マイクロソフトのエンタープライズ統合サービスが進化

執筆者: Microsoft Azure

このポストは、5 月 11 日に投稿された Evolving Microsoft Enterprise Integration Services の翻訳です。

 

クラウドが普及した今、企業ユーザーのニーズは多角化しながら進化を続けており、オンプレミスとクラウドのワークロードのバランスを適正化したり、あらゆる場所に存在するデータを保護したり、無数のビジネス アプリケーションを管理したりする必要が出てきています。先日ロンドンで開催された BizTalk 360 Integrate 2016 カンファレンスで、マイクロソフトは、クラウド ネイティブなものとハイブリッド デプロイメントの両方で企業向けアプリケーションをシームレスに統合し、お客様の可能性をさらに広げることを目指しているというビジョンを発表しました。

マイクロソフトは BizTalk ServerLogic Apps をエンタープライズ統合の中心としており、お客様が従来型のオンプレミス アプリケーションとクラウド ネイティブなアプリケーションの両方にシームレスに接続できる環境を提供します。また、ハイブリッド統合プラットフォームの提供にも引き続き重点的に取り組んでおり、既存のオンプレミスの BizTalk Server 資産を Logic Apps を通じてクラウドに拡張することができます。お客様は各種の B2B/EDI 機能を活用することが可能なため、基幹業務アプリケーションから数多くの SaaS や企業向けコネクタといったさまざまなサービスに容易に接続できるだけでなく、Logic Apps を通じて Azure Machine Learning や Azure Functions などの Azure サービスを利用することもできます。マイクロソフトは、Logic Apps をエンタープライズ クラスの統合プラットフォームに進化させ、BizTalk Server の主要機能をクラウドで実現することを目指しています。

お客様からは、アプリケーション メッセージング (Azure Service Bus) や API 管理などのサービスは、エンドツーエンドの統合シナリオを実現するために不可欠な要素であるという声をいただいています。これを受けて、これらのサービスについても統合のビジョンの中心に据えて、統合プラットフォーム上で構築しています。

マイクロソフトは、BizTalk Server で統合計画を作成するお客様を 10 年以上支援しており、近年ではパブリック プレビュー版 Logic Apps を使用したハイブリッド環境やクラウド環境の高度なシナリオを導入しています。近日中にリリースされる新しい BizTalk Server 2016 と Logic Apps では、従来型のシステムとクラウド ネイティブなアプリケーションの両方に容易に接続できます。また、Logic Apps を使用して Functions や Machine Learning などの他の Azure サービスを組み込むこともできるようになり、より高いスケーラビリティと多様性を持つ統合ワークフローを構築することができます。

さらに先日、Microsoft Flow のパブリック プレビューが開始されました。Microsoft Flow は統合に関する問題をコードを使用せずに解決するビジネス ユーザー向けの最新 SaaS サービスで、主に通知やデータ収集、ビジネスの承認を担当し、統合ソリューションの中で重要な位置を占めています。Logic Apps は、クラウドのデータに対するメッセージの検証や EDI、他の Azure サービスとイベントのオーケストレーション、BizTalk のオーケストレーションなどの複雑なシナリオの解決に、ビジュアル デザイナーに基づくアプローチや Visual Studio の統合を活用して取り組む統合のスペシャリストや開発者にとって理想的な製品です。Microsoft Flow の詳細については、こちらの記事 (英語) をご覧ください。

今後の展望や製品に関する方針については、今後数か月のうちに公開する予定です。BizTalk Server と Logic Apps の最新情報は、今後もこのサイトでご確認ください。また、コミュニティの皆様からのご意見もお待ちしています。ぜひフィードバックやコメントをお寄せください。