ビギナーに優しい第 2 世代のクラウド プラットフォーム


このポストは、2 月 4 日に投稿された The second era of cloud platforms will dwarf the first の翻訳です。

2015 年に社内でクラウドを利用してアプリを構築した開発者はどれほどいましたか? その数は、これからもっと増やすことができます。マイクロソフトは今クラウド コンピューティングの第 2 世代 (英語) に突入したところで、すべてのクラウド ユーザーのお役に立つために取り組みを進めています。

先日、私の同僚で Microsoft Azure の CTO である Mark Russinovich が、クラウド市場のトレンドの中で今特に注目すべきことについてお話ししましたが、その 1 つに DevOps のスキルを必要としないアプリケーション プラットフォームの登場がありました。このことはクラウド市場への影響がきわめて大きく、企業の俊敏性やイノベーションへの対応力という点でも大きな出来事となっています。

クラウドの創生期を思い返してみると、その発端となったのは、開発者でも IaaS (サービスとしてのインフラストラクチャ) でもなく、1990 年台後半にビジネスのプロたちが SaaS (サービスとしてのソフトウェア) を使用し始めたことでした。クラウドは最初の 10 年ほどの間は、ビジネス部門や IT に従事しない一般社員が DropBox、Salesforce、Box.net を使ったり、SaaS アプリケーションを使うための「シャドウ IT」として存在していました。従業員はこれらのツールによって問題を即座に解決し、今あるスキルもそのまま活用し、ビジネス プロセスが自動化されることでどんどん高度なことができるようになっていきました。

現在はというと、ほとんどの企業で SaaS アプリケーションが 1 つ以上使用され、中には 30 種類以上を使用している企業もあります。Enterprise Mobility SuiteCloud App Discovery ツール (英語) を使えば、現在所有している製品の数を特定することができます (英語)。その数の多さに、きっと驚くことになるでしょう。

SaaS アプリケーションがビジネスに定着してまもなく、多くの企業ではあるニーズが生まれました。それは、SaaS アプリケーションを既存のビジネス プロセスと統合し、SaaS アプリケーションとそれ以外のアプリケーションを連携させた新しいワークフローを構築したいというものです。しかし、これはただ SaaS を使用するだけとは違い、コードを作成したり、構成したり、さらにセキュリティに関するスキルも必要とされる大変なものでした。また、完全にネイティブなクラウド アプリケーションを構築するには、その後登場した IaaS (サービスとしてのインフラストラクチャ) が必要でした。IaaS も高度に自動化されたスケーラブルな手法であり、コード作成と IT 運用技術を併せ持つ開発者や DevOps に詳しい開発者など、高度なスキルを持つユーザー向けのものでした。IaaS は私たちの戦力となるものでしたが、同時にかなりのスキルが必要となるため、使いこなせるユーザーはこの時点ではほんの一握りでした。

このことは、Azure App Service などのアプリケーション プラットフォームや Cloud Foundry などのオープン ソース製品が登場するきっかけとなりました。これらのツールは IaaS の基盤の上の階層に構築され、抽象化層の追加やベスト プラクティスのさらなる自動化が進んだため、旧来のプログラマーもクラウド開発に参加できるようになりました。Forrester からも伝えられたとおり (英語)、DevOps のプロは開発者コミュニティの中でもまだまだ少なく、多くの開発者は、サービスを一般的なアプリケーションのパターンに関連付けて簡単にアプリケーションを配信できるフレームワークやプラットフォームを好んでいます。*

初期のアプリケーション プラットフォームは、単一の SaaS ソリューション (Force.com など) のカスタマイズや拡張のみを想定しているか、1 つのプログラミング言語やモデル (初期の Engine Yard や Google App Engine など) のみを使用するプログラマーを支援することを目的として設計されていました。しかし、これらのモデルは非常に制限が厳しいことがわかり、またロックインの影響も大きいため、普及することはありませんでした。現在のアプリケーション プラットフォームは複数の言語をサポートしており、複数の SaaS やハイブリッド リソースが連携し、コンテナーや VM アーキテクチャの上に階層化されていて多種多様なアプリケーションを構築できます。Gartner は 2018 年までに「少なくとも 5 社中 4 社の大手ベンダーが統合的な PaaS サービスの包括的な多目的スイートを提供すると予想」しています。** 現在プレビューが提供されている Microsoft PowerApps (英語) などのツールを使用すると、今後アプリケーション開発はプログラマー以外にも浸透すると予想されます。たとえば PowerPoint のスキルがある人なら、PowerApps を使ってアプリケーションを構築できるようになります。

顧客がコードの書き方や PPT ファイルの作り方を理解するだけでアプリケーションを構築できるようになれば、データ サイエンティストの手を借りずとも、市場でのチャンスが大幅に増えることになることがわかります。クラウド コンピューティングにはこのような未来を作る力があります。そしてこの道のりはまだ始まったばかりなのです。Azure App Service を使用したことのないの方は、こちらからぜひお試しください

第 2 世代のクラウド コンピューティングの中核的なトレンドとしては、他に、インテリジェント アプリケーションへの移行、センサーやモノのインターネット (IoT) や機械学習の情報をあらゆる場所に組み込むこと、などが挙げられます。これらのトレンドがどのように第 2 世代のクラウドに影響するかは、別の機会に改めてお伝えしたいと思います。どうぞお楽しみに!

 

*Forrester「Azure App Service による開発者の支援、Web アプリからモダン アプリへのスムーズな移行」、2015 年 6 月 3 日

**Gartner「Gartner による PaaS の現状の報告: 最近の調査」、2015 年 11 月 9 日

Comments (1)

  1. Anonymous says:

    このポストは、2 月 4 日に投稿された The second era of cloud platforms will dwarf the first の翻訳です。

    2015 年に社内でクラウドを利用してアプリを構築した開発者はどれほどいましたか

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