Microsoft Azure Stack の受注を開始


執筆者: Mike Neil (Corporate Vice President, Azure Infrastructure and Management)

このポストは、7 月 10 日に投稿された Microsoft Azure Stack is ready to order now の翻訳です。

 

Microsoft Azure Stack は、テクニカル プレビュー期間中にお客様やパートナー様から多大な関心を集めました。今週開催された Microsoft Inspire (英語) においても、非常に多数のパートナー様とお話しする機会がありました。パートナー様は「1 つの Azure エコシステム」というアプローチによって開かれた新しいビジネス チャンスに関心を寄せています。このエコシステムによって Azure への投資を Azure Stack に拡張し、ハイブリッド クラウド環境の新たな可能性が広がります。そこで今回、以下の内容が発表されました。

  • Azure Stack 統合システムの受注を開始: Azure Stack ソフトウェアをハードウェア パートナー様に提供し、パートナー様の統合システムの認定プロセス (英語) を開始しました。システムの出荷は 9 月より開始される予定です。現在、Dell EMC (英語)HPE (英語)Lenovo (英語) の各社が統合システムの受注を開始しています。
  • Azure Stack ソフトウェアの料金と提供開始: 従量課金制モデルと容量ベース モデルの料金 (英語) を公開しました。購入計画の作成にお役立てください。
  • Azure Stack Development Kit (ASDK) の提供開始: 無料評価版の単一サーバー デプロイメント オプションである ASDK を Web サイトからダウンロード (英語) できるようになりました。ASDK を使用することで、統合システムのデプロイメント用のアプリケーションを開発、検証できます。

Azure Stack のメリット

Azure Stack は Azure を拡張したものであり、完全に一貫性のあるハイブリッド クラウド プラットフォームを実現します。この一貫性により、ハイブリッド クラウドの複雑さが解消され、クラウド環境とオンプレミス環境の両方の投資の価値を最大限に引き出すことができます。また、両方の環境で同じ API、DevOps ツール、ポータルなどを使用し、まったく同じアプローチによってアプリケーションを開発、デプロイできるため、開発者の生産性が向上します。さらに、Azure Marketplace のアプリケーション コンポーネントを使用することで、クラウド アプリケーションの開発を迅速化できます。このほか、人材やプロセスへの投資を行う場合に、それらの投資を完全に移行できるという安心感を得られます。オンプレミスでも Azure サービスを一貫して実行できるため、アプリケーションやワークロードを保存する場所を非常に柔軟に選択できます。また、統合システム ベースの提供モデル (英語) により、ビジネスにとって重要なアプリケーション開発に集中できるほか、マイクロソフトも Azure の最新機能を迅速に提供できます。

今回の Azure Stack の初回リリースには、主要な Azure サービス、DevOps ツール、Azure Marketplace のコンテンツが含まれ、いずれも統合システムのアプローチで提供されます。Azure Stack の初回リリースで使用可能な機能や今後のバージョンの予定の詳細については、こちらのホワイトペーパー (英語) を参照してください。

