エッジ デバイス用 Azure Stream Analytics を発表 (プレビュー)


執筆者: Santosh Balasubramanian (Principal Program Manager, Azure Stream Analytics)

このポストは、4 月 20 日に投稿された Announcing Azure Stream Analytics on edge devices (preview) の翻訳です。

 

このたび、Azure Stream Analytics の新機能であるエッジ デバイス用 Azure Stream Analytics (ASA) を発表しました。これを利用することで、IoT デバイスのより近くに分析機能をデプロイし、デバイスで生成されたデータを最大限に活用できるようになります。

エッジ デバイス用 Azure Stream Analytics は、クラウドからデバイスへの独自のストリーミング テクノロジを全面的に拡張するものです。エッジ デバイス用の強力な複合イベント処理 (CEP) ソリューションにより、複数のストリーム データのリアルタイム分析機能を簡単に開発し実行できます。この機能の主な特長の 1 つであるクラウドとのシームレスな統合では、クラウドとエッジの両方の分析ジョブに同じ SQL の類似言語を使用して、クラウドで分析機能の開発、テスト、デプロイを行うことができます。クラウドの場合と同様、この SQL 言語では特に時間ベースの結合、範囲を限定した集計、時間による絞り込み、さらには集計やプロジェクション、絞り込みなどの一般的な操作に対応しています。また、JavaScript のカスタム コードとシームレスに連携し、高度なシナリオに対応させることもできます。

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新しいシナリオに対応

IoT デバイスの接続、監視、更新を行う Azure の中核的なサービスである Azure IoT Hub では、膨大な数のデバイスをクラウドに接続できます。さらに Azure Stream Analytics では、分析機能のデプロイやそのスケーリングをクラウドで容易に実施できるため、デバイスで生成されたデータから有用なインサイトを抽出することができます。IoT のシナリオでは、リアルタイムでの応答、断続的接続への耐久性、大量の生データの処理、規制コンプライアンス準拠のための事前データ処理などが求められます。エッジ デバイス用 ASA を使用すると、物理的にデバイス近くに分析機能をデプロイして運用できるため、これらすべてに対応できるようになります。

Hannover Messe のマイクロソフト ブース (4 月 24 ~ 28 日開催、Hall 7、Stand C40) では、早期プレビュー パートナーの Hewlett Packard Enterprise (HPE) に、エッジ デバイス用 ASA のプロトタイプのデモを披露していただきます。このプロトタイプはマイクロソフト、HPE、OPC Foundation の緊密な協力によって Azure Stream Analytics をベースに構築された HPE Edgeline EL1000 Converged Edge System (英語) で、OPC Unified Architecture (OPC-UA) に準拠してリアルタイムの分析、状況の監視、制御を行います。コンピューティング、ストレージ、データ取得、制御、エンタープライズ レベルのシステム管理やデバイス管理が統合されており、苛酷な環境に対応し、衝撃、振動、極端な温度にも耐えられます。

エッジ デバイス用 ASA は、特に運用データへの対応できわめて低いレイテンシが求められるインダストリアル IoT (IIoT) のシナリオに最適です。生産ラインや遠隔採掘設備などのシステムでは、異常が検出された場合など、入力データのストリームに対してリアルタイムで分析し対応する必要があります。

海洋掘削や海上風力発電、海上輸送などのシナリオでは、インターネット回線が切断されていても分析を実行する必要があります。このような場合でも、エッジ デバイス用 ASA では安定してイベントの集計や監視を実行します。ローカルでイベントに対応し、回線復旧時にクラウドに接続します。

インダストリアル IoT のシナリオでは、帯域幅が不十分または高コストであるために、大容量のデータをクラウドに直接送信できないことがあります。たとえば、ジェット エンジンから生成されるデータ (一般的なデータ量はフライト 1 回あたり 1 TB 程度) や製造機械のセンサーのデータ (各センサーのデータ生成速度は 1 ~ 10 MB/秒程度) などは、クラウド送信前に絞り込んだり、デバイス上で集計または処理したりする必要があります。このような場合、すべてのイベントを送信するのではなく、値が変化したイベントのみを送信したり、一定期間のデータを平均化したり、ユーザー定義関数を使用したりします。

これまで、このような要件については、カスタム ソリューションを作成し、クラウド アプリケーションから個別に管理しなければなりませんでした。Azure Stream Analytics では、エッジ デバイスとクラウドの両方のストリーム分析ジョブをシームレスに開発し、運用できるようになります。

エッジ デバイス用 Azure Stream Analytics の使用方法

エッジ デバイス用 Azure Stream Analytics は Azure IoT Gateway SDK を使用して Windows と Linux OS で実行可能で、シングルボード コンピューターからフル モデル PC、サーバー、専用フィールド ゲートウェイ デバイスまで、多様なハードウェアをサポートしています。IoT Gateway SDK では、OPC-UA や Modbus、MQTT など、各業界の標準的な通信プロトコルのコネクタを提供しているうえ、独自の通信ニーズに合わせて拡張もできます。Azure IoT Hub では、ゲートウェイとクラウドの間の双方向通信を安全に行います。

エッジ デバイス用 Azure Stream Analytics は、現在プライベート プレビュー中です。プライベート プレビューへのアクセスをご希望のお客様は、こちらのページ (英語) へアクセスしてください。

また、ドイツの Hannover で 4 月 24 日から 28 日まで開催される世界最大の産業フェアである Hannover Messe (英語) には、マイクロソフトのチーム メンバーも参加しています。Advanced Analytics ポッドのマイクロソフト ブース (Hall 7、Stand C40) にぜひお立ち寄りください。

マイクロソフトの IoT ソリューションの詳細

マイクロソフトでは、アクセス性が高く実装が容易な IoT ソリューションを活用することであらゆる企業がデジタル改革を実現できるように、IoT の簡素化に取り組んでいます。IoT の導入に取り組む企業を支援するために、マイクロソフトでは、デバイスのオペレーティング システム、デバイスを制御するクラウド サービス (英語)、インサイトを検出する高度な分析サービス (英語)、インテリジェントな対応を実現するビジネス アプリケーションなど、多種多様な IoT サービスを提供する業界最高レベルの包括的な IoT ポートフォリオを築いています。ぜひ www.InternetofYourThings.com (英語) にアクセスして、マイクロソフトの IoT ソリューションをビジネス改革に活用する方法をご覧ください。

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