Azure Site Recovery で Windows Server 2016 をサポート

執筆者: Rajani Janaki Ram (Program Manager)

このポストは、11 月 28 日に投稿された Azure Site Recovery now supports Windows Server 2016 の翻訳です。

 

2016 年 9 月 26 日にアトランタで開催された Ignite カンファレンスにて、マイクロソフトはサーバー OS の最新リリースとなる Windows Server 2016 を発表しました。本製品はクラウド対応の OS であるため、従来型のアプリケーションやデータセンター インフラストラクチャで実行できると同時に、ワークロードを安全性、効率、俊敏性に優れたクラウド モデルへ移行するのに適しています。

Azure Site Recovery はこの OS と同時に利用することで災害復旧に必要な機能を強化することができます。このたび、Azure Site Recovery で Windows Server 2016 がサポートされるようになりました。これにより Windows Server 2016 でホストされている Hyper-V 仮想マシンを Azure やセカンダリ サイトに複製し保護 (または移行) する際に Azure Site Recovery を使用できます。

先日、下記の構成の Hyper-V Server 2016 にデプロイされている仮想マシンの保護と複製が Azure Site Recovery でサポートされることが発表されました。なお、このクラウド OS プラットフォームの機能は今後さらに強化が進められる予定です。

(注: Hyper-V ホスト クラスター上でのデプロイメントは現在サポートされていません。クラスター化された Hyper-V ホスト環境のサポートはまもなくリリース予定です。)

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Windows Server 2016 上のワークロードをセカンダリ データセンターや Azure に復旧する以外にも、Azure Site Recovery では下記のような重要な機能を利用できます。

  • 使用開始時のガイド エクスペリエンスが用意されており、災害復旧のセットアップがわかりやすくワークロードの保護や複製が容易になります。
  • 復旧計画と Azure Automation により、ワンクリックで災害復旧計画を調整できます。
  • 災害復旧テスト (テスト フェールオーバー) を実行して、適切な準備がなされているかを確認し、データ損失を完全に防ぐことができます。
  • 1 回データを複製すれば、そのデータを Azure での災害復旧、ワークロードの移行、DevTest 環境の作成などに使用できます。
  • クラシック モデルと ARM モデルの両方のデプロイメント モデルが共存可能です。Azure では、もともとクラシック デプロイメント モデルのみに対応していました。ARM デプロイメント モデルは、ソリューションに含まれるすべてのサービスをグループとしてデプロイ、管理、監視できるため、各サービスを個別に操作する必要がなくなります。Azure Site Recovery では、フェールオーバー VM でこのいずれかのデプロイメント モデルを選択することができます。
  • RPO と RTO の遵守を支援します。すべての災害復旧操作の正確性と一貫性が保証され、目標復旧時間 (RTO) と目標復旧時点 (RPO) の遵守に役立ちます。

企業内の運用やセキュリティにおける問題点の解決、クラウド統合型の災害復旧、クラウドへの移行などに Windows Server 2016 と強化された Azure Site Recovery の組み合わせで対応できるようになります。これにより、IT リソースの最適化からソリューションの戦略立案やイノベーションに至るまで、お客様のビジネスをサポートできることを期待しています。

Azure Site Recovery を使用して Microsoft Azure へのワークロードの複製を開始する場合は、製品情報ページでサービスの内容をご確認ください。なお、Site Recovery の優れたレプリケーション機能は、新たに複製した物理サーバーまたは仮想マシンごとに 31 日間無料でご利用いただけます。さらに詳しい情報の入手や他のお客様との交流には、MSDN の Azure Site Recovery フォーラム (英語) をご利用いただけます。今後追加してほしい機能のご提案は、ASR UserVoice (英語) までお寄せください。