従来環境から Resource Manager への IaaS リソースの移行をサポートするプラットフォーム サービスをリリース

執筆者: Microsoft Azure

このポストは、5 月 12 日に投稿された Platform supported migration of IaaS resources from Classic to Resource Manager の翻訳です。

 

Azure Resource Manager で仮想マシンのサポートが開始されてから約 1 年が経ちました。詳細については、こちらのドキュメント追加機能に関するブログ記事 (英語) を参照してください。また、Virtual Network のサイト間ゲートウェイを使用して 2 つのデプロイメント モデルを同一サブスクリプションに共存させている場合の最適な接続やリソースの確保に関するガイダンスも公開しています。さらに、ExpressRoute 回線を構成して従来の仮想ネットワークと Resource Manager の仮想ネットワークの両方に接続する機能もリリースしました。

そして今回発表したのが、従来環境から Resource Manager への IaaS リソースの移行をサポートするプラットフォーム サービスのパブリック プレビューです。皆様の Azure サブスクリプションの開発環境やテスト環境の移行にこの機能を利用していただければ幸いです。

移行の目的

マイクロソフトは、この仮想マシン用 Resource Manager モデルで提供される新しいエクスペリエンスと API のパワーに大きな期待を寄せています。これらの利用でクラウドの活用方法が大きく変わっていくと考えています。

今回リリースされた新しいモデルでは、リソース グループ内の関連サービスのデプロイ、管理、監視を行うことができます。Resource Manager では、テンプレートを使用して複雑なアプリケーションをデプロイしたり、VM 拡張機能を使用して仮想マシンを構成したり、アクセス管理やタグ付け機能を組み込んだりすることが可能です。また、仮想マシンを可用性セットにスケーラブルなかたちで並列にデプロイすることができます。さらに、コンピューティング、ネットワーク、ストレージのライフサイクル管理を個別に行うこともできます。Virtual Network の仮想マシンでは、最初からセキュリティを強制適用することが重視されています。

機能については、多少の例外はあるものの Azure Resource Manager でもコンピューティング、ネットワーク、ストレージでほぼすべての機能がサポートされており、さらに Virtual Machine Scale Sets を使用してスケーラブルなデプロイメントを作成する機能も追加されています。マイクロソフトでは、ユーザー エクスペリエンスも引き続き改良しているほか、各エクスペリエンスを連携させる機能を Azure ポータルに追加する作業も進めています。

マイクロソフトは、Resource Manager モデルに新機能を追加すると同時にデプロイメント基盤も進化させることで、お客様が従来の環境で運用している既存のデプロイメントを移行できるようにすることを目指しています。

IaaS リソースを従来環境から Resource Manager スタックに移行する

以下は、移行計画の作成方法と、デプロイメントを Resource Manager モデルに移行するプロセス全体のワークフローの手順を説明した記事です。

 

 

 

 

 

仮想マシンのクローンの作成を支援する PowerShell スクリプト

マイクロソフトは、パブリック プレビューとして提供するこのプラットフォーム サービスの他に、従来環境の仮想マシンのクローンを Resource Manager スタックに作成することを支援する PowerShell スクリプトもリリースします。この PowerShell スクリプトはコミュニティによって作成されたものをベースとしています。スクリプト リポジトリではコミュニティの皆様のご協力を歓迎しています。

 

  • GitHub リポジトリ (英語): 従来環境の IaaS リソース (VM、VNET、ストレージ アカウント) を Azure Resource Manager のスタックに移行する PowerShell スクリプト

次のステップ

マイクロソフトは、ユーザー エクスペリエンスをさらに簡素化するために、今後もさまざまな機能を移行サービスに追加していく予定です。移行サービスに関するフィードバックはフォーラム (英語) までお寄せください。また、技術記事のコメント欄 (英語) もご利用いただけます。

移行に関する問題がありましたら、サポート要求を作成していただくか、Virtual Machine のフォーラム (英語) に「ClassicIaaSMigration」というキーワードを付けてご投稿ください。