Microsoft Azure Storage Explorer プレビュー版の 1 月の更新とロードマップ

このポストは、1 月 14 日に投稿された Microsoft Azure Storage Explorer preview: January update and roadmap の翻訳です。

このたび、Storage Explorer のプレビュー版 (英語) の 1 月の更新がリリースされ、新たに Linux に対応しました。

1 月の更新 (バージョン 0.7.20160107) では、次の機能が追加されました。

  • Linux のサポート
  • カスタム エンドポイントでのストレージ アカウントのアタッチ
  • SAS キーによる BLOB コンテナーのアタッチ
  • BLOB のメタデータの表示と編集

また、皆様から寄せられたご質問やコメントにお応えして、この記事ではこのアプリケーションの機能について説明するほか、Storage Explorer の今後のロードマップをお伝えします。

Storage Explorer とは

Storage Explorer を使用すると、Azure Storage のリソースを表示、操作することができます。11 月の発表でご説明したとおり、Storage Explorer は現在 BLOB サービスをサポートしています。今後予定されている Table と Queue のサポートについては、後述のロードマップを参照してください。今回の更新では、既存の BLOB 機能が拡張されたほか、新たなオペレーティング システムのサポートが追加されました。提供されている機能のすべては storageexplorer.com (英語) でご確認ください。Storage Explorer の実際の動作については、Connect() のプレゼンテーション (英語) でご覧いただけます。

Linux

新たに追加された Linux バージョンでは、ローカル開発ストレージを除いて、Windows バージョンと OSX バージョンで使用可能な機能がすべてサポートされています。

カスタム エンドポイントでのアタッチ

ご使用中のストレージ アカウントのカスタム エンドポイントを指定できるようになったため、ステージング環境やカスタム ドメインへの接続が可能になりました。この機能では、中国の Azure Storage のアカウントにも接続することができます。このオプションを使用するには、[Storage] ノードを右クリックして [Attach External Storage…] を選択します。

SAS キーによるアタッチ

便利な機能として、Shared Access Signature (SAS) キーを使用して BLOB コンテナーに接続できるようになりました。この機能を使用するには、SAS キーにより “List” アクセス許可が付与されている必要があります。

 

BLOB のメタデータ

ユーザーの皆様からは、メタデータを編集できないのは不便だとご意見をいただいていました。そのため今回の更新では、特定の BLOB を右クリックして [Properties] オプションを選択すると、BLOB の詳細なプロパティを表示できるようにしました。このダイアログから、既存のメタデータの編集や削除、値の新規追加が可能になっています。

ロードマップ

プレビュー版の初回リリースでは、3 種類の機能を不完全なままで提供するよりも、完成された 1 つを提供することを優先しました。それを踏まえて、最初にサポートするストレージ リソースとして BLOB を選択しましたが、他のリソース、特に Table のサポートに対する強いご要望もいただいています。

皆様からの声にお応えするために、次回は Table の表示と操作のサポートを追加する予定です。今後数週間は Table への対応にほぼすべての開発リソースを集中させてまいりますので、ぜひご期待ください。

Table 用のツールが完成した後は、さらに Queue や Files への対応を進めます。

また、このスタンドアロン アプリケーションと Visual Studio の関係についてもご質問をいただいています。マイクロソフトではストレージ機能を持つエクスプローラーを数種類提供していますが、それらを整理して、Visual Studio ではクラウド エクスプローラー、スタンドアロン アプリケーションとしては Storage Explorer に集約することを目指しています。まずはスタンドアロンの Storage Explorer を完成させることを優先し、ストレージに関する一般的なシナリオへの対応がほぼ完了した後、Visual Studio のクラウド エクスプローラーとの統合を視野に入れていく予定です。

まとめ

今回新たに追加された Linux のサポート、ストレージのアタッチ、メタデータの編集の機能をぜひご活用いただければ幸いです。Linux 用、OSX 用、または Windows 用の Storage Explorer をダウンロードして機能をお試しください。また、ご提案、問題点、フィードバックなどがありましたら、Storage Explorer から直接お送りください。

皆様からのご意見をお待ちしています!

-Cristy Gonzalez、Storage Explorer 担当者一同