azure Archive Storage の翻訳です。

 

Archive Blob Storage の一般提供が開始され、ギガバイトあたり月額 0.002 ドルという業界屈指の低価格で提供されることになりました。マイクロソフトでは昨年 Cool Blob Storage をリリースしました。これを利用することでお客様はアクセス頻度の低いデータをクール アクセス層へ振り分け、ストレージ コストを削減できるようになりましたが、今回の Archive Blob Storage のリリースによって、めったにアクセスしないデータをアーカイブ アクセス層に保存し、さらにストレージ コストを抑えられるようになりました。この他、BLOB レベルの階層制御機能も一般提供を開始します。これは、データのライフサイクルをすべての階層間でオブジェクト単位に簡単に管理してストレージ コストを最適化できる機能です。

今日ではスタートアップ企業から大企業までのあらゆる業界のお客様が、データの爆発的な増加に直面しています。データの量は膨大ですが、ごくまれにしかアクセスしないのにもかかわらず、ビジネスの継続性やコンプライアンス上の要件を満たすために長期にわたって保存しておかなければなりません。データの種類としては、従業員の個人データ、医療記録、顧客情報、財務データ、バックアップなどです。また近年では、人工知能やデータ分析の分野が発展を遂げ、今後も成長が見込まれていますが、それらの技術によってこれまで捨てられていたデータからも価値が得られるようになりました。どの業界のお客様もそうした大量のデータを長期にわたって保管しておきたいと考えていますが、そのためには拡張性とコスト効率に優れたソリューションを用意する必要があります。

「当社では Azure チームの協力を得て、数か月にわたり自社のクラウド アーカイブ サービスでの Archive Blob Storage の利用を評価してきました。私が気に入っているのは、1 つの API から簡単に既存オブジェクトのストレージ層を変更できる点です。これにより、当社のアプリケーション ロジックに直接、情報ライフサイクル管理機能を組み込むことができました。また、Azure Storage のコスト全体も Archive Blob Storage を利用することで大幅に削減できます」

– BP、イネーブリング ソリューション担当ディレクター、Tom Inglis 氏

Azure Archive Blob Storage

Azure Archive Blob Storage は、アクセス頻度がきわめて低く、レイテンシの要件も厳しくない (数時間単位) データの格納に適した、耐久性、高可用性、安全性を備えたクラウド ストレージを低コストで提供します。詳細については、ドキュメント「Azure Blob Storage: ホット、クール、およびアーカイブ ストレージ層 (英語)」をご覧ください。

Archive Storage には次のような特長があります。

  • コスト効率: アーカイブ アクセス層は、マイクロソフトが提供する最も低価格のストレージで、アクセス頻度がきわめて低いデータの長期保存に適しています。2018 年 1 月中は引き続きプレビュー料金でご利用いただけ、新しい料金は 2018 年 2 月 1 日より適用されます。Archive Storage の一般提供料金については、こちら (英語) をご確認ください。
  • シームレスな統合: アーカイブ アクセス層のオブジェクトは、ホットとクールの各階層のオブジェクトと同様に操作できるため、自社アプリケーションに容易に統合できます。
  • 耐久性: Azure Storage で現在利用できるデータ レプリケーション オプションと同じオプションにより、アーカイブ アクセス層を含むすべての階層で同等の高い耐久性が確保されています。
  • セキュリティ: アーカイブ アクセス層のデータはすべて格納時に、現在利用可能な暗号化方式の中でも特に強力な 256 ビットの AES で自動的に暗号化されます。
  • グローバルな提供: 現在 Archive Storage は 14 のリージョン (米国中北部、米国中南部、米国東部、米国西部、米国東部 2、米国中部、米国西部 2、米国中西部、北ヨーロッパ、西ヨーロッパ、韓国中部、韓国南部、インド中部、インド南部) で提供されています。

 

BLOB レベルの階層制御: データを動かすことなくストレージ コストを簡単に最適化

データのライフサイクル管理を簡素化するために、オブジェクト レベルでデータの階層を制御できるようにしました。お客様は使用パターンの変化に応じて、オブジェクトごとにアクセス層をホット、クール、アーカイブの間で簡単に変更できます。この際、データをアカウント間で移す必要はなく、この 3 つのアクセス層の BLOB を同一アカウント内に共存させることができます。

 