ハイブリッドなユース ケースによりアプリケーションのイノベーションを実現

Azure と Azure Stack により、顧客向けアプリケーションや社内の基幹業務アプリケーションの新しいユース ケースが実現されます。

  • 過酷な環境における非接続型ソリューション: レイテンシや接続性の要件に対応するために、Azure Stack を使用してデータをローカルで処理してから、さらなる分析を実行するためにデータを Azure に集約します。この場合、両方の環境で共通のアプリケーション ロジックを使用できます。お客様は、工場の作業現場、クルーズ客船、鉱山の坑道といった過酷な環境でこれを利用することに大きな関心を持っています。
  • さまざまな規制に対応するクラウド アプリケーション: Azure で開発、デプロイしたアプリケーションは、オンプレミスの Azure Stack に非常に柔軟にデプロイすることができます。コードを変更することなく、規制やポリシーの要件に柔軟に対応できます。お客様の多くは、ビジネス要件や技術的な要件に応じて、グローバル監査アプリや金融レポート アプリなどのアプリケーションのインスタンスごとに Azure と Azure Stack のいずれかにデプロイしたいと考えています。Azure でも大半の要件に対応していますが、Azure Stack を使用すると必要な場所でオンプレミスにデプロイすることができます。Azure Stack のデプロイメントの柔軟性を活用することを計画している企業の例としては、Saxo Bank (英語) などが挙げられます。
  • オンプレミスのクラウド アプリケーション モデル: Azure の Web サービスやモバイル サービス、コンテナー、サーバーレス アーキテクチャ、マイクロサービス アーキテクチャを使用して、既存のアプリケーションを更新および拡張したり、新規のアプリケーションを開発したりできます。クラウドの Azure とオンプレミスの Azure Stack で一貫した DevOps プロセスを使用できます。基幹アプリケーションを含むアプリケーションの刷新には幅広い関心が寄せられています。たとえば、MKI (三井情報、英語) では、Azure Stack と Azure を利用してアプリケーション刷新のロードマップを計画しています。

Azure と Azure Stack の共通のエコシステム ソリューション

リッチな Azure エコシステムを活用することで、Azure Stack の取り組みを促進できます。

  • マイクロソフトは、Azure に対して認定された ISV のアプリケーションとサービスの大部分を Azure Stack でも動作できるようにすることを目標としています。Bitnami、Docker、Kemp Technologies、Pivotal Cloud Foundry、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux といった多数の ISV が自社のソリューションを Azure Stack で利用できるように取り組みを進めています。
  • Azure Stack は、完全なマネージド サービスとして提供、運用することもできます。Avanade、Daisy、Evry、Rackspace、Tieto といった多数のパートナー様が Azure と Azure Stack で共通のマネージド サービスを提供するための取り組みを進めています。これらのパートナー様は、Cloud Solution Provider (CSP) プログラムを通じて Azure のマネージド サービスを提供してきた実績があり、今後はハイブリッド ソリューションも含めるように拡張されます。
  • システム インテグレーター (SI) は、高度な Azure のスキルセット、専門分野や業界の知識、プロセスに関する専門知識 (DevOps など) を提供することで、お客様のアプリケーション刷新の取り組みを促進します。コンサルティング業務を Azure と Azure Stack に拡張している SI の例としては、PricewaterhouseCoopers (PwC) が挙げられます。

受注が開始された統合システムと無料評価版の単一サーバー キット

Azure Stack には 2 種類のデプロイメント オプションがあります。

  • Azure Stack 統合システム: 運用環境での使用を想定したマルチサーバー システムで、迅速に稼働できるように設計されています。ご利用のハードウェアに応じて、Dell EMC (英語)HPE (英語)Lenovo (英語) の統合システムを選択できます (今後 Cisco と Huawei からもリリース予定)。これらの認定ハードウェア ソリューション (英語) についてご確認のうえ、ハードウェア パートナー様に連絡して統合システムをご注文いただけます。これらのシステムはすぐに実行可能で、どの担当者に連絡した場合でも一貫したエンドツーエンドのカスタマー サポートが提供されます。当初は、全世界の主要市場を含む 46 か国で提供が開始される予定です。
  • Azure Stack Development Kit (ASDK): ASDK は無償の単一サーバー デプロイメントで、評価や概念実証向けに設計されています。ASDK は Web サイトからダウンロード可能 (英語) で、アプリケーションのプロトタイプ作成に使用できます。この ASDK リリースと統合システムでは、ポータル、Azure サービス、DevOps ツール、Marketplace コンテンツが共通なため、ASDK 向けに開発されたアプリケーションはマルチサーバー システムにデプロイした場合にも動作します。

まとめ

Azure を拡張した Azure Stack は、初回リリース後も頻繁に更新され、最新機能が継続的に提供されます。これらの更新により、高機能なハイブリッド アプリケーションのユース ケースを実現できると共に、Azure Stack インフラストラクチャの展開地域を拡大できます。また、引き続き Azure エコシステムを拡大し、さらなる選択肢と柔軟性を提供します。

Azure Stack のご活用方法について、ぜひ皆様のご意見をお聞かせください。

- Mike Neil

Comments (0)

Skip to main content