2016 年 1 月: Azure Media Services クラシック ポータルのエンコーディング サービスの更新

このポストは 1 月 21 日に投稿された January 2016: Azure Media Services classic portal encoding services update の翻訳です。

このたび Media Services チームは「クラシック」ポータルを更新したことを発表しました。この更新により、エンコード処理速度、サポート対象のファイル形式、安定性が向上しました。また、エンコーダーとエンコード処理速度の混同を避けるために、エンコード占有ユニットの名称を変更しました。

エンコード占有ユニットでは、名前に「Standard」および「Premium」が重複して使用されるため、よく実際のエンコーダーと混同されていました。お客様からのご意見に基づき、混同を避けると同時に命名規則を単純化して、今後さらに高速な製品が実装される場合に対応したいと考えていました。

ポータルでは「Azure Media Encoder」ではなく、新しく機能強化された「Media Encoder Standard」と表示

昨年 7 月、機能強化された Media Encoder Standard (英語) が新たにリリースされました。これまでの「Azure Media Encoder」に替わるもので、従来よりも安定性が高く高速で、より広範なコーデック ライブラリに対応し、今後の拡張にも容易に対応できます。

この新しいエンコーダーは、従来の Azure Media Encoder と比べて以下の点が向上しています。

PaaS サービスおよび Azure Media Services Explorer ツールをお使いの方は、既に新しいエンコーダーの機能にかなりおなじみかと思います。今回このエンコーダーの機能が、新たにポータルに追加されました。

更新されたポータルでは、Media Encoder Standard と共に新しいプリセットが提供されます。Media Encoder Standard で導入された「システム」プリセットは、すべてこちらのページに記載されています。なお、従来と同様に JSON または XML を使用してカスタム プリセットを作成し、REST API、.NET、Java SDK、Azure Media Services Explorer ツール (英語) からエンコード ジョブを送信できます。

エンコーダーと名称を混同しないように、エンコード占有ユニットの名称を変更

お客様からのご意見に基づき、紛らわしさの解消と今後の高速化への対応を見据えて、エンコード占有ユニットの種類の名称を変更しました。

現在 Basic、Standard、Premium のエンコード占有ユニットは、それぞれ S1、S2、S3 のメディア占有ユニットに変更されます。現在 Basic エンコード占有ユニットを使用している場合、Azure ポータルおよび請求書で表示される名前が S1 に変更されます。同様に Standard と Premium の場合も、それぞれ S2 と S3 に変更されます。今回は製品の変更はありませんが、この新しい命名規則では今後さらに高速なオプションにも対応できます。詳細については、Media Services の料金ページを参照してください。

新しい名称は他の Azure サービスと同様のもので、エンコードの「速度」を反映しています。S1 はエンコード処理速度が最も低く、S3 は現時点で最高速 (ソースまたはエンコードのプリセットによって等倍またはそれ以上) です。

ポータルの [reserved capacity] セクションでは、これが自動的に反映されます。たとえば、これまで Standard エンコード占有ユニットを使用していた場合、変更後は S2 として表示されます。

開発チームではいつでも MSDN フォーラム (英語)StackOverflow (英語) から皆様のご意見をお待ちしております。また、新機能のご要望がございましたら、UserVoice (英語) までお寄せください。