柔軟な管理

Archive Storage と BLOB レベルの階層制御機能は、Blob Storage アカウント (新規および既存) と General Purpose v2 (GPv2) アカウントの両方で利用できます。GPv2 アカウントは新しいアカウント タイプで、Azure Storage の最新機能をすべて利用でき、ブロック BLOB、ページ BLOB、ファイル、キュー、テーブルがサポートされています。General Purpose v1 (GPv1) アカウントをお持ちのお客様は、ワンクリックで簡単にアカウントを GPv2 に変更できます (Blob Storage アカウント変更のサポートは近日提供予定)。GPv2 アカウントは GPv1 とは異なる料金モデルを採用しています。利用料金が変わる可能性がありますので、事前のご確認をお勧めします。GPv2 の詳細、使用方法、変更する場合の最適なタイミングについては、ドキュメント「Azure Storage アカウントのオプション (英語)」をご覧ください。

Archive Storage および BLOB レベルの階層制御機能は、Azure ポータル (図 1)、PowerShell、CLI ツールからアクセスできます。CLI ツールの場合は、REST API、または .NET (図 2)、Java、Python、Node.js の各クライアント ライブラリを使用できます。


図 1: ポータルで BLOB のアクセス層を設定

CloudBlockBlob blob =
(CloudBlockBlob)items;

blob.SetStandardBlobTier(StandardBlobTier.Archive);

図 2: .NET クライアント ライブラリを使用して BLOB のアクセス層を設定

 

パートナーとの統合

マイクロソフトは幅広いパートナー エコシステムと連携し、共同でソリューションをお客様に提供しています。Archive Storage をサポートしているパートナー企業は以下のとおりです。

 

Commvault が提供する Windows および Azure 中心のソフトウェア ソリューションは、ストレージに依存しない、多種多様な企業データ管理を単一のソリューションで実現します。Commvault は Azure をネイティブにサポートしており、「Azure 認定」を初めて取得した初の Windows ISV という実績もあることから、Azure へのデジタル トランスフォーメーションを検討しているお客様に大きなメリットを提供してきました。また、Commvault はマイクロソフトと 17 年以上にわたって緊密な協力関係にあり、統合や互換性の確保について連携して取り組んでいます。Commvault のソリューションでは、低コストで迅速かつ効率的にデータを Azure へ移行できると同時に、Azure Archive Storage などの Azure へ送信されたデータを積極的に活用できるように、インデックスも作成できます。今回 Archive Storage の一般提供が開始されたことで、Azure のサービスがさらに強化されました。このサービスが Commvault とマイクロソフトの双方にとって、新たな機会を広げる重要な要素となることが期待されます。

 

NetApp® AltaVaultTM は、クラウドの経済性を活用できるクラウド統合ストレージで、データをクラウドの Microsoft Azure Storage に安全にバックアップできます。オンプレミスのソリューションと比べて、コストは最大 90% も削減できます。AltaVault の最新のストレージ アーキテクチャは、業界最高クラスの重複除去、圧縮、暗号化の機能によってデータを最適化します。必要な WAN 帯域幅を抑えつつ、データの安全性を最大限に確保しながら、最適化したデータを Azure Blob Storage に書き込みます。いち早く Azure Archive Storage のサポート (英語) を追加した AltaVault は、Azure Blob の最もコスト効率のよいストレージ階層へのアクセスを提供し、アクセス頻度のきわめて低いバックアップ データやアーカイブ データの長期保管にかかるコストの大幅な削減に貢献しています。AltaVault の 90 日間の無償トライアル (英語) をお試しいただき、Azure Archive Storage が簡単に活用できることをお確かめください。

 

HubStor は、オンプレミス ファイル サーバー、Office 365、メールなどの非構造化データ コンテンツの長期保持とデータ保護を集約したクラウド アーカイブ プラットフォームです。Azure クラウド プラットフォーム専用の SaaS (サービスとしてのソフトウェア) として提供されており、多くの IT チームが HubStor を導入して、分類、インデックス作成、WORM 保存、削除、階層化の各ポリシーに沿って、Azure 内の大量のデータの整理、保護、管理を行っています。こちらのブログ記事 (英語) にあるとおり、ユーザーは HubStor の組み込みのファイル分析ポリシーやストレージ階層化ポリシーを新しい Azure Archive Blob Storage に適用することで、目的のデータを情報ライフサイクルの最適なタイミングで最適な階層に配置することができます。リサーチ会社 Enterprise Strategy Group が先日公開した HubStor のラボ検証レポートはこちら (英語) からご覧いただけます。

 

Microsoft Azure 向け CloudBerry Backup は、Microsoft Azure クラウド ストレージへのデータ バックアップの自動化を目的として設計されています。この製品は、ユーザーが定義するパスワードを使用して、データがアップロードされる前に圧縮と暗号化を行い、その後、スケジュール設定に従うかまたはリアルタイムで、安全にクラウドへデータを送信します。また、ファイル システムおよびイメージに基づいたバックアップ、SQL Server および MS Exchange のサポート、柔軟な保持ポリシー、差分バックアップをサポートしています。今回、バックアップ データやアーカイブ データの格納先として、Microsoft Azure Archive Blob Storage がサポート (英語) されるようになりました。

