Azure SQL Database で JSON サポートの一般提供を開始

執筆者: Jovan Popovic (Program Manager, Azure SQL Database)

このポストは、8 月 24 日に投稿された JSON support is generally available in Azure SQL Database の翻訳です。

 

このたび、Azure SQL Database を使用して、リレーショナル データと JSON (JavaScript Object Notation) 形式のテキスト データの両方をクエリおよび格納できるようになりました。これにより、JSON テキストからのデータの読み込み、JSON テキストからテーブルへの変換、SQL テーブルから JSON 形式へのデータの変換といった簡単な機能が利用できます。

使用できる JSON 関数には、JSON テキストから値を抽出する JSON_VALUE (英語)、JSON からオブジェクトを抽出する JSON_QUERY (英語)、JSON テキストの一部の値を更新する JSON_MODIFY (英語)、テキストが適切な JSON 形式であるかを検証する ISJSON (英語)、JSON テキストをテーブル構造に変換する OPENJSON (英語) があります。また、FOR JSON 句を使用すると、SQL クエリの結果を簡単に JSON 形式に変換できます。

JSON の活用方法

Azure SQL Database で JSON がサポートされたことにより、最新の Web アプリケーションやモバイル アプリケーション、HTM5/JavaScript のシングル ページ アプリケーションを作成したり、JSON 形式のデータを格納する Azure DocumentDB などの NoSQL ストアを利用したりしてデータ交換を行えるようになったほか、さまざまなシステムやサービスから収集したログやメッセージを分析できるようになりました。このため今後は、JSON を使用する任意のサービスと Azure SQL Database の連携も容易になります。

最新のフレームワークやサービスにデータを簡単に提供

REST サービスや Azure App Service など、データ交換を JSON 形式で行うサービスを使用している場合や、AngularJS、React.js、D3、jQuery といった JSON を使用するコンポーネントやフレームワークを利用している場合、新しい JSON 関数を使用すれば、Azure SQL Database に格納されたデータを簡単に JSON 形式に変換して、最新のサービスやアプリケーションに提供することができます。

JSON データを簡単に取り込める

JSON を生成するモバイル デバイス、センサー、サービス (Azure Stream Analytics、Application Insights など) や、データを JSON 形式で格納するシステム (Azure DocumentDB、MongoDB など) を利用している場合、また、一般的な SQL 言語や Azure SQL Database と連携するツールを使って JSON データにクエリや分析を行う必要がある場合に、今後は JSON データを簡単に取り込んで Azure SQL Database に格納し、任意の言語や Azure SQL Database と連携するツールを使って読み込んだ情報にクエリや分析を実行することができます。

データ モデルを簡素化

データベースにリレーショナル データと半構造化データの両方を格納してクエリを実行する必要がある場合や、NoSQL データ プラットフォームなどのデータ モデルを簡素化する必要がある場合、今後は構造化されたリレーショナル データと JSON テキスト形式で格納されたスキーマレス データを 1 つのテーブル内で組み合わせて利用できます。リレーショナル データと NoSQL データの両方のメリットを活用してデータ モデルを調整することも、標準の Transact-SQL 言語を使用してリレーショナル データと JSON データに対するクエリを実行することも可能です。アプリケーションやツールでは、テーブルの列から取得した値と JSON テキストから抽出した値を区別なく扱えます。

次のステップ

アプリケーションに JSON を統合する方法については、入門ガイドのページ (英語)Channel 9 ビデオ (英語) をご覧ください。また、アプリケーションに JSON を統合して利用したさまざまなシナリオについては、こちらの Channel 9 ビデオ (英語) のデモ、または JSON に関するブログ記事 (英語) から皆様のユース ケースに適したシナリオをご確認ください。

今後も新しい JSON 機能を継続的に追加し、JSON のサポートを強化してまいります。どうぞご期待ください。