 

インテリジェント データ管理およびコンプライアンス対応アーカイブ ソリューションである Archive2Azure は、Azure のネイティブ アーカイブ アプリケーションとして機能します。Archive2Azure を使用すると、企業は自社の Azure テナント内のコンプライアンス データ、使用頻度の高いデータ、使用頻度の低いデータ、使用されていないデータの長期保管に対応した自動でのデータ保持、オンデマンドでのインデックス作成、暗号化、検索、レビュー、アーカイブ作成を行えます。Archive2Azure のアーカイブ機能とデータ管理機能を Azure クラウドと組み合わせることで、企業は待ち望んでいたクラウド ベースのセキュリティおよび情報管理ソリューションを実現できます。今回、期待の大きかった Azure Archive Storage が一般提供となったことで、安全かつ低コストで長期にわたってデータをアーカイブ、管理できるようになりました。Archive2Azure では、新しい Archive Storage の一般提供を受けて、Azure のすべてのストレージ階層がサポートされるようになり、ストレージのパフォーマンスとコストの選択肢が広がりました。

 

[Archive Storage のサポートは近日開始予定] Cohesity は、世界初となる企業データ向け大規模集約型ストレージ システムです。Cohesity ではセカンダリ ストレージ内の断片化された非効率な記憶領域を、無限の拡張性を備えた無制限のストレージ プラットフォームに集約できます。このプラットフォームはオンプレミスとパブリック クラウドのどちらでも運用できます。Cohesity は最新の Web スケール分散システム テクノロジで設計されており、即座にアクセス可能な統合ストレージ プールを作成することで、既存のバックアップ、ファイル共有、オブジェクト、開発/テスト用のストレージのサイロ状態を根本から解消します。Cohesity プラットフォームでの Azure Archive Storage のサポートは近日中に開始され、次のユース ケースに対応します。(i) コスト効率の良い低価格の BLOB ストレージを必要とするアクセス頻度の低いデータを長期間保持、(ii) ホット、クール、アーカイブの階層間で BLOB レベルの階層制御機能を使用、(iii) Azure のデータが格納されているストレージ階層に関係なく、クラウドのデータをオンプレミスに簡単に復元。Azure Blob Storage は、Cohesity のポリシー ベースの管理ポータルから簡単に登録でき、Cohesity プラットフォームで実行されている任意のデータ保護ワークロードに割り当てることができます。

 

Igneous Systems は、大規模ファイル システムを処理できる業界初のセカンダリ ストレージ システムを提供しています。サービスとして提供されている Igneous Hybrid Storage Cloud は、クラウド ネイティブなアーキテクチャを採用しているため、管理インフラストラクチャを必要とせずに、拡張性の高い最新の手法によってデータセンターとパブリック クラウド間で非構造化ファイル データを管理できます。Igneous は非構造化ファイル データの Azure Archive Blob Storage へのバックアップと長期保管をサポートし、ハイブリッド クラウド アプローチを使用して、旧式のバックアップ ソフトウェアとバックアップ先のリプレースを可能にしています。

 

[Archive Storage のサポートは近日開始予定] Rubrik は、データ保護、検索、開発、分析といった、データ管理に欠かせないあらゆるサービスを、あらゆるマイクロソフト アプリケーションをカバーする 1 つのプラットフォーム上でオーケストレートします。Microsoft Azure Archive Storage との統合を果たせば、Azure のすべてのストレージ階層をサポートすることになります。Rubrik を使用すると、企業は 1 つのポリシー エンジンによって Azure のあらゆるクラスへの SLA の準拠を自動化できるほか、単一のコンシューマー クラスのインターフェイスでアーカイブ先の場所をすべて管理して、規制要件や法的要件に対処できます。豊富な API サービスを活用すれば、オンプレミスと Azure にまたがるカスタムのライフサイクル管理ワークフローを作成できます。Rubrik Cloud Data Management は設計当初から、ポリシーに沿ったインテリジェンスによってクラウド アーカイブ サービスを実現することを目的として開発されています。Rubrik は Gold Cloud Platform コンピテンシーを獲得しており、マイクロソフトのテクノロジとサービス (物理マシンまたは仮想マシンの Windows、SQL Server、Hyper-V、Azure Stack、Azure) をくまなくカバーしています。

 